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久しぶりの柴田よしき作品。相変わらず読みやすくついついページをめくってしまう展開ではあった。
主人公の栞や麻由のキャラ設定が往年の少女漫画のようで、わかりやすくてよかったんだけどちょっとうんざりだったかな。
特に栞は、素質的に恵まれているのにメンタルが弱く、いかにも女の子女の子した思考回路が鼻につく感じだった。逃げたがる心理はすごくよくわかるんだけれども。
作者のプロ野球への愛はひしひしと感じられたが、大変残念なことに私は野球にまったく興味も関心もないので、野球に関する説明や描写はつい流し読みになってしまった。栞がつくるお菓子についても同じ。
ただ、終盤ようやく栞が覚悟を決めてからはすっきり読むことができたし、読み終わってなんとなく元気になれたような気がした。
野球が好きな人が読むとどんな感じになるんだろうあな。
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プロ野球チームで活躍する女性選手の話。
序章だけで終わっちゃった感じ。
柴田さんはやっぱり緑子から派生する一連のシリーズが一番。
早く新作出ないかなぁ。
【図書館・初読・2/29読了】
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天才ピッチャーでスターの麻由とくらべたら、わたしは等級の劣る地味な星。でもそんなわたしの方が、素質が上だなんて…。日本プロ野球のチームに、女性選手が入団。東京レオパーズ所属の楠田栞は、左腕でアンダースローの中継ぎ投手。客寄せパンダと陰で囁かれつつも、同僚で親友の早蕨麻由と励まし合いながら、プレイに、恋に、奮闘中。プロ野球は、才能と運、その両方を掴んだ者だけが成功できる過酷な世界。時にはくじけそうになりながらも、女であることも「幸運」のひとつなのだと、栞は自らに言い聞かせている。そんなある日、栞は臨時投手コーチの雲野と出会う。雲野は言う。おまえの恵まれた体と素質を活かせ、一流になれ、と。そして、とある目標のための特別指導が始まった…。
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大のプロ野球好きで知られている著者のプロ野球物語である。ただひと味違うのは、主役が女子選手だということである。レオパーズに入団した早蕨麻由と楠田栞にスポットライトが当てられている。プロ野球の物語でありながら、生き生きとした女性のお仕事物語でもあるところが本作のいちばんの魅力だろう。タイプの違う二人の女性を登場させることで、それぞれの違った悩みや葛藤を浮かび上がらせ、客寄せパンダ的存在としてのジレンマや、野球選手としての体力のことや、恋愛の悩みまで、ひとりの女性としての揺れや悩みがリアルに描かれていて、彼女たちが実際存在するかのような錯覚さえ抱かされる。そして、球界の改革という将来的なことまで背負うことの覚悟を突きつけられたときの、それでも揺れる乙女心も女性作家ならではの細やかで著者自身が見つめているようなやさしさを感じさせられる。いまは夢物語だが、夢ではなくなる日が来るかもしれないという期待を抱かされる一冊でもある。
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女子がプロ野球の選手として第一線で活躍する話。現実的に描かれていて説得力がある。著者は本当に野球が好きなんだな。一所懸命に生きる人間へのエールが感じられる。
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女子野球選手、女子の働き物語。後半は盛り上がってきたら終わってしまった…続きが気になる。
2012.3.10
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日本プロ野球界で活躍を始めた女性選手達を描いたスポーツ小説。
主人公の女性投手はワンポイント役の左のアンダースローで、それだけだと某有名野球漫画と設定がかぶるが、ウジウジした性格がどうにも鼻につき、正直感情移入はやや難しいタイプ。
その分、主人公の親友兼ライバル役のキャラクターが魅力的で、読んでいるとこちらの方を応援したくなってくるが、いずれにしても、「さぁ、これから」というところで終わってしまい、この作品だけで評価するととやや消化不良の感。
当然、続編があると思うので、次作に期待。
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「クロス・ファイヤー」を読みました。
女性が社会で活躍するには
男性の2倍も3倍も努力、忍耐、涙が必要。
でも、一番必要なのは、
女性の能力を素直に認め、
見守り、サポートできる、懐の大きな男性たち・・・
…なんですけどね。
よかったら、続きはこちらを ⇒ http://tschuss12.jugem.jp/?eid=269
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水原勇気の再来かと思ったけどあの頃よりも
女子プロ野球選手も少しは現実味をおびてきたかも。
盛り上がってきたところで話が終わってしまい、この先どうなるの?
