投稿元:
レビューを見る
めんどくさい・かったるい症候群について知りたくて読書。
新しい本なので現状に即していて勉強になる。おわりにで東日本大震災を経て大幅に加筆したあるので、時間をかけて書かれていることが分かる。
新型うつは、この数年、問題になっている。従来のうつ病ではないので、治療が難しくまさに新型。要因は、本人の精神的な幼稚さ、社会性のなさに起因することが多いが、その根本となるのは家庭環境であるとされる。特に母親が自分の所有物かのような異常教育が発達を阻害してしまう一因となっているとも指摘される。
著者が言う「めんどくさい・かったるい症候群」とは、それに近く、彼らが、不登校やニートになったり、新型うつと呼ばれる症状を発症したりしているという。
大連でも新型うつ的な人と接してきたので、もしかすると海外の方がより許されてしまう環境なのかもしれない。
参考になるのは、第5章 「めんどくさい・かったるい症候群」から脱するために
すでに成人かそれに近い人に幼少期からの教育の対策は手遅れないので、
173ページからの「めんどくさい・かったるい」若者に、どう対応するか
を興味深く読むと、
周りの人や上司の理解と対応方法が有効とある、
やり取りの事例を見ていると、まさにアスペルガー症候群などの発達障害の人への対応と同じだと言える。親だけではなく、会社の上司や教諭、教師もこんな知識を知っておく時代になっているのだと実感。
もし、自分自身が…という人への対処方法としては、掃除をして物徹底的に物を処分することが有効だそうだ。これは妙に納得。今日中にささっと掃除しようと思う。
最初にも書いたが、東日本大震災を受けて書かれたおわりにが共感が持てる。
読書時間:約55分