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イノベータの持つ5つのスキル、またイノベータに共通する姿勢について書かれていて面白かったです。
ただ、構成の関係か、同じ事の繰り返しも多く、やや間延びした印象があるかもしれません。
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イノベーターに備わる素質を紹介。質問力、実験力、ネットワーク力、そして繋げる力。机にかじりついているだけではなく恒に何かを探究していることが問われる。HBRということで期待したけど、若干もの足りない気がした。
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「イノベーションのジレンマ」で有名な作者の著書。
経営層のためだけでなく、
個人一人一人がイノベーション力を伸ばすためにどうすべきか?
というヒントが書かれた自己啓発書という位置付け。
内容はわかりやすいけれど、
いずれにせよ、言うは易し行うは難し。
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創造性は遺伝的なものだと思われているが、実際は、創造的なアイデアは「行動的スキル」から生まれる。イノベータは次の5つのスキルを活用している。
1.関連付ける力
一見、無関係に見える疑問やアイデアを結び付け、新しい方向性を見出す力。
2.質問力
質問を重ねて、新しい洞察を誘発する能力。
3.観察力
顧客や製品など、周りの世界の観察を通して、新しいやり方のもとになる洞察やアイデアを得る能力。
4.ネットワーク力
多様な分野の人たちとの交流を通じて、物事を異なる観点からとらえる能力。
5.実験力
製品やプロセス、アイデアを分解して、その仕組みを理解し、新しいアイデアに結び付ける能力。
イノベータに共通する姿勢は以下の2つ。
1.現状を変えたいという意欲に燃えている。
2.変化を起こすために、リスクをとっている。
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イノベーションを高い確度で起こすには何が必要かを、データと事例から解説している。
疑問を感じない、考えながら周りを見ることをしない、外部との交流を好まない、行動を起こさない人にイノベーションは起こせない、ということだった。
いろいろなイノベーション促進の手法はあるにしても、結局最後の、「自分が世界を変えられると本気で信じる人達こそが、本当に世界を変えている」というところに落ち着くのだと思った。
イノベーションをカイゼンと読み替えても面白かった。
以下抜粋。
・社員に「枠にとらわれない考え方をしろ」といってお茶を濁す企業幹部もいる。だが枠にとらわれない考え方をする、その方法こそ、社員が知りたいことなのだ。
・適切な質問をし、適切な観察を行い、適切な人たちとのネットワークからアイデアや意見を引き出し、実験を行う能力が高い人ほど、失敗する可能性は低いのだ。
・日本や中国、韓国、多くのアラブ諸国など、個人より社会を、実力より年功を重視する国で育った人が、柔軟な発想で現状を打破してイノベーションを生み出すことが少ない
・大抵の人は、何も考えずに現状を受け入れる。決まりきった生活を好み、波風を立てたがらない人もいる。「壊れていないなら、直すな」のことわざに忠実に従い、「それ」が壊れているのかどうか、真剣に考えようともしない。対照的に、イノベータは多くのものを「壊れている」と認識し、直そうとするのだ。
・イノベータは発見に関わる行動(質問、漢sつ、実験、ネットワーキング)に1.5倍もの時間を費やしていた。
・「amazonの経営陣が大失敗をしでかさないなら、ホームランを狙ってバットを降っていないわけだから、株主のためにいい仕事をしていないことになる」(ジェフ・ベゾス)
・「イノベーションは、事業部門のマネージャーであれ、各部署のリーダーであれ、CEOであれ、あらゆるリーダーに課された最も重要な職務だ」
・ほとんどの経営幹部は実行を得意とし、分析、企画立案、行き届いた導入、規律ある実行の4つの【実行力】に優れている
・ビジネススクールは発見ではなく実行に長けた人材を育てるところだ。
・アイディアの絶対量を増やしたからといって、極めて破壊的なアイデアが生まれるとは限らない。なぜだろう?それは「水平思考の世界」の著者がいうように、【同じ方向にいくら目を凝らしても、違う見方はできない」からだ。
・なぜアイデアの在庫を増やすとイノベーションが増えるのか(P65 図)
・アイン新して新しいアイデアを生み出せる場所や時間を知っていた・・・・どんな場所や時間を選ぼうと、迷走し考えるだけの時間を作るように心がけよう
・ランダムな提携会社との新しい価値を生み出す方法のブレーンストーミング
・SCAMPER:洞察を生み出すための手法。Substitute, Combine, Adapt, Magnify/Minimize/Modify, Put to other uses, Eliminate, Reverse, Rearrange。
・「解答よりも、問題を提起することのほうが重要であることのほうが多い」
・質問ができない=ばかに見られる覚悟ができていない=自己肯定感を持っていない
・日本の上司は、質問ではなく、答えろ��えることを部下に求められている。・・・質問を奨励しない企業や国の文化は、破壊的イノベーションに死を宣告する。
・「カネが問題でなければ、何をする?」
・質問ストーミング:課題に対する質問のみを50集めて、解決に役立つ質問に優先順位をつける。
・顧客を観察するときに問うべき10の質問
・他人の思考や経験に触発されずに自分一人で行うことは、どんなに良くても、いささかつまらないし単調だ。(アインシュタイン)
・ボーウェンが技術的困難にぶつかった時の質問「これに似た問題を経験した人や解決した人はいるだろうか?」
・人と会うための口実「あなたのアイデアに、考え方に興味があるのです」
・食事はネットワーキングのための時間
・「実験はイノベーションのカギだ。予想通りの結果が出ることは滅多になく、多くを学べるから」(ベゾス)
・懸命な質問を投げかけ、顕著な状況を観察し、多彩な人たちと話せば、それほど実験を行わずに済む
・一日に少なくともひとつは境界を超えるよう努めよう
・「あなたが発明したものについて教えてくれませんか」
・チーム全体としてみた時の新しいアイデアの創出力は、一人ひとりの能力の総和や、ひとつの発見力だけに優れたチームの能力を一貫して上回る。
・プロセスや哲学を含む組織の力も、人材が優れた成績を上げるのに欠かせない。
・「興味のない分野で働く人と隣り合わせることもザラにある。そこでの会話が引き金になって、突然二人共が、新しいアイデアを思いついたりする。」
・イノベーティブなリーダーは、自身の発見行動を組み込んだプロセスを構築することで、自らのイノベータDNAスキルを組織に植えつけているのだ。
・組織のイノベーション哲学に関する質問
あなたの職務では、イノベーションを起こすことを期待されていますか?
