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引き続き下巻読了。答えはないが常に問続ける学問が哲学だと思う。
今回も身近で考えやすく的を射た例題で、各論の精査しながら真理の探求となっている。
わかりやすく、しかし常に自己の持つ正しさの根元を考えさせられる深い本でした。
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マイケル・サンデル教授の白熱教室の下巻。政治哲学の講義。ハーバード大学の歴史は、アメリカの建国よりも古く、1630年代。講義のテーマは「justice 正義」それぞれ、学生が意見を交換しながら、理解を深めていくSTYLE。登場する哲学者だけでもこんなかんじ。ノージック、カントの感性界と知性界、ジョン・ロールズの正義
論、アリストテレスなど。コミュニタリアニズム。同性婚の例を取り上げながら、正義を考えるには善を考えることが必要であると、主張するサンデル博士でした。かなり、難解でしたが、具体的な事例や、学生の意見があり癒されました。また、小林正弥教授の解説も理解を深めました。テレビで見る方が簡単ですね。やはり(^∇^)
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ハーバード大学で大人気の政治哲学の講義と東大安田講堂で行われた特別授業を書籍化した下巻となります。「正義とは何か?」この単純にして最も難しい命題に挑戦するサンデル教授と受講生とたちとの掛け合いに注目。
この下巻は、NHK教育テレビで放送された「ハーバード白熱室」の第7回~12回まで、および2010年8月に行なわれた東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」を収録したものになります。
僕がこういう講義に魅かれるようになったきっかけとは、現在は東進ハイスクールで教鞭をとっている英語講師の今井宏先生が大学時代の恩師の授業をはじめて受けたときにちょうど、サンデル教授が展開しているような授業たったと参考書に収録されているエッセイで述懐していたからです。自分がかくまっている人間を尋ねて人が訪ねてきたときにその人はいないと答えるということは果たして正義か否かという問題は、あんまり詳しいことはここでは言えませんが、この命題に近いことが実際の生活のうえで起こったことがあって、本当に考えさせられるものがありました。
そして、東京大学で行われた講義には、前の世代で行われた過ちを今の世代が背負うべきか?という命題には。すごくデリケートかつ普遍的なことで、こういうことがものすごくまじめにやり取りされるのは、一般社会の営む上ではほぼありえない話で、普通は何も考えることなく通り過ぎていくものですが、いざ、この問題が浮かび上がってきたときに、きちんと立場を明確にできるのか?などと読んでいて自分に問いかけました。答えは出ていませんが…。
この本はできることならば上巻とあわせて一気に読まれることをお勧めいたします。
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上巻と大体同じ感想です。
しばらく読むのを放置していたので、
内容を忘れていた。再読します。
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この本を読んで思ったのは、悩み多き自分の主張を確かめたくて
ある人の主張や理屈に従い、誰かの考えを受けいれるだけなら
答えだけを壁にコピーして貼って毎日拝めばよいだけ。
自分の主張を表し・現し、
誰かの主張に(従うためではなく)耳を傾け、
自らの主張を別視点から疑問を持って見直したり、
考えた末に受け入れたりの過程とソレを上手く導く
「対話」と「議論」の本来あるであろう親しみやすさと美しさ。
この手の機会に接して思うのは、「自分はわかっている」
「自分以外はわかっていない」という意識がどこかに働き
答えなぞ録に聞かず本当は「議論」していないのではという懸念。
議論はとかく戦わせたという状態に価値や意味を見出しがちだが
そこに満足すると誰にも何も生み出していないのではないかと
現在の生活と照らしてみる。
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講義録をそのまま読み物にしたスタイルは面白かったが、「正義」を読んだ後だったのでそのインパクトは薄かった。読む順番を間違えたか。
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これからの正義の話をしようとほぼ内容が重複。明確な結論は出ないけど、皆で話合いながら妥協点を模索していく事が大切なんだね。
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ハーバードの大学教授が哲学を身近に感じる問題に問いかける
NHK白熱教室の講義録下巻
読んでいるとだんだん脳が疲れてくるけど、
それはたくさん考えさせられている証拠
自分の信念のもとは自分が育ったコミュニティ
基本はそれを裏切ることはできない、けどそれは決して善ではない
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NHKの番組を見るのは集中力が必要で挫折しましたが、講義録であれば自分のペースでゆっくりと理解しながら進めるので、楽しめました☆
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≪目次≫
第7回 嘘をつかない教訓
第8回 能力主義に正義はない?
第9回 入学資格を議論する
第10回 アリストテレスは死んでいない
第11回 愛国心と正義 どちらが大切?
第12回 善き生を追求する
東京大学特別授業(後半)
特別付録 「それをお金で買いますか」より
≪内容≫
ハーバード大の講義録の下巻。私には相変わらずついていけない部分がある。これを読むと、難しい世の中になったと自覚。いろいろと考えないと生きていけないのだが、あまりに日本人は”能天気”だと思う。
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入学審査の回は盛り上がりました。志願者の存在そのものが入学前から入学に値すると判断することは出来なくて、志願者はハーバードの審査により、ふるいにかけられていくことが納得できる説明でした。優秀な私が落とされて、優秀でないがマイノリティに属する誰かが合格したことがオカシイとは、志願者はいえないのだと思いました。
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ハーバード大学の人気講義の翻訳本(台本)。
正義とはなにか…事例を交えながら、生徒との会話で講義を作り上げていく。
下巻は上巻の続きですが、段々と生徒のキャラクターが浮き出てきたところが、また面白い。ハナの顔が見たいな~!
サンデル先生の話が上手いから、人気講義になるのもよくわかる。言語を越えて、彼の授業(の翻訳本)に触れることが出来るのはありがたい。
結局、偉大な哲学者たちにもひとつの答えを出すことができないけれど、避けられない問題があって、いろんな考えで問題をみて共に考えていくことが重要だってことかな。
なにが私にとって正義と思えるのか、落としこめるところまではまだこの本を読めていないけれど、はじめはそれでもいいんだと思う。哲学的思考を知り、様々な視点で考えるだけでも、得たものはあった。
☆内容☆
指名手配中の弟の居場所を捜査当局に教えなかった 兄は、その行為を責められるべきなのか?論議を呼ぶ テーマの向こうに見え隠れする「正義」の姿とは?日 常のアクチュアルな問いに切りこむ斬新な哲学対話 が、世界の見方を大きく変える。知的興奮に満ちた 議論は感動のフィナーレへ。NHK教育テレビで放送 された「ハーバード白熱教室」の第7回~12回、およ び東京大学特別授業の後篇「戦争責任を議論する」 を収録。
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屋上屋を架して明らかになったのはアメリカ的結婚の定義だけか、と思ったら、永遠に解決できない問題を提起するのが目的、か。
確かに、折に触れてそういう根源的なことを考えると、自分の中の意識の変化がわかって面白いな。
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哲学の問題をわかりやすい事象にたとえて議論するスタイルはすばらしいが、問題そのものは非常に難しい。考えることが大切だというのはわかりますが(^O^)
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途中からわからなさすぎてつらかった。
結論が、
他文化をよく理解しなければならない。
正義について答えは導き出されないが、議論し続けることに意味があるのだ。議論しよう。
となっていて、期待するものではなかった。
印象に残った文章
パートナーのお互いに対する恒久的な約束が結婚の本質的な点である。