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サイン本買ったらカバーの折り返しの部分使ってそれはなんでしょう?の問題が書いてあって笑った
作品もだけど、長嶋有自身がおもしろい
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なかなかよかった。
大人達が夏に山荘で遊んだりするってだけの小説なんだけど、ところどころがすごくいい。
とくに主人公たちが興じる「遊び」は、読んでいて自分もやってみたくなるような気にさせられる。
映画「南極料理人」で楽しそうにしてるのをみているかんじ。
映画化したらみてみたい。きっと好きな映画になると思う。
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どこからが本当でどこからが創作なのか。ということを詮索する時点で野暮なのかもしれないが、境界線があいまいで掴み所のない話だ。
ストーリーは盛り上がりを見せずに緩やかに終焉を迎える。意味深に散りばめられた言葉たちも結局はたいした意味をもたない。
だけどこんなに面白いのはなぜだろう。
登場人物たちがちまちま行う「ゲーム」が不思議な彩りを添えている。くだらなくて退廃的なゲームの数々は、独創的でありながらなんとなく懐かしい気持ちにさせてくれた。昔、図書館で借りたゲームブックのようにちょっとだけわくわくさせてくれた。
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本屋や図書館で単行本をたびたび目にしていて、『ねたあとに』って…そーゆー話?官能というか、情事というか??とずっと思っていたが、このほど文庫になり、立ち読みしてびっくり。
そーゆー場面、なさそう。ただ遊んでるだけだし。そもそも、そのメンバーが、年のいった父子と、その仕事仲間だし。性別もばらばらだし。
そして購入し、あっというまに読了。「ケイバ」「顔」やってみたい!!
みんな、馬の名前考えるの上手。
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これってほぼ実話なんじゃ?
夏の山荘でいい大人たちが毎年、毎年、よなよな遊び続けるという話なのだけど、そのゲームがばかばかしくも面白くて、「わー、私もその場で参加したい!」と思ってしまう。
特に実際やってみたいのが、「なんでしょう」。
自分で質問を考えて、後半部分だけを参加者に質問。
たとえば、「なぜですか?」
参加者は前半部分を想像して、無理やり答えを考えて紙に書くのだけど、答えが突拍子がないほど、面白いんだよな。
ああ、面白さが伝わらないので、是非読んでください。絶対やりたくなるから(笑)
コモロー先生は、作者の長嶋有さんなんだろうな。
長嶋有さんとお友達になって、あんまり美しくはない山荘で、だらだらと遊び倒したくてしょうがないです。
今、ふと思いついて、コモロー先生のムシバムってほんとにあるのかなとネットで検索したら、ありました。ほんとーに華のないブログだな・・・
この小説、あとがき(父親であるニコニコ堂店主長嶋康郎さんが書いている。映画「無能の人」のモデルになった人。)を読むと新聞小説で、挿絵は高野文子さんが書いてたそう。えー、掲載時に挿絵つきで読みたかったな。全挿絵つきで、どっかで出版して欲しい・・・・
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面白い。作中に出てくるゲーム、作者の創作なのかどこかでやっていたものなのか…。どちらだとしても、ああいう描写はなかなか見られるものではない。久々に新鮮に思える作品だった。
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こんなに、読み終わるのが惜しい本は久しぶりだった。
お金のかからず、道具もほとんど必要ない、そして家の中で出来る(←ここかなり重要)、いろんな遊びが出てきて(麻雀の牌を使って遊ぶ「競馬」とか!)、それに大の大人達が夢中になっている様子を読んでいると、自分も友達を誘ってやってみたくなる。
ただし、どれもマイナー(というか、オリジナル)の遊びなので、それを説明し、皆に楽しんでもらうのにはそこそこの努力が必要。楽しさを共有することは難しいけれど、一瞬でも共感を得られたときのはっとするようなうれしさは、たまらない。(本もそんな感じだ。自分が面白いって押し付けたやつを、「面白かった!ありがとう」って言われたら本当に嬉しい)
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最初から引きこまれて、一気に読み終えました。面白い! ストーリーをざっくり説明すれば、決まったメンバーが毎年集まる山荘で、繰り広げられるオリジナルゲームの数々。そしてゲームに秘められし人間ドラマ! 当初は考案者だけでやっていたものが、ルールを知らないメンバーの参加で俄然面白みを増し、プレイヤーを変えて続いていきます。とくに秀逸なのが「顔」と「それはなんでしょう」。ぜひやってみたいと思わせます。ほかのゲームも内容が本書で説明されていますので、気になる方はぜひご一読を!