イノベーションは人事考課の対象として明確に指定されていますか?
・「新しいことをたくさんやっていれば、判断を謝ることもあるさ」
・「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界をかえている」
・http://www.youtube.com/watch?v=mNK6h1dfy2o
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長年の膨大なリサーチには関心するが、「イノベーションのジレンマ」で受けたような「目から鱗が落ちる」ようなサプライズはなかった。
本書で書かれているイノベーターのDNA(特質)を伸ばすような教育をするようにしないと日本の未来は危うい。
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イノベーション、イノベーションと言われ続けてかなりの年月がたつ。今回の本は、あの「イノベーションのジレンマ」、「イノベーションへの解」の著者、クレイトン・クリステンセン、ハーバード・ビジネス・スクール教授をはじめとするイノベーションのカリスマ本。イノベーションは、何も神がかりの術でもなければ、一部の天才に備わった才能でもないと著者たちは説いている。
イノベーションには、「5つのスキル」があるとして以下の力を挙げている。「認知的スキルの関連づける力」、「行動的スキルの質問力」、「観察力」、「ネットワーク力」、「実験力」。これらの力をパズルのように組み合わせることでイノベーションを発揮することができる。斜め目線で森羅万象を冷ややかに眺めるニヒル星人ではなく、感性の鋭さ、子供のよう好奇心の塊を持つキラキラ星人になることかな。
イノベーションに取り組むに当たって、「スマートリスク(リスクを認識したうえで、自らの責任で果敢にリスクをとる)」が重要だとある。現状維持では次のチャンスが巡ってこないからだ。そういえば、ユニクロを展開しているファーストリテーリングの創業者柳井正の著書は「一勝九敗」だったな。後「1000に3つ」なんていう言葉もある。
関連付けというさまざまなアイデアを「他家受粉」させることもイノベーションを生む1つのカギとなる。発想の面白さといえば、岩崎夏海著「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」だ。女子高生があのピーター・ドラッガーの「マネジメント」を手にして、マネージャーをしている野球部の改革をして甲子園を目指すというストーリー。一見、何の関係もない女子高生とドラッガーを結びつけることで、今までドラッガーの本を読みたくても敷居の高さを感じていた人たちにとって、手に取りやすくなった。なかなか頭の柔らかい人だなと思った。
発見力を磨くとして付録に5つのステップが書かれている。「優先順位を見直す」、「発見力を自己診断する」、「イノベーションに関わる切実な問題を探す」、「発見力を練習する」、「コーチを見つける」。インスタントラーメンのように即席でできるものではなく、地道にこつこつと練習を積み重ねて、スキルを磨くことが大切だと述べている。あのシアトルマリナーズのイチローも積み重ねが大事だと言っていた。イノベーションイコール小さなことの積み重ねと思った方が、良いことが浮かんで実践に移せる。
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イノベーションのジレンマに比べて、非常に読みやすかった。
イノベータDNAとは、
関連づける力・質問力・観察力・ネットワーク力・実験力
を指す。
全ては行動から始まる。やってるうちに分かってくるとは誰しも経験があるだろう。
私にとっての教科書代わりにもなりそうな本だ。
この本の付録には、子供にイノベータのスキルを育むヒントが載っている。子育ての参考にもなるのではないだろうか。
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■イノベータ
1.イノベータに共通する姿勢 a.現状を変えたいという意欲に燃えている。 b.変化を起こすためにリスクをとっている。
2.イノベータの5つのスキル a.関連付ける力 b.質問力 c.観察力 d.ネットワーク力 e.実験力
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クリステンセンのイノベーションシリーズの集大成。イノベーションのスキルは学習して身につけられるとして、イノベーションを起こした人の分析、インタービューから、イノベーターに必要な5つのスキルをあげています。
前半はそのスキルを解説し、後半は組織としての仕組みについてを解説しています。
トレーニング次第で自分もイノベータになれる’ってすごいですね。
トレーニングすべきスキルとは
1.関連づける力
2.質問力
3.観察力
4.ネットワーク力
5.実験力
さらに、イノベーターには、これらすべてのスキルが必要とも言っていません。んじゃ、誰でもこの中のスキルのうち、いくつかをトレーニングすれば明日からイノベータになれるかというと、そういうわけではなく、
「イノベーションに取り組む勇気」
を持つ者がその2から4までの行動スキルをつかって、1の関連づけの認知スキルを用いて革新的なビジネスアイデアを導き出すというスキームとなっています。
