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また一人、また一人と豪傑たちが死んでいく。日常生活では、感じられない生死の狭間で必死に戦っている姿がリアルに脳裏に浮かんでかくる。どこからか、張平の鉄笛が聞こえてきそうだ。
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ついに宋禁軍と梁山泊軍の全面戦争が始まった。まさに機が熟すという言い方が相応しい開戦の仕方で、各大隊同士の戦闘も勝つべき軍が借り、負けるべく軍が負けていく。
けど、全面戦争の中にありながら、戦の描写だけではなく、輜重隊や医療班や伝令隊、そして戦とは関係のない民衆のことにまで、さりげない描写が紛れ込んでいて、この戦がただの叛乱ではなく、国と国の戦争なんだと気付かされる。
多くの星が散っていく。そして、新しい星も輝きを増していく。呼延凌と花飛麟が、呼延灼と花栄の巨星を背負って輝きはじめるのが頼もしい。
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単行本で一度最後まで読んでて二度目。いよいよ禁軍と梁山泊が戦いはじめてってところ。世代の入れ替わりって感じかな。いつかは戦わなきゃいけないんだけど戦闘がはじまっちゃうと好きなキャラも容赦なく死んじゃうから悲しい。二回目だけど文句なしに面白いしのめり込んで読んだけど今回は王進先生が出てこないから三点で笑
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世代交代が行われていくのが寂しいような嬉しいような。始めから終わりまで戦い続けている巻でした。張平の鉄笛を聞いてるシーンが好き。
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またまた面白かったす。
ドーカン戦も佳境に入ってきて、こうなったときのスピーディーさは、まんまだけど、水滸伝のラストの戦いが思い浮かんだ。
で、その最中で死んでいく漢たちのあっけなさもやっぱり圧倒的。大きな戦以外で死ぬ場合、その漢の近辺状況が一通りクローズアップされて、その後、それなりの見せ場をもって死にゆくからインパクトもでかい。
でもメインの戦いでは、やっぱり人も沢山死ぬし、かといって話の流れが折れるのも気持ち悪いしってことか、ホントにあっけない。
コサンジョーはやっぱり…
チョーセー(ボツウセン)、北方水滸伝で初めて知って、こんな強いのがまだいたんだ!って思ってたのに…
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ううーきたきたきた。ここぞという時に風みたいにビューっと。黒、青、赤の騎馬隊。そして散ってく漢たち。けど死なないでほしい。生き延びて、再び会いたいと思う。私もそう思う。気づいたら泣いてます。
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宋軍と梁山泊軍はいよいよ決戦の中、両軍とも司令官級の武将が次々と倒れていく。はらはらドキドキのクライマックス。しかし、巻はやっと半ばを過ぎたばかり。今後のどのような展開になるのか?
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激戦です、生死の狭間で光を放つ漢たちの佇まいが心に迫ります。巻末に楊令が史進にかかる言葉には人を思う温かさに裏打ちされ、おもわず涙が滲みました。さてこの決戦の結末は・・・次月まで夢想が続きます。
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宋禁軍vs梁山泊軍の戦いが始まりました。
今回もたくさん死んでいきます。
しかもかなりあっさりと。
正直、登場人物インフレが激しく、頭がついていかなくなりつつあったので、
人員整理は助かります。でも、寂しい。特に張清なんて、「え!」という亡くなり方だし。
この巻では、「死ぬときはあっさり死ぬ」という考えが貫かれているように
感じました。
だけど、あっさり死んでも、残った人間には深く刻み込まれている、と。
8巻は、9巻での童貫vs楊令に向けて布石のように感じるので、
正直、話しの展開がもっさりしているように受け止めました。
なので星4つ。お膳立てはできたから、次巻に期待!
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65725699.html
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大乱戦。
往年の英雄たちがいる。
光を放ちながら生きている。生ききっている。
そして新たなヒーローがやってくる。
いよいよ、次巻は決戦なのか?
早く読みたい!
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戰、戰、戰!前巻から続く戦いの中で漢達の思いが交錯し、そして散っていく。死と隣り合わせの時間の中で浮かび輝く生に、読み手の僕の血も熱くならずにいられない。戦いはまだ終わらない。決戦が次の巻で待っている。
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■一番切なかったシーンは、
張清が戦死したあと、史進が呟いた
「俺だけかよ」のセリフ。
楊令伝初期の頃、張清・呼延灼と3人で流浪の軍をしていた史進。
残された史進だけど、この後若者達に慰められているのも含めて好きなシーン。
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宋禁軍との最終決戦始まる。
それは、また多くの人が死んでいく物語の始まり。
惜しい人物が次から次へと…。
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「呉用殿が見舞いに来るとは、私ももう目醒めなくなるのだな」
こんなことを、言いそうな気はしていた。呉用は笑いかえしたが、それは覆面で見えなかっただろう。
「偽の書類は必要としていないのか。遠慮することはない。私はまだ、一通や二通の書類なら、書けるかもしれん。ほかに、書ける者はいないのだからな」
「もういいのだ、蕭譲」
呉用は、皺で隠れてしまいそうな、蕭譲の眼を見つめた。
「偽の書類でこそこそやる時期は過ぎた。宋とは、正面切った戦になる」
「そうか、安心して死んでいい、と言いに来てくれたか」
(略)
「面白いところに誘われたものだ。塾の教師がな」
「私もわか若いころは塾の教師だった」
「別れはしたぞ。またの見舞いはいらぬ」
「わかった」
この巻は全面、童貫と梁山泊との戦いであった。堰を切ったように多くの英傑たちが死んで行く。海棠の花と云われ、不幸ばかりが襲ったあの女性には、この大河物語の最後まで生きて欲しかったのであるが、ほとんど必然性を持って泥土に沈んだ。唯一礫という飛び道具を持ったあの英傑も、岳飛という新しい時代の若者の前にあっけなく斃れた。「水滸伝」時代の英傑ばかりでなく、若者も次々と斃れた。そうして冒頭にある様に、呉用をして「一軍を率いている指揮官がいないより、大きなことだった」と言わしめた蕭譲も静かに亡くなった。私もおそらく病院で死ぬのだろうが、この様に友に別れを告げたいものだ。
それだけではない。戦いの中で若者たちの目の覚める様な「成長」も描かれる。
思うに、この楊令伝、中盤の白眉であろう。