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真梨作品にハマっているものの、「孤虫症」が、出だしと文章のダラダラ感で積み読になってしまっていて、もしかして初期作品はそんなになのかなぁ?と思いつつ、文庫化されていたので購入。結果、やっぱり面白かった!
真実が徐々に明らかになる中盤からは、本当にノンストップで読み進めました。
真梨作品にしては、今回の登場人物たちはちょっと地味かなぁ?でも、誰も好きになれないこの味わいは、さすがの描写力でございます。各々の気持ちに分かる部分も多いからまた恐ろしい。
自分の汚くエグい「女」の一面を自省させられる気持ち悪さ、妙齢女性なら皆感じさせられるかも…。
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自分の状況と少し似たようなシチュエーションで怖さ倍増。
どこにでもありがちな日常を掘り下げていくととんでもないものが出て来た。そんなホラー。
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解説にも着想元だと書かれているそのとおり、「東電OL殺人事件」を思い浮かべてしまう殺人ミステリー。
真梨さんの本は初めてで、TVか雑誌の書評をきっかけに読んだんだけど、「女ともだち」というタイトルだけからはこんな内容とは微塵も想像できなかった。読みはじめてやっと表紙のデザインにも納得。
ただ登場する女性が多くて、しかも同世代が多いから混乱する。
2回目でも何度も読み返して確認しながらやっと理解できた(はず)。
相関図作りたくなったw
被害者の一人が劇団J(宝塚とジャニーズを組み合わせてるw)の熱狂的ファンでチケット買いまくったりかなり貢いでた様子や、被告人が九大卒ってとこには苦笑w
続編(?)の「深く深く、砂に埋めて」や他の本も読んでみたい。
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個人的にいまいちばん刺激を貰えるのが真梨幸子女史の作品群。
もちろんイヤ~な感じの刺激なのだけど、これがもうクセになっちゃって(^^;)。
本作「女ともだち」は、曰く「ドロドロ三部作」の最初の作品とのこと。
なるほど初出は随分古く、なんと2006年6月。この人、そんな昔からこんなのばっかり
書いてたのか!とか思うと、さすがにちょっとゾッとする。才能なんだろな、きっと。
感情をサラにして構成だけに着目してみると、正直ミステリーには良くありそうな感じ。
しかしミステリーの部分はおそらくオマケ程度の要素で、この作品の主役はあくまで
ドロドロに渦巻く女性の鬱屈した感情及びヒラエルキーでしかありえない。
読後感どころか読中感もサイアクなのにもかかわらず、相変わらず読むのを止められない。
真梨幸子の描くイヤミスの世界、完全にどっぷりハマっています(^^;)。
そうこうしてるうちに、もう読める作品が殆ど無くなった。
後はプレミアついてる単行本が2冊のみ。早く文庫にならないかなぁ・・・。
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いつもの真梨幸子ワールドはそのままであるが、他の作品と比べると少しおとなしい印象を受けた。
登場人物が最後の方になると分かり辛くなる点は気になったが、いつものごとく登場人物誰一人として好きになれない・・・
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読み進めていくうち「東電OL殺人事件」を連想させる箇所が数か所あった。
表面上の付き合い、真実の付き合い色々な付き合いの中で、複雑な思いが絡み合った時こんな出来事が起こってしまうのかもしれません。
帯にも書いてあったけど、確かにドロドロですww
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あるマンションで起こった事件。
女性二人が殺された事件。
どこか似通った女性らが様々に関わっている事件。
陰湿やらとはまた違うイヤさ。
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わりと苦手なタイプのドロドロだったはずなのにグイグイ引き込まれ、この人の他の著書も読みたいと思う。
不思議
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2012年9月8日読了。「殺人鬼フジコの衝動」が面白かったので読んでみました。「フジコ」に比べると薄味でした。
郊外の分譲マンションを舞台にした女たちの嫉妬や恨み・・・みたいなのが主軸にしたミステリで、ストーリーもよく練られてる感じがするのですが、同じような年頃の女がたくさん出てきて登場人物のだれがどんな人だったか混ざってしまい、ちょっと読みにくいです。