そのイノベーションに取り組む勇気とは
・現状を変えたいという意志
・リスクをとること
です。
また、本書の中では、発見力と実行力という切り口も語られています。
スタートアップ、イノベーションに必要なのは発見力。組織が大きくなってきて必要になってくるのが実行力。
そして、その自分がどちらの行動特性をとっているかチェックできるチェックシートがついています。
他にもチェックリストはあって、
組織やチームのイノベーション能力チェックなんていうのもあります。
そんなこんなでイノベーションを起こすためのスキルやチェックシートが充実しているわけですが、結局は、スキルがどうこうというより
「イノベーションに取り組む勇気」
すなわち
「現状を変えたいという意志」
がどれほど強いのかがイノベータのDNAのポイントなのではと思いました。
本書の最後の言葉もAppleの
「自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えている」
で結ばれています。
5つのスキルを鍛えて、現状を変える意志とリスクをもって、世界を変えていってほしいという筆者の思いが伝わってくる本でした。
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破壊的イノベーションを生み出す企業を統率するリーダーの行動習慣について解説されています。
著者いわく、破壊的イノベーションを生み出す企業は必ず破壊的イノベータによって統率されているとのこと。その破壊的イノベータの行動習慣は、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力。
これまで全く関係ないと思われた事項を関連付ける。ユーザの潜在的欲求を掘り起こす本質をついた質問を投げかける。試作品の利用をつぶさに観察する。専門性の異なる従業員をつなぎ合わせる。実験を通して新しいアイディアを生み出していく。
このような習慣を取り入れているそう。リーダーが全ての能力を持ち合わせていることはまれだそうで、個別の能力を補ってくれる部下を見つけているそうです。
これらの能力は私たちがイノベーションを起こす活動にも参考になるものばかりでした。
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イノベーションのジレンマを読んでいる際に友人から、
「最新刊の"イノベーションのDNA"という本が出版されている」
と言われ、その3分後にIPhoneからAmazonにアクセスし、購入した本。
第一章:破壊的イノベータのDNA
第ニ章:発見力その1 - 関連付ける力 -
第三章:発見力その2 - 質問力 -
第四章:発見力その3 - 観察力 -
第五章:発見力その4 - ネットワーク力 -
第六章:発見力その5 - 実験力 -
第七章:世界で最もイノベーティブな企業のDNA
第八章:イノベータDNAを実践する - 人材
第九章:イノベータDNAを実践する - プロセス
第十章:イノベータDNAを実践する - 哲学
結論 - 行動を変え思考を変え世界を変えよ。
イノベーティブなCEOに共通する要素は、
「質問」「観察」「実験」「アイデア・ネットワーキング」の4つに関わる行動への
頻度、積極性が高いことがあるようだ。
現在、私が業務を行う上で直面している課題はどれも、これら4つの要素が
低いから起こっているように思う。
特に質問、実験力についてはまだまだ不十分だと思われるので、
先輩の行動を観察しながら何が足りないのか具体的に観察しリストアップしていこうと思う。
ここで基本となる思想は
「常に先の先を見て行動する」「数値レベルで物事を理解する」「一度に覚えられるのは3つまで」
という概念だと思う。
今一度、これらを基にして自分が所属するプロジェクトの資源、プロセス、価値基準を見つめなおし仕事を行なっていきたい。
読むのに1.5週間かかった。
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「5 つのスキル」自体は単純である. 後はこれを習慣にし, 周囲の人や組織全体に染み込ませることができるかどうか, だと思う. まずは Apple のように Think different から.
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人と違う行動をすることにより、人と違う思考になり、結果、世界を変える。そのために必要な5つの力。組織としての哲学の必要性。
勉強になりました。
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「イノベーションのジレンマ」から抜け出すための4冊目。
イノベーションを習慣として行えるためを、2つの章で説明しています。
①イノベーションを習慣にできる人間になるために
②その習慣(DNA)を組織にどのように植え付けるか
個人的には、①が非常に参考になりました。
最初に「イノベーションのジレンマ」(1冊目)を読んだときに、イノベーションを行い続けないと企業は死んでしまう。そのハードルに絶望を感じました。その後、2冊の著書にて、それを乗り越える方法を読み、徐々に希望が出てきました。その流れが今回もあります。
イノベーションを止めれば死んでしまう。呼吸をするようにイノベーションんを行う。それが今では良く分かります。