続編は?
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柴田よしき氏の著書は大好きで、単行本 文庫、すべて読んでいる。
野球は嫌いじゃなけど『輝跡』と『クロス・ファイヤー』は、少し違和感があった。お祭で売られている「綿飴」のように甘く、ぼんやりしてよく見えず、触ったら手にベタベタ付いてくる感じ。
私の読む力が不足しているのかも。
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ふたりの女性がプロ野球のピッチャーになっている。一人は美人でもう一人はそれなりで。
このそれなりの彼女が主役です。ちょっと性格的ナヨナヨしているけど、悩みながらも頑張る、女性版スポーツ根性物語です。
でも、美人ちゃんの方が性格的にも面白い。この美人ちゃんを主人公にした物語も読みたくなりました。
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女子プロ野球選手のお話。
マンガみたいに一気に読めて読後もスッキリ!!
ぜひ続編を読みたいです。
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柴田さん、巧い!(*^_^*) 各プロ野球チームに女性のプレイヤー何人か登録されている、という、ファンタジーとも近未来とも言えないような設定を、キワモノっぽくなく物語にしてしまったところが面白かった! 後書きにもあったけど、柴田さんって、ホントに「プロ」野球が好きなんだね。
高校野球が好きな人、は多々いると思うのだけど、柴田さんはプロにこだわる…。
その理由として、野球をやってそれをお客さんに見せて、お金をもらって生活している人たちの姿に惹かれる、と言われると、野球のことは何もわからない私にも頷けるものがあるし、実際、このお話はとても楽しく読めました。
日本プロ野球チーム(NPB)の一つである東京レオバーズに所属する女性選手は2人。子どものころから天才ピッチャーと騒がれ、かつ容姿もモデル並みに美しい早蕨麻由と、ソフトボール出身でコツコツと練習を積んできた楠田栞。なぜ、プロ野球に女性が参戦したか、なぜ女子プロ野球ではないのか、は、簡潔に説得力を持って語られ、うん、段々女性の体力や技術が増してきている昨今、こんな展開もいいかも、なんて思わせられてしまったのは、柴田さんの力量、ってことなんでしょうね。
2人はOL同士のように仲がよく、試合や練習、そして恋に関するおしゃべりも読んでいて楽しい。
そこに、自分が二番手である、と認識している栞が実は大きな可能性を秘めた逸材だった・・・という流れになってくると・・・という持って行き方が巧いなぁ。2人の関係は当然、変わるのだけど、それが予想されるような女同士の覇権争いといった感じにはならず、それぞれ、自分の「分」をしっかり認識しながら進んでいくところが気持ちよかったし、柴田さんの優しさを感じた。
「プロ」としてどう生きるか、という精神が、2人や周辺の野球人たちの中にそれぞれの形で息づいているところもまた面白かった。
今月号の本の雑誌、めったくたガイドBY北上次郎 の作品でした。
これは、ホント、何も始まってないお話、だけど、続きはあるのかなぁ。
普通だったら、続編が楽しみです、と書くべきところなんだろうけど、この終わり方でもいいかなぁ、と思ってしまったのが、自分でも面白いと思ってます。
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プロ野球もふくめて野球というモノに全く興味がないので全然期待していなかったのですけど、女の子の成長物語としてとても楽しく読めました。細かい蘊蓄の類は読み飛ばしてしまいましたけど。結末はちょっと物足りません。
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女性もプロ野球選手となる時代。
客寄せパンダと言われながら懸命にプレーする栞と真由。
実際、男性のなかまざってプレイって、たぶん危ないんだろうなっておもう。
しかしそんなファンタジーもあってもいい。
しかしほんとに好きなんだな、プロ野球。
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柴田よしきの描く女性が好きだ、と改めて。著者のプロ野球への愛を感じられました。[2012.05.22]