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テーマに統一性が無い短編集で、強いてあげればSF作家が描いたミステリーというところ。理系の作家のミステリーはガリレオとか鍵師の話とかで、最近、とみにはやりであるが、一般人では思いつかない様な科学的なネタを利用したトリックがキーとなることが多い。本作の場合、閉鎖環境における殺人では、そのトリックが生かされているが、表題作の場合は、単なる科学トリックを通り越して、全員が殺人者の中から非殺人者を探すという、設定そのものが実に凝ったものとなっている。ただし、その設定が面白いが故に、その他の動機や人物設定などのミステリーとしての深みを与える部分の設定が甘くなっているのは御愛嬌。ミステリーとは若干、異なる話ではあるが、真菌の話が一番、キャラも設定も無理が無く、完結した短編としてはお勧めである。
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月面基地を想定した閉鎖環境での殺人事件、くばり神の話、表題作の非殺人事件。
一番好きなのはくばり神の話だな。人間じゃないものの生態や歴史とかは小川一水らしさが発揮されてるし。
非殺人事件は実際は殺人が起こるんだけど、それまでの展開が最初はぐだぐだしているけど最後の方は予想がつかない展開が続く。一代が生き残るんじゃないかとはらはらした。
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3篇収録の短篇集。どれも肩の力を抜いて愉しめる端整なミステリ。お気に入りは表題作かな。十人の犯人たちの中から一人の非犯人を探すという謎、二転三転する展開が愉しい。
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【面基地に派遣されるための訓練に。あるいは、少なからぬ遺産の分配を得ようと。はたまた、憎むべき脅迫者への復讐を遂げるべく。私たちは、集まりました。何が起こるのか、予測もできないままに。驚愕の展開。感動的な反転。鮮やかな結末。どこまでも面白い。すさまじき傑作集。】
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同じ目的を持った赤の他人同士が、
ある特殊な環境に集まって目的を果たそぅとしたとき、
そのうちの一人が、裏切った…といぅシチュエーションで、
みんなが疑心暗鬼となりながら、裏切り者を探していく…。
このよぅなお話の場合…、
まずは…、ある特殊な環境が、どれだけ特殊か…?
ってところが、1点目のキモになりそぅだけど…、
その点は、面白ぃ設定だった…。ちょっち、乙一っぽぃ…。
2点目のキモは…、
どんな風に、お話を終息させるか…?
ってところになると思ぅんだけど…、
その点は、△だったかなぁ…。まっ、ムズぃと思ぃます…。
でも…、2作目は、他2作とは、切り口が違ぅんだけど…。
せめて、基本設定は、そろえてもらぃたかったよぅな…。
なんでもアリの短編集って、あんまり好きくないし…。
でも…、2作目は、お話そのものはよかったけど…。
内容的には、続編ってわけではなぃんだけど…、
前作の短編集「煙突の上にハイヒール」の方が、
面白かったかな~。
設定が+で、〆が-の、±0ってところかな…。
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月面基地に派遣されるための訓練に。あるいは、少なからぬ遺産の分配を得ようと。はたまた、憎むべき脅迫者への復讐を遂げるべく。私たちは、集まりました。何が起こるのか、予測もできないままに。驚愕の展開。感動的な反転。鮮やかな結末。どこまでも面白い。すさまじき傑作集(「BOOK」データベースより)
いや、別にすさまじくはないけれど。
「星風よ、淀みに吹け」「くばり神の紀」「トネイロ会の非殺人事件」の3編収録。
月に行くメンバーを決める実験の中で行われた一話目の殺人はちょっと読んでてたるーい感じ。
二話目はうさんくさい大人が出てきて好みだ・・・。くばり神って考えも面白いなー。
三話目は発想が「なるほどー」で「この中に犯人ではない人が一人います」って一文にも「なるほどー」な作品でした。
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どの話もテーマは面白いと思うのだけど、話としては物足りないです。
現金の送付先を海外にして毎回変えているほど巧妙に強請をしているのに、普通に強請っている相手に会いにいったりするのでしょうか。
そういう細かいところを気にする話じゃないのかもしれませんが。
「くばり神の紀」が一番面白かった。
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宇宙実験施設で窒息、くばり神、非脅迫者10人の会
くばりがみ、元気に大往生、たっぷりの財産を、死に際に気前よく分け与え、皆が豊かになる。
そういうの、ほんとにあったらすごいなぁ。
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ちょっと変わったミステリの短編三作。
表題になっている「トネイロ会~」より、くばり神の話のほうが面白かったです。
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月面基地に派遣されるための訓練に。あるいは、少なからぬ遺産の分配を得ようと。はたまた、憎むべき脅迫者への復讐を遂げるべく。私たちは、集まりました。何が起こるのか、予測もできないままに。
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科学の使った事件などの短編集。
短編集なためか、全部の結末が突然すぎているのがほとんどでした。
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切れ味鋭い短篇三作
既読の「星風よ、淀みに吹け」は動機こそしょぼいが、上質のミステリー。
今回一番の傑作だと思うのが 「くばり神の紀」 。中だるみがあるものの、その発想・美しさ・淡白さが最高。登場人物はいい意味で無色透明だし、SF 味がピリッと決まるオチ、お涙にならない現実の真実(死んだ父の素顔は美しくなんかない!)など、とてもいい。
大どんでん返しが决まる「トネイロ会の非殺人事件」は、算数クイズが多少鼻につくんだが、エンディングはいいね。
さすがの一水作品で満足だ。
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2016.5.9 読了
3編からなる短編集でした。
どの話も 独特で、よくこんな話
考えつくなぁ。。。と。
不思議な面白さでした。
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推理もの風の短編3本
多分推理小説として書かれたものではなく、最初から推理風味のライトな娯楽小説として書かれていたんじゃないかと感じる
実際文体も内容も軽やかでとても読みやすくあっさり読了できたし、読後感もさっぱりしたものだった。(直前まで円城塔の文字渦を読んでいたので、さっぱり感とてもよく感じられた)
ちょっと時間あるなー軽く本でもよみたいなーという気分のとき、きっとちょうどいい本