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喫茶店を営む弓島大。恋人が薬物のために殺された過去の事件にからんだ元同僚の失踪事件と近所での少女軟禁事件に巻き込まれる。そんな折、喫茶店に薬物を隠し持っているというタレ込みのもと家宅捜査が入る。
喫茶店の元プロレスラーの丹下さん町内の顔役の苅田さん、少女の担任の小菅先生などが軟禁場所に乗り込み事件解決。その裏には警察上層部が仕組んだ事実が・・。
終わり方は少しあっけなかったが格闘シーンは痛快でなんか読み終わってスッキリした余韻がある。
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北千住が舞台のミステリー。事件が起こるエリアも私が日頃出歩いているエリアなので楽しかった。この本に出てくるキャラクターはみんな好きだった。すごい大どんでん返しがあるとか言うのではないけれど、楽しんで読める。時代設定が15年ぐらい前なので、ちょっと懐かしい感じも・・・。
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洋館を改造した素敵な珈琲さん、素敵な常連客、素敵なスタッフ、素敵な表紙、からすっかり騙された(笑)
のんびりな日常の謎系かと思ったらとてもシビアで、小路さんにしては久し振りの感じがする。とても陰湿な現実の中でも、最後に店にやってくるあの人は、主人公の味方で良かった、て心底思った。そうじゃなかったら辛すぎる…
しかし「モーニング」の続編とは思わなかった。というか「モーニング」は初期過ぎて、あらすじ見ると読んだことは覚えているんだけど、あれが小路さんだったことを忘れてる。本棚から引っ張り出してこようと思います。
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北千住の喫茶店。
マスターの大は、元広告代理店のコピーライターだったのだが、彼女の死にまつわるあれこれのため退職。その喫茶店に集う常連さんたちや、料理担当の丹下さんなど、みな、好ましい人物たちで、お洒落な表紙にお似合いなのだが・・・。
そもそも、彼女の死に大が責任がある、という設定が非常~~~にオカシイと思う。
彼氏だから、彼女の異変に気付くべきだった、というならば、同じく気づかなかった親の責任はないわけ?
彼女の親が、大を恨む筋合いではないのだが…と、前置きをしながら、その実、正当な権利でも持っているかのように、大を攻め続けるのがどう考えても変!
日常の中に潜むミステリーとして、近所の小学生の女の子の行方不明事件が挿入されるけど、これってすっごく大変な事件だよね。なのに、親の態度はいくら事情があったとはいえ、これもすごく変!
思うに、小路さんは、個性的&魅力的な登場人物を考えるのに全力を使いはたして、物語の進行にまで気を配る余地はなかったんじゃないかな。
読みやすい文章だし、登場人物たち(結構、多い)の描写は丁寧になされているのに、肝心の物語の根本に流れるものに納得できなければそれはもう、読者としては厳しい評価をしてしまう・・・。
結構、面白いと思って読み進んでいたのに、途中で、吉村さん(彼女のお父さん」には全く責任がなかったのか、と思ったり、最後の謎の解き明かしに不自然なものを感じたり。
う~~~ん、惜しい!
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喫茶店の店長である主人公が事件に巻き込まれ、その事件を周りの登場人物達と解決していく物語。
人々の関わり合いが実に小路作品らしい。
「モーニング」という作品の続編と知らずに先に読んでしまったので、「モーニング」も読んでみたいと思います。
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面白い!小路さんの本は初めて読んだけど、とても面白い。主人公の現在と80年代を描いたというモーニングも読みたい。
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「モーニング Mourning」のダイが主人公。年齢は30過ぎなので時代設定としては前作の10年ほど前と言うことになりますか。主人公の作り物めいたピュアさも相変わらず、できすぎのストーリー展開もやや不自然で説得力に欠けます。
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モーニングからの流れ。
読んでいたけれど、忘れている部分があって入り込めない部分があった。
ダイを含む周りの人が優しいな。
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モーニングのダイが30歳頃の話。
小路幸也の本をすべて読んだわけではないけど、この人の本の人物はみな優しい。だからといって物語が薄く淡々となるわけでもなく、それぞれのキャラが確立されて素晴らしい。読みやすくラストも良かった。本作を読み、モーニングのラストを読むとダイの結婚相手ってまさか?と思ってにんまりしてしまう。
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生きるっていうことは色んなものを背負っていくということだ。過去の傷や未来への責任とか、色んなものを。
必要以上にそいうものを背負ってしまう人がいる。でもそれはその人の弱さではなくて、強さ故に違いない。
過去に麻薬絡みの事件で恋人を亡くしたダイは、その人の良さ故か、色んな頼まれごとや厄介事に巻き込まれていく。でも、彼のもとにはその人の良さに惹かれた沢山の仲間が集まってきて、一緒にその厄介事を解決していく。
それこそが強さなんだなぁ。
「ブルースが流れ続けてるってわけさ。お前の毎日には」
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喫茶店を経営するダイは以前恋人を麻薬のせいで亡くし、その時誤認逮捕されていた その事件がきっかけで 事件に巻き込まれていく…
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見たことある名前!? と思い図書館の新刊の棚から借りてくる。
状況がわかりにくいというか何かしら読みにくさを感じてしまった。
それほど流行っているというわけでもないカフェ。近所のヒトが集まってきてコーヒーを飲んでいくっていうのはいい感じ。何度も出てくるミートスパゲッティが美味しそうで、美味しそうで思わず食べたくなりました(笑)。
気取ってなくてお客の好きにさせてくれるカフェって居心地がいいだろうなぁ。
仲間でご近所問題を解決していくところがこの本の魅力か?
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読みやすさは抜群。まるでラノベのようで、話し言葉が多いので分厚さの割にサクサク読める。
が、私の好み的には人物や事件にもう少し重みがあったほうがいいなと思った。多分、短編だったら評価2にはしないだろうけど、この分厚さにしての事件の容量が少々見合わない気がする。特にラストの黒幕が読み手にとっては爽快感を欠けさせるかな。
でも、次回作に期待。
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喫茶店のオーナーの元に持ち込まれた奇妙な「依頼」が次々に波紋を呼び起こすミステリ。主人公にまつわる不穏な過去など、かなりシビアで重い内容もありますが。それでも読み口はあまり重くありません。
魅力的なキャラたちが物語を引っ張ってくれる感じでぐいぐい読めました。特に丹下さんがいいなあ。最後の大立ち回りは見もの。
少女失踪事件の真相もやや重いものが残らないでもないけど。読後感はすっきりします。
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「モーニング」と同じ主人公ってことに途中で気付いた。「モーニング」より前の時代を描いていて、「モーニング」を踏まえたシーンもあり、そういう繋がりが好きなのでよかった。とてもとてもすらっと一気に最後まで読める。人の死が絡むが重さは感じない。登場人物の背景もきちんと描かれている。