投稿元:
レビューを見る
流通業のこれまでの歴史とこれからの流れを予想した本。
GMSやSMから衣料・家電・ドラック等、
ありとあらゆる範囲をカバーしている。
自分にはちょっと難しい記述もあったけれど、
商業に関わる人間として、
知っておいた方が良い全体の流れが書いてあってよかったです。
これからは、(ロードサイド方店舗から)
レールサイド(鉄道沿線)の店舗へとシフトしていく。
または、東南アジアを始めとする海外だ、というのが著者の主張。
主要鉄道駅を持っている大手は強いってことかなぁ。。
個人的にはこの意見に概ね賛成でした。
投稿元:
レビューを見る
日本流通業の惨憺たる現状に陥っている理由は、
激変する消費動向への適切な対応ができていないためとし、
その詳細がGMS・SM等業態別に綴られている。
今後取り組むべき方向性として挙げられているレールドサイド。
圧倒的な多さ、そして途絶えることのない客数を取り込むために、
エキナカ等鉄道事業とどう組んで行くかがポイントとしている。
レールサイド自体は物珍しいものではないが、
海外進出についても鉄道事業とセットで行うべきという考えは面白い。
しかし、前段で多くのページが割かれている種々の業態。
この苦戦に対する万能名処方箋が、
全て「レールサイドである」というイメージを抱く内容はやや納得感に欠ける。
しかし、改めて物事を分けて考える重要さ、
全体や平均で物事を見る危険性を本書を読むと実感できる。
誤った結論に至らないためにも心がけたい。
投稿元:
レビューを見る
付箋付けまくりで読了!さすが日経新聞出版社発行といったら褒め過ぎ?
タイムリーな分析でモヤモヤ感ぶっ飛び。計画への裏づけとなりました。
投稿元:
レビューを見る
読了。
日本の消費の実態と流通業の状況が非常に客観的にデータを踏まえて論じられており、何らかの形で小売業に関連している人にとって読んでおいて損はない良書といえます。
・百貨店やGMSの業績が厳しい理由は景気のせいなどではなく、自らの業態転換の方向性と投資の方向性が間違っていたからという点や、
・日本の家計消費は決して減少などしていない、ただ中身が変わっているのだ(ビジネスからカジュアルへ、ファミリーから単身へ、モノからコトへ、等)という認識、
・百貨店やGMSは今一度自らの強みを「プロデュース業」に置くべき(「小売業」ではない!)、そしてその点では韓国の百貨店の方が先を行っている
等々、私の認識と一致。同感、同意。
投稿元:
レビューを見る
2012.05.15 家計消費は大きく変化なし。変わったのは消費の内容。アパレルは大きく減少。そんな中で、アパレルに力を入れた百貨店、GMSの凋落。一方、SPAや食品スーパー、専門店は躍進。今後は、再び生活者が都心部に集中。ロードサイドからレールサイドへ。