紙の本
設定がユニークなミステリ。
2015/11/04 15:43
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヘルパーをする若者が、ヘルパー先で謎に直面し、それを居候先の元名探偵に解いてもらう、というちょっと変わった設定がおもしろい。途中から、主人公自身も謎解きに関わってくる。ただ、主人公の淳にしろ、その先輩の葉月にしろ、登場人物の描かれ方はいまひとつ。生き生きしていないわけではないのだが、言動に何となく嘘くさくさが漂っている。
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ヘルパー探偵、略して「ヘルたん」。
落語の次は介護ですかと、これもまた淳くんの今後が気になる作品。
個人的には、装丁が軽すぎて、「これはパスしてもいいかな」と思わせてしまうのが残念。
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ヘルパーで探偵だから「ヘルたん」。でもミステリーの要素はほとんどなく、ちょっとがっくりだけど、ヘルパーや介護の実情は分かりやすく描かれており、違った意味で勉強になった。
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流行りのSキャラMキャラによるライトミステリーに、
一味違ぅ味付け(設定)を施していますが…、
その設定上、お話、特にミステリーの展開幅に
限界があるんじゃないかと…。
別に、殺人事件ばかりがミステリーとは思わなぃけど、
探偵を出すんなら、多少ミステリーらしくても…、ねぇ…。
どちらかと言ぅと、ライトサスペンスかな~。
ちょっち、その辺のところは中途半端だったかな…。
でも…、
ホームヘルパーさんの窮状が、よく描けていましたね…。
ミステリーの枠を外してみると、カチッとはまる感じ…。
設定の骨格が崩れちゃうけど…、探偵さん…必要なぃ…??
評価を辛くすることはなぃけど…、★3つ半ぐらぃかな…。
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表紙の猫にひかれて読んだ。介護の現場をからめた話なのは興味深かった。それ以外のとこはもっとライトなほうが読みやすかった。
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ヘルパー探偵、略して「ヘルたん」(笑)。というゆるーいタイトルではありますし、非常に読みやすいのですが。ミステリとしてはあまりゆるくありません。むしろ痛々しい現実も垣間見えちゃって。介護の世界の世知辛い現実もしっかり分かってしまいます。
要介護者の元探偵と、それを介護する主人公。さて、厳密にどちらが探偵といえるのかは分からないのだけれど。このコンビは……今後も活躍できそうな雰囲気があるかも。過去の未解決事件も気になるなあ。
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介護と探偵という組み合わせに惹かれて読んでみました。
予想以上に面白かったです。
でも、元探偵がぼけていってるのを
誰も気づいてないというのが気になります。
最終話への伏線かと思えばそうでもないようだし・・・。
続編への伏線でしょうか?
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表紙が可愛らしいので、軽いミステリかと思いきや、そうでもありませんでした。
引きこもりだった主人公がヘルパーの仕事に一生懸命で、利用者のおじいさんおばあさんとの交流が微笑ましい。
どうやら続きがありそう。楽しみです。
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ラノベのような装丁の単行本増えたなーと。「ヘルパー」+「探偵」で「ヘルたん」だけど、あんまり探偵じゃない…。愛川さんにしてはなんだかだいぶ生々しいような気がするけど気のせい?面白かったけど、あのラスト…続編あるのかな?
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記憶にまつわるミステリは以前愛川さんの作品でもあったなぁと。
家の事業が失敗してほぼ無一文の主人公が頼っていったのは、もと名探偵と言われた人だった?
ただその人には大きな秘密があり……。
居候をさせてもらいながら昔初恋の先輩と出会い、影響されながらヘルパーを目指す主人公。
そのなかで、出会いがあり事件が起こり、そして解決していく様がおもしろく心暖まるものもあります。
今後どの方向にいくか楽しみです
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ヘルパー探偵でヘルたん、なるほど。
私が絶対できないお仕事ヘルパー。
尊敬するなぁ。
ヘルパーのお仕事解説もあって
なるほどーと思うことも多かったけど、
内容は結構重い。
元名探偵のアルツハイマーという現実、
中本葉月の父親へのタダならぬ恨みとか
主人公の引きこもりから表にでた神原淳くん、
両親の蒸発と死。
興味深く読めたけれど、
表紙と吊りあわない重い内容。
軽く生きてるみたいでも
みんな結構、心にも生活にもいろいろ抱えてる。。
そんな感じかな。
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変則ながらも本格ミステリであり、かつ
介護現場とその環境を綴った一見、ほのぼの系の
作品。しかし...その内容は結構、重たいもので
悲しくも辛いストーリー。主人公の「淳」の
いい意味でふわふわした主体性のないキャラが
その重たさを軽くしてくれています。
両親の借金の都合で仙台から一人で上京する事に
なった「淳」。ある経緯から元名探偵と名高い
老人宅に居候をする事になる。学生時代に苛めに
あっていた淳が唯一恋心を抱いていた先輩
「葉月」と再会し、流れで淳は介護ヘルパーとして
社会人として再生を試みる。
というストーリーの中に淡い恋愛パート、
日常の蘊蓄、そして介護という仕事。
さらには元名探偵による安楽椅子推理に
よる事件の解決...etc 無理なく詰め込まれていて
そのどれもが押し付けがましくなく読める。
ラストの章では、登場人物が上手く絡みあい
重たく悲劇に向かっていくなか、その
落としどころも絶妙で清々しい。
いい作品です。
タイトル(ヘルパー探偵で「ヘルたん」)と
表紙のイラスト装丁で軽いキャラ小説だと思って
手にとった方でも...楽しめる筈の秀作。
書き下ろしとの事なので時間はかかる
かもしれませんが、続編...熱望です。
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ヘルパーの仕事内容がとても詳しく書かれていて、そこが勉強になった。
でも、「ヘルたん」って、真似事を少しやっただけで実際探偵業やってないじゃん!って感じ。
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何だかお仕事物なのか推理物なのか全体的にどっち付かずなのに、所々でいきなり重い設定だけボトボト出されてその後はほったらかしで終わったなーという印象でした。ヒロインの片割れ?のその後すら投げっぱなしで終わるとは。シリーズ化前提だった?
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ヘルたん=ヘルパー探偵。
元名探偵の老人からヒントを得ながら、主人公のヘルパー男子が事件を解決する(?)ストーリー。元名探偵の老人がアルツハイマー症に罹っており、何とか病気を繕いながら事件の解決に導かせているところが、ただの安楽椅子探偵ものとはまた違ってユニークだった。ヘルパーの仕事内容も詳しく描かれており、その点も興味深く読むことが出来る。
ただ、主人公と彼の周りの人間とのやり取りが妙に軽い。にもかかわらず、急にシリアス展開へ突っ込んでいったり、一体、どっちの方向に行かせたいのか、ただただ困惑。緩急つけるというより、逆にバランスの悪さを感じてしまった。
アルツハイマー症に罹った元名探偵の推理ぶりは面白かったので、続編には期待したい。