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十返舎一九の娘が主人公???随所に笑える箇所があり、江戸を舞台にした恋愛コメディ。軽く描いているけれど、設定は本当に江戸。知識の上に成り立つ世界なのでホントにリアル。
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江戸の戯作者、十返舎一九。その傑作の評判もさることながら、界隈では誰知らぬ奇人で通っていた。
一九の一人娘で小町娘と呼ばれるほど器量良しの舞は18歳の妙齢を迎えていたが、一九のせいで縁談は破談になるばかり。
一九をはじめとする奇人たちに振り回されながらも親思い、友人思いの舞が読んでいて気持ちいい。
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L
十返舎一九の娘、舞。大店の女房か武家に嫁ぐ気満々だがチャンスは父に潰される。一九の弟子浪人の尚武は何者か。一九の過去とは。
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舞が色々と不憫。
特にお栄にはどうしても感情移入できなくて・・・。
父親の一九は旗本の一人息子との結婚に反対する理由を知ってちょっと株が上がったけど、
お栄に共感できる部分が何一つないのが・・・
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曲亭馬琴、頼山陽、歌麿、写楽、応挙等多くの文化人が活躍する文化文政時代。
中でも多作の十返舎一九や北斎は作品に没入するため、奇行が多かったのだろう。
そんな父親の面倒を見る娘は、きりきり舞させられる。奇人に囲まれた一九の娘。奇行よけのおまじないを唱えながら、懸命に生きる。
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十返舎一九の娘 舞!
葛飾北斎の娘 お栄!
父親の自由奔放の行い、本では奇人変人の類いで、記載されており、娘も、妻も、再婚後も、取り巻き達の大変さ!
そして、どちらの娘も、結婚相手にも、振り回される羽目に!
当時の江戸の町は、男性が、多かったから、より取り見取りでは無かったのか?とも思われるが、有名人を持つ父親に、大変だったのだろう。
十返舎一九が、武士であったのは、読んだことがあるのだが、お家相続で、自ら身を引いている事を、この本で知った。
式亭三馬などは、副業もあったけど、十返舎一九は、執筆だけの収入で、生活していて、大変だった事も。
ちょっと面白おかしく、描かれていて、親しみを感じながら、無鉄砲な親を持ったら、しっかり者の娘のてんやわんやの日々が、よくわかった。
『旅は道づれきりきり舞い』は読んだと思うだけど、又再読してみよう!
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舞のまわりには、奇人ばかり。父親の十返舎一九、北斎、その娘のお栄などなど…。今日も、その尻ぬぐいをするのは。
稀代の戯作者、十返舎一九の娘、舞の、奇人に囲まれて
大騒ぎをする奮闘を描く。
舞の周りには、奇人ばかり。
父親を筆頭に、北斎、その娘のお栄、
父親の弟子の今井尚武、皆が皆、自己中で、
何かしらの騒ぎを巻き起こす。
ま、才能ある物書きや絵描きは、常人とは違っているのが当たり前、
というのが定説だが。
騒動に巻き込まれ、きりきり舞いをするのが舞。
巻き込まれるというか、自ら飛び込んでいく舞もまた、
一種の奇人だと思うのだが。
もう、いい加減、奇人たちのことは放っておけばいいのに、
と思いながら読んでいるが、奇人ばりの人の好さは、
きっと生来のもので、さすが、一九の娘、というところなのだろう。
何事にもとらわれない自由闊達さがありながら、
人と人の情のやり取りからは逸脱しない。
だからこそ、楽しんで読めるのだろう。
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諸田玲子さん、初めてお目にかかるんだ。一九の娘である、葛飾北斎の娘のお栄と縁があるとか面白い道筋、朝井まかて、くららもど真ん中のお栄が描かれていてまた違う書かれた読み物を読める幸せ。シチュエーションだけでワクワクしてしまうので。一九の生い立ちや中風なのに飲めるのかとか、それがずーっと続くのも定番になってて、個人的に奇人とか思えないんだけど、常に出だしがそうなんだよね。今後も玉の輿が現れてダメになってしまう物語があるんだね、嫌いじゃないです。