投稿元:
レビューを見る
毎日新聞の書評を読んで購入。http://mainichi.jp/feature/news/20120318ddm015070041000c.html
書評を読んで期待していた中身とはちょっと違ったけど面白かった。
投稿元:
レビューを見る
ここに現れた丘は、
畏れとヒューマニズムの交錯した結晶である。
神が言葉を作ったのではなく、
神は言葉とともにある。
ヒキガエルですら神話的な格をもって
我々に殺される。
いまや、神は土の中だが
消え去ることもないだろう。
丘とは取り囲むものであり、
もともと我々の足元にある。
投稿元:
レビューを見る
原書名:Colline
著者:ジャン・ジオノ(Giono, Jean, 1895-1970、フランス、小説家)
訳者:山本省(1946-、兵庫県、フランス文学)
投稿元:
レビューを見る
数多く読んではいませんが、それでもこの作品は私の知るフランス文学としてはかなり異質だと感じます。舞台がパリなどの都市部ではなく、山奥の集落。恋愛要素も人物の心理描写も皆無。中でも一番驚いたのはキリスト教の影響があまり見受けられないところで(何でも作者はキリスト教を宗教として信じていなかったそうな)、神(God)の存在が希薄なおかげで「人間も天然自然の一部でしかない」という物語のテーマが実に明瞭になっています。フランスというより日本の東北地方あたりがしっくりきそうな世界で、とても日本的に思える作品です。
投稿元:
レビューを見る
紙数は小品の部類だが、扱われたテーマは小さくない。しかしながら過度な重さはなく、そこも良い。
丘に暮らす四組の家族を翻弄する、死を迎えた長老のうわごと。泉が枯れ、丘の自然が次第に暴君的性格を見せ始める。作者が「詩」というように、自信なさ気な説明的文章を排除した描写が素晴らしい。
この作家の長編が読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
心にじわーっと何かが広がる忘れられない一冊。
人と自然、アニミズム的な世界感が躍動的に描かれています。
私、好きです。