最初にでてくる計画性のないマンション購入の話や、同じマンションでの主婦vs独身キャリアウーマンの対立や、未認可の妊娠中絶薬などなど、1つ1つのテーマは面白かった。ネットで検索したら、経口妊娠中絶薬の販売ページがすぐにヒットしてびっくり。コワイよ、この薬・・・。
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真梨作品でタイトルが「女ともだち」。
大変期待しちゃいますよね。
でも内容はいかにも女同士のいざこざ、ではなく殺人事件がメインとなっています。
ルポライターの野江が真相を探る過程で、色んな女性が登場します。しかし、友達になりたいような人は見事に一人も出てきません(^_^;)
真梨さんの本はいつも一気読みなのですが、これもそうでした。
いつも共感できる登場人物は出てこないのですが、それなのに
ここまで読ませるリーダビリティはすごいと思います。
今まで読んだ「殺人鬼フジコの衝動」「孤虫症」のように、描写自体がグロいような事はないのですが(多少グロい所はありますが、既読の2冊に比べれば全然どうって事ない)、逆に女性の内面のグロさが詰まっています。その割にすごく読みやすくて、面白い。
女の妬み・僻み・負けず嫌い、などドロドロな感情がびっしり詰まっています。ドロドロ好きな方にはお勧めです。
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あれ?
どろどろ三部作というあおりの帯の割に、思ったよりもいけてない感。
どうも帯って危険だなー。ある意味本体の紹介以上に目に入るし影響する。
なんでだろう?
売れていないノンフィクションライターが取材するという構成、
地の文と引用、被害者達の目線の交錯と被害者達を浮かび上がらせる、
被害者の友人達の告白。
ノンフィクションライターの真犯人探しという体の文章に、
もしかしたらこの人が?と、意図的に特定の人物が怪しかったり、
実はというどんでん返しもあり、なかなかの興奮。
といいつつどうも気持ちよく読めなかったのは、
まず、真犯人に迫るきっかけがオカルティックなインスピレーションベースだったこと。
また、エリザベート云々の話は、どろどろとさせたいんだろうし
確かに成功しているんだけど、どろどろというよりも生理的に嫌悪感が先行した。
ぎりぎりなのかもしれないけど、ちょっとアタシには行き過ぎ。
女性の方がしっとりした恐怖を書かせるには向いている、
女性の方が本質的に残酷なのでは、と書いたのは確か綾辻行人だったと思うが、
この作品のこれは、効果的と言うよりは下品。
と、あたしは思いました。
‥ありゃ、作文みたいにまとまっちゃった。
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ある猟奇殺人を、その事件を追うフリーライターの視点から描いたミステリー。事件のあらましや登場人物の配置は巧妙に考えられているものの、雑誌掲載記事の体裁で文章を綴っている箇所が多いせいか、淡々と物語が進み、特に大きなヤマもなくラストにたどり着いてしまう。読了感が得られなかったのが残念。
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殺人鬼フジコの衝動に続いてこちらも知人から。
でもわたしはこっちのほうが好きでした。謎もあまり残らなかったし。
よくわからなかったのはあの老婆くらいかな。
最後まで読んで登場人物の関係がすっかりわかった上でもう一度読み直すと面白いかもしれない
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2012.7.18
面白かったです。通勤途中だけでは飽き足らず、続きが気になって家でも読んでました。
30代~40代の、女の負の側面が、誇張されて書かれているからこそ逆にリアルで……。そして最後の最後で納得する、『女ともだち』というタイトル!
なんだろうな、林真理子さんも女の側面を書いてきた人だけど、真梨幸子さんのほうが湿っぽくてどろっとしてる気がする。それとも、林さんの本を私が好んで読んだのは高校生~二十代くらいのときだったから、単に年齢的に自分がそう感じるだけ???
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女は怖い。
嫉妬・恨み・憎しみなど黒い感情がうずまいている物語。
こんなタイトルなのに、誰一人友達になりたい女性は出てこない。
おもしろくてページを繰る手が止まらなかったけど、
ありえないような結末に、ちょっと残念。
でもだれにっも想像できないような展開で、おもしろかった。