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東大数学科卒の元財務官僚の著者が教授役、ド文系な編集者Sくんの対話というか講義形式で進んでいく本。内容は、もちろん数学的な思考力も問われるが、論理的思考力(ロジカル・シンキング)の必要性、主に数学を用いて、世間的な情緒的の文章の本質を見抜く力の必要性を論じている。
内容は、構成として、1日(2~3講座)×3日分としての量だが、財政を考える上での、=(等式)の有用性、情緒的な文章の本質を見抜く必要性、高校数学の実用性、簡単なマクロ経済学(IS-LM分析等)まで扱う。著者の本を何冊か読んでいたので意味はわかったが、全くの初学者が読んでわかるのかは正直わからない。しかし、何冊も著作がある著者が、いつも周りの人が理解してくれない苛立ちはわかるような気がする。
経済学を(日本国固有の)文系としたために、受験等で数学を必要としないことがあるが、多くの諸外国、文系・理系の区別はなく、高校数学をしっかりやってから経済学を学ぶらしい。学問の構成を考えればすごく真っ当な意見だが、日本の考え方の頑なさが悲劇を生んでいるような気もする。
日本の教育では、人文系で「特に行間を読むこと(空気を読むこと)」が重要視されているが、理詰めで考え、理解すること・表現することの必要性があるように感じた。
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はじめて高橋洋一氏の本を読んだが、この人は勿体無い人だなというのが正直な感想。
本書の、比較的平易な数式を使って経済の読み解き方を指南するというコンセプトはとても良い。
が、対話形式になっているせいもあり、どうしても氏の語り口、態度が「偉そう」に見えてしまう。
指南する対象の記者を完全にバカにしているように感じられてしまう。
この記者は読者の知識レベルを代表する立ち位置であるから、つまり読者代表である。なので、この記者をバカにしているのが伝わってくると、読者としてもバカにされているように感じてしまう。
言っていることがただしくても、自分をバカしている人の意見には耳を貸したくないのが人情である。
だから氏は池上彰のような位置には行けないのだと思う。勿体無い。
もうひとつ。数式は簡単でも、肝心の数字を頭に入れておくのが難しいのです。白書などをスラスラ読めるようにならないと、結局、政治を理解するのは難しいということです。
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http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-80042-4
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経済が苦手なS君と教授のマンツーマン講義形式の構成なので、経済が苦手なS君に感情移入して読むと、自分が教授に教えてもらってるようなつもりになって、内容が入ってきやすかった。
高校までの数学が経済にこんなに密接しているとは知らなかった。
確率を習ってる時なんか、こんなの何の役に立つんだ?と思っていたけれど、読んで納得だった。
なんとなく取っつきにくいイメージだった経済が高校までの数学で理解できる、ということが分かりイメージが変わった。
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最近も専門分野のことにあまりにも無知な担当大臣の問題が話題となったが、結局昔からそういう話が続いていたということなのだろう。
とはいえ、学問の分野の専門分化が進む昨今にあっては、本当に細かい話まで理解していなければならないとすると、学者、官僚が大臣にならないと対応できないともいえるのではないか。国民目線の学者、官僚の政界進出が理想ということか。
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考え続ける根気が大事。
収入=支出。大原則
数学が分かると、感覚的に捉える捉え方も変えられると知り、数学、経済学を学びたいと思えた。
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まぁ、正直高校レベルの数学でもついて行けなかったわけだが、一つだけ心に残ったこどがありました
議論をする際には前提と言葉の定義をしっかり定義すること。数字は単位につけろ。
全くその通りですな。
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難しい話もあったが、面白い。日本人からノーベル経済学賞受賞者がでない話は面白かった。増税が叫ばれる中、それが当たり前と洗脳されないためにも、今読む価値がある本だと感じた。
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政治家の主張や報道をそのまま鵜呑みにせずに数字で真意を読みとくことを例を交えて書かれている。トレーニングとして読むといいかも。