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今まで読んだ長嶋作品で一番好き。もう、大好き。
ホコリだらけなのに、虫だらけなのに、布団にカビとか生えてるのに、不思議に居心地良い夏の山荘のけだるい夜・・・情景が目の前に迫ってくるよう。
そしてどのゲームもほんとにくだらないんだけど綿密に作りこまれていて、思わず自分も参加しているような錯覚に陥る。「顔」とか「なんでしょう」とか、もう・・・ニヤニヤしちゃう。長嶋さん天才。そしてふと現実に引き戻してくれるようなあの淡々とした描写も、やっぱりすごい。
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79点 小説家コモローの山荘に避暑のため、三々五々集まってきた友人・知人・親類家族の一夏が三年分、比呂子の目から見た風景として描写される。とくに事件も何もなく、日常にある非日常の雰囲気がすばらしく出ていて、気付けば自分もコモロー山荘でみんなの様子をはた目にくつろいでいる気分になっている。ページ前半に描かれた山荘の見取り図がリアルなイメージを補ってくれて、だらだらとしたこの時間にいつまでも留まっていたい気持ちになった。
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私もこの遊びやってみたい! と思える、大人の遊び(笑)が。
大の大人になっても、こんなふうに無邪気に遊べる仲間たちと、いつまでも楽しく遊びたいなぁ…。
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何も起こらないことはいいのだけど、何も起こらなさの種類が私には合わなかった。
登場人物たちが頭の中でビジュアルに動かなかったのですが、挿絵が高野文子さんだったことを途中で知り、そっか「るきさん」っぽい動きねと、それからは楽に脳内映像化できた。
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昔、お正月に親戚の家でドミノをやったことを思い出した。
大人と子どもが混ざって、むきになって、楽しかったなー。
そんな思い出がよみがえった。
読んだ後に、真っ先に思ったのが「山荘欲しい!」
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作者の小説なりエッセイなどによく出てくる山荘およびそこに集う仲間たちによる内輪遊びの数々。作者の父親と思われる人や叔父さんなどその他の人、山荘の物などこれまでにも色々語られてきたものが多い。
肝心の遊びはケイバや軍人将棋など面白そうなものが多い。また、語り手(クロコさん)の視点での解説が加わり単なる内輪ネタではなくすることに成功している。
p260に海上君の海上部屋が出てきます。
あとはコンポのhelloの文字を「おごったね!」っていうところだけど、これだけだと少し説明足らずな気がした。電子文学列伝を読むとわかる。
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前に読んだけど、手元に置いておきたかったので、文庫で買いました。
いいなあ、こういう場所。
いや、この山荘は、果てしなく限りなく「虫」が出てくるので、虫嫌いな
私には絶対に無理なんですけど、それを抜かせば(あ、あと布団が
湿っぽいのも…)とてもうらやましい場所。
特に、ただ若者(といっていいかどうかわからないくらいの年齢だけど)が
ワイワイ集まってるんじゃなく、そのうちの一人の父親とかも一緒に
いたり、だけど変にかしこまってるわけじゃなかったり。
そういう付き合いができる人が周りにいないので、
とてもうらやましかったです。
そして何より、夜な夜な繰り広げられるゲーム。
ケイバもいいし(コモローの実況込みで)、顔もやりたいし、
それはなんでしょうも楽しそう(これは実際、ツイッターで
参加しましたけど)。
でも今回再読してみて、一番やりたいと思ったのは「軍人将棋」。
長期戦になりそうなゲームなので、一緒にやってくれる人がかなり
限られるものですが、私が考える限り、このゲームにつきあって
くれそうな人は、私の父だけ。
改めて、私の性格は父似なのだなあと、再認識した次第です。