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松原隆彦さんの宇宙本を読むのは初めてだが、新書にしては切り口が斬新でなかなか良い著書だ。新書の宇宙論だから、どうせどれも一緒などと馬鹿にしていたのが大間違いでした。
基本的に宇宙本の構成としては宇宙創世記の話としてはインフレーション理論がまずありきで進められ、ダークマター・ダークエネルギーで締める。そして最後に理論的に確定のしていないヒモ理論・マルチバース等々の話で御終いというものだ。
ところが本書はインフレーション理論が現時点で最も論理的としながらも、素粒子理論からして自然なインフレーションを起こすメカニズムは無いとする立場についても紹介し、永久インフレーションやマルチバースの可能性やヒモ理論についてもここで触れると云うちょっと捻った構成になっている。このようにインフレーションの関係で言えばヒモ理論等もキワモノ扱いされずに素直に聞き入ることができる。
また宇宙の全体構造として平坦なもの、曲率が正・負の場合に加えてポアンカレ十二面体など「非自明なトポロジー」について触れられているのが新しい。おまけに此れまでは「宇宙のエンドゲーム」位しか触れられていなかった、宇宙はこの先どうなっていくのか、10の100乗年もすればブラックホールさえも蒸発するというような壮大な話が出てくるのが嬉しい。
と、云うように本書の中には一般的な宇宙本の中では余り紹介されていないような理論が出てきたり、同じ題材であれ切り口を変えることで新しい見方が出来ることを示している貴重な著作だ。勿論、新書の読者を想定して文章内容も非常に判り易くなっている。今後は松原さんにも注目だ。
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梁塵秘抄口伝集 全訳注 (馬場光子/講談社学術文庫)が
終わったので、これを読み始めました。
(2012年03月10日)
タイトルがまず、素敵です。
ただ、タイトルの議論に終始してくれなかったのが、残念かも。
タイトルどおりの内容で、一冊お願いします。
この本を手に取った人は、第1章から第4章の内容は既知のはずです。
ついでに言っておきますが、255ページと257ページのような奇数の白は編集者の無知から生じています。残念。(2012年3月13日)
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途中までは簡単。
ただ、終盤はかなり難しくなるし、難しすぎて話を端折るところが出てくる。
扱っている内容が内容なので仕方のない話だけど。
お恥ずかしい話だが多元宇宙論を正しく理解できていなかったようです。
多元宇宙論の内容のいくつかと多元宇宙論を同列にしておりまして…
こんな私のような宇宙論初級者にはぴったりだと思う。
本当は端折ったところを知りたかったので4で。
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知らなかったことが書かれていて、かつ大変わかりやすく面白かった。後半は物理学、数学はもはや哲学の域にあると感じた。
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最新の宇宙論について、可能な限り平易な表現でわかりやすく説いた一冊。
…とはいえ、そもそも取り扱っているテーマが難解過ぎるため、解説されていることがどういうことかイメージするだけでも一苦労です。見えないものを説明されてる感じ。「宇宙は巨大な膜であって、別の膜宇宙との衝突でビッグバンが起きる」って、何だこれ。壮大すぎて想像できん。こんな世界に挑戦している宇宙論者、すごい。
宇宙はわからないことだらけだから興味が尽きません。宇宙年齢の中ではほんの一瞬にすぎない「宇宙始まりの瞬間」が、生きてる間に解明されることを願っています。
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前半から中盤にかけては、宇宙の構造・形成に関する標準的な話。 そういうことに興味あるけど一般書でもあまり読んだことがないなら、興味深く読めるかと。
後半は、現在研究中の分野でもあるのであまり確定的な話が書けないのも仕方ないけど、ちょっとふわふわしたような内容。 レオナルド・サスキンド著『宇宙のランドスケープ』をザックリまとめた感じかな。
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【考えだすとおもろい】
わたしは宇宙がいくつもあると考えていました。まさにこの本でも量子論の考え方によれば、宇宙はいくつもあると提唱されています。
別の宇宙と宇宙をつないでいる部分がブラックホールではないでしょうか。
また、われわれが認識できている世界は実は非常に小さな世界で、われわれでいうところの原子ほどのきわめて小さな世界に人々は住んでいるのではないでしょうか。われわれが住む外には、はるかに大きな世界が広がっているのではないでしょうか。
考え出すと想像がふくらむ・・・
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タイトルと内容が少しズレているのが気に障るけど、なかなか面白かった。
やさしく書かれているけど、自分にとっては高度なことが書かれていて、理解に困ったこともあった。ただ、これは書き方の問題ではなく、単に自分が集中していなかっただけで、関心を持ってキチンと読めば誰でも気軽に読み進めることができると思う。
個人的には、微調整問題が興味深かった。
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目次を読むと事典のようだが、中身は優れた脚本からなっている。面白い。
・微調整
・相対論でもものは確固として存在するが、量子論ではそうではない。
・真空エネルギー
・パラメータ
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一言でいうと、宇宙ヤバイ。
光の速度が限界でも、ワームホールを操ればタイムマシンは可能かもしれないとか!
ブラックホールが蒸発するとか!
物理学による平行世界、マルチバースの存在有無だとか!
あまりに規模が大きく哲学書を読んでいる気分でした。
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子供の頃から気になっていたこと。題名に惹かれ、読んでみたけど、この手の本の中ではとてもわかりやすかった。当然ながら疑問は解決しなかったけど。
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21世紀にはいってからの発見も含め、とても要領よくわかるように書かれている。人間原理、観測選択効果などやっとわかった気がした。
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タイトルに惹かれて買ったけど、中身は現代宇宙論全般について語られていた。
マルチバース、量子論、ダークマター、人間原理など、普段絶対に考えないことに触れられて面白かった。
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宇宙物理学を中心に、宇宙の全体像について、非常に分かりやすく、幅広い説明がなされている。
論理的に明快に書かれているので読みやすい。
とても良い本。
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宇宙は、約137億年前に「ビッグバン」という大爆発によって始まり、その爆発の余勢でずっと膨張し続けている。