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毎日イキイキと楽しそうに過ごしている人にはどのような秘密があるのだろうか。気鋭の精神科医が、不安や悩みの真相をつきとめ、明るく生きていく方法を示唆する。
不安を打ち砕くひとつの方法として「自分のお通夜を想像する」のがよいという。時間的、空間的に俯瞰して客観的に自分を見ることができ、持ち物、プライド、見栄が薄れて消えていくのだ。不安は、自分の内面にはあるけれど、現実には存在しない。そのことに気づけば幸福度数が三段階ぐらいレベルアップして、幸せに近づいている。
ほかにも内容例を挙げると、
◎場の力の大きさを知る
◎気持ち悪さを大事にする
◎冷静な判断力を養うための夜道を歩くトレーニング
◎自分の心を整理するための相談する力
◎15秒息を吐く深呼吸を摺る等々。
当たり前のことを当たり前に行い、小さな「徳」を積み重ねながら、少し「得」したな、と楽しい気分で毎日過ごす秘密が詰まっている。「今ここ」を生きる心理学です。
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帯裏
いつも気分よく、上機嫌で過ごすコツ
人を動かす不安の力
まずは5%削減でいい
不安を運命に換える力
「場の力」を知る
「気持ち悪さ」を大事にする
夜歩く
相談することの力
「独り時間」を過ごせるようになる
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就活のストレスコントロールのために購入。
新しい発見は特になかったけれども、色々思い出させるきっかけになりました。
あんまり自己啓発とかそこいら辺の本読んだこと無い人にとっては、よい入門書(?)になるかも。
瞑想してみたい。
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毎日トクしている人の秘密が分かります。
「自由と幸福は、人間が生きるうえでの二台目標だが、この二つは決して共存することはない。なぜなら、自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだからである。」(P74)には目から鱗。
「思想があるということはどういうことか。それは思想と行動との間に常にぶれが生じ、そこからフィードバックがかかり続けるということです。これ抜きに、ただただ行動や言説が積み重ねられていると雰囲気に流されるし、継続性がどうしても弱くなる。大きな方向性をもち、きめ細かく軌道修正するプロセスをもたない衝動的な行動の積み重ねというのは、やはり単なるナルシズムの増大をもたらすことにしかならない。」(P203)には共感。
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本の帯には
「15秒、ゆっく〜りと息を吐く深呼吸をしてみよう。
不安が消え、気持ちが楽になる。」
と。
以下、本文中より気になった箇所を抜粋。
「幸せ」の一つの定義として、「その人の社会的なミッションを果たしていくことが、それほどおっくうではない状態である」と言うことはできるかもしれません。
「怒り(=怒鳴ったり、ケンカをしたりというものだけではなく、イラっとするような心の動きも含む)」は、仏教では「瞋(しん)」という概念で表現されます。「瞋」こそが、僕らを消耗させているものの正体だというわけですが、実は、「瞋」という概念は僕らが通常考える「怒り」よりも広く、例えば不安も怒りの一つの表れと考えます。
僕らの人生において常に問われているのは、実は「誰と付き合うか」という問題である、と言うことも可能だと思います。
「独り時間」をうまく過ごせているかどうかで、少なくとも他人に巻き込まれやすいかどうかという傾向は、相当変わってくると思います。
「独り時間」を充実して過ごせるかどうかは、自己との対話ができるかどうかにかかっています。
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自分の心を分解し、第三者的に俯瞰し、また組み立てる技術、とでも言おうか。直感力、気持ち悪さを大事な指標にしていいんだ。
「ある種の力量は積み重ならない」ということに合点。積み上がらずに突如身につく種類の力量もあると。積み重ねた力量は、分解や俯瞰の邪魔になる、のかもしれない。
そして誰と付き合い、付き合わないか。その選択肢の中には自己という相手もいる。
脳味噌のマッサージによかった。
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どうやったら不安を軽減出来るのか?ゆっくり深呼吸して頭の中をリセットするだけでも状況は良くなる。また、不条理をどう受け入れるか?不条理を受け入れることで、この先に何があるかわからないという不安を軽減できる。「世の中に起きるあらゆることは不条理である。何故なら全てのものは変化しているから」そう思えるようになればいいな。不条理が当たり前なら、いちいち気にする必要もないのだから。
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「心配を減らす」ことで気が楽になる,といった話が参考になる。特に,「一緒にいると精神的に消耗する人との関係はできるだけ避ける。物を受け取ったりもできるだけしない」といったあたりが目から鱗だった。苦手は克服せねば,と日々思うことも多かったが,避けられることは避ける,という対応策があり,また,それによって心の平穏が得られるという指摘が興味深い。
実際,心がけてみたところ,少し気が楽になったところがあるような気がする。
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精神が危機的状況にあった時、ラジオで名越康文さんの話を聞きその考えに興味を持ち購入した。結果、自分を外から見る事の手助けをしてもらえたように思う。ただ名越康文さんは非常に話すのが上手く、語り口が心地好い方。話を聞く事に比べると、書かれたものは若干読みづらい。故、名越さんの場合、対談を本にしたものの方がずっと読みやすい。
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いわゆる自己啓発書によくある、
「鏡の前で笑顔を確認しよう!」
「「ありがとう」をたくさん使おう!」
というようなレベルの実践書ではなく、
精神科医でもあり、武道や仏教の世界にも理解のある
名越先生だからこその「しなやかさ」をもった本だという印象。
自分の言葉では咀嚼しにくいけれど、
「幅の広さ」「余白の取り方」「余裕の持ち方」を工夫することで、
心が軽くなったり、生きることが上手になるのではないだろうか。
そのために、人間について、思想について、歴史について、
そして謙遜されがちな宗教について知ることが有意義であり、
また必要不可欠なものなのだと思った。
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いろんな話がなされていたので、一回通読しただけでは把握できないぐらいのボリューム。でも、その分内容が濃くて、いい本でした。
実は名越さんの単著は初めてやったんですが、何冊か共著を書いたりしている内田樹さんに似てるな、と思う。危険な場、危険な人間の話など。
特に最後のほうに興味深い話が多かった。時間をおいて、もう一回読みたい!
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「こうすればいい」ってことをスラッと言ってくれる本ではない。
ただ、読み終わった後に生き方のちょっとした姿勢をなおしてみても
いいかな、と思えるような内容。
怒りはやはり冷静にもったほうがいいですよね。。
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普段あまり考えた事のない感覚や直感に関する事や思想に関する事等々、興味深くて妙に説得力のある事がたくさん書かれていた。よく生き、よく死ぬためのヒントの様なものがたくさんちりばめられていて思わぬ収穫を得た気分になった。近いうちにもう一度読み返したいな〜。
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装丁の雰囲気からして、よく読む柔らかな感じの楽しく生きるコツの本かと思ったら、だいぶ本格的な本で、内容が濃く読むのに難儀しました。いま自分なりの思想を探している私にとってはタイムリーな内容で、自分の思想をもつことの大切さが主軸となっている。名越さんの語り口から、個人のレベルから日本全体を良くしようとしている方々がいることを感じ嬉しく思った。
図書館で借りたけれど、買おうかな。
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名越さん好きになってしまいそう。
精神科医だから心理学的な話が多いかと思ったら、思った以上に精神論?みたいなのが多くて驚いた。