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一部賛同しかねる部分もあるけれども、クリティカルな視点で書かれているので、読んでいて刺激的ではある。
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来るべきメディア融合時代。
テレビもスマホもPCも同じネット接続端末でしかなくなり、違いはその画面の大きさだけでしかなくなる。
世のトレンドとなっているソーシャルメディアの裏に潜む数々の罠について専門用語を交えながらわかりやすく解説されており、思わず納得してしまう。
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ソーシャルだけでなく電子書籍などにも触れられており、よく纏められている。
著者が活字畑出身だからなのかわからないが、ネガティブすぎるのではないかと思う。
サービスの展開や変更が早い世界の事を書いてあるので、私が読了した時点(刊行後1ヵ月半)ですでに古くなっている情報がある。
これから読む人はその点を留意していただきたい。
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ソーシャルメディアに対して理想主義に偏っていないところは評価できます。品行慎む一利用者でいるならば、あまりソーシャルメディアを悲観視することもないのではないかと思いました。ただ、生態系の頂点にいる者に搾取され続けていく世界であることは忘れずにいよう。
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120619
アメリカの大学、排他性。アメリカ、優秀、ウォール街かシリコンバレーへ。メディア、情報の発信と受信の中間。新聞の休刊、取材空白地域。メディア融合時代、すべてのコンテンツがライバル。イディオクラシー、衆愚。
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現在、イケイケなソーシャルメディアに対して、まあ落ち着けと言ってる本。
僕の所感は、位置づけとしてよい本であるということだ。
ウェブの可能性を語る本ばかりが広がっている中で、反発派の本は貴重。
ネット礼賛論者がこの本を読んで閉口するならば、その人はただなんとなくネットを礼賛しているだけじゃないかな。
同じ分野についていろんな意見の本を読むということの重要性がよくわかる。
最後に取り上げられているイディオクラシーの例が面白い。
情報過多の時代、人々が衆愚化している。その結果、人間はバカばかりになるんじゃないかというお話し。もちろん大真面目に語っているわけではなく、ただそうなりもしそうな現状を指摘している。
人とのディスカッションで目から鱗だったのは、この本がネットに入りびたり馬鹿となってしまった人向けであるという指摘。
タイトルや諸所に見られる筆者の立場、追求の度合い、それらからそう判断される。
う~ん、僕もまだまだ馬鹿だなと思う。
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あとから見たら突っ込みどころ結構あった。
時期をはさんで繰り返し本を読むのは面白い。
といってもパラ見だけれども。
インテリが馬鹿に与えるのがSNS←そもそも商売は価値を売るってこと。その価値が能力ある人間によって生み出されたものなら当たり前の構図。
炎上してプライバシーとかあったもんじゃない←炎上するようなことをする変人も確かに存在する。(有名人はいろいろと個人情報は流れているものとしてここでは除外するけど)
危険への道が近くなったけど、相変わらず柵はあるから全然大丈夫よー。
「ナイフがあるだろ?これで人を殺したら…警察に追われるよ!ナイフ怖い!」って話になってるように感じました。
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私とソーシャルメディアとの出会いは6年程前(2006)に妻にmixiに誘われたのが初めてです。最近では昨年(2011)から始めたFacebookをよく利用していますが、学生時代から一度も会っていなかった仲間と連絡が取ることができて、今までは年賀状に数行程度(それも一方通行)しか近況が書けなかった時代と比べて隔世の感があります。
この本では一般には便利で使っていて楽しいと思われているソーシャルメディアにも落とし穴が
多くあるという警告を発しています。
交換日記や友達との会話と同じ感覚で、Twitterに「ふさわしくないこと」を呟いたりして問題になった報道も記憶に新しいところですが、SNSを使う際にはそれらのリスクも踏まえたうえで活用することが求められていると実感しました。
以下は気になったポイントです。
・2011年度は日本経団連が倫理憲章を改定して企業説明会の開始を2カ月遅れの12月にしたため、解禁を待ちきれない学生によるフェイスブックアカウントは急増した(p21)
・ハーバード大学には学生同士が交流する社交クラブがある、表向きにはボランティア活動、社会貢献だが、実態は「しごき」と「パーティ」であり、秘密主義集団で、部内での話は秘密、入会にはしごきテストがある(p26)
・フェイスブックの中には、日本的に言えば「村社会」(p37)
・アメリカは日本以上の学歴社会、その学歴は能力と比例し、成功すれば莫大な富が手に入るようになっている(p59)
・アメリカ東部の名門スクールでは、いまだにラテン語を教えている、それはヨーロッパの教養の原点だから(p60)
・フェイスブックが何度もポリシーを変えて、そのたびにユーザーに新しいルールを学ばせていくプロセスは、共和制ローマとそっくり(p62)
・モバゲー:3200万人、グリー:2800万人も会員がいて、この数年で倍々で売り上げを伸ばし、ついに任天堂を赤字にした(p63)
・1回でも課金させると、最終的には1万円程度まで落としてくれる、そのためには頭を使わなくても良い仕組みにする、現在は課金会員は10-15%だがそれでも十分採算は合う(p66)
・グーグルプラスの成功は、登録したユーザーを区分できる「サークル」という機能にある(p75)
・属性データと行動データを組み合わせてしまえば、私たちのプライバシーはほぼ丸裸(p85)
・スマホと言えばついこの間までは iPhoneだったが、2011年3Qでは半分以上がアンドロイド携帯になった(p89)
・2011.6の調査で、グルーポンを利用した商店主の42%が、再び同じことをしないことが判明(p107)
・2011.9に講談社をはじめとるす大手出版社は、自炊代行業者98社に法的問題点を指摘したうえで、質問書を送付、今後もサービスを継続すると回答してきた業者2社を訴えた(p118)
・アマゾンがタブレット価格を下げられるのは、端末販売で利益を得るのではなく、電子書籍販売で利益を得るから、電子書籍販売の手数料は売価の30%以上(p124)
・日本の電子書籍市場���、BL,TL,エロ系漫画、人気漫画が80%を占めている、ユーザーの大半は紙本を買わない10-30代の世代(p131)
・電子書籍アプリの売価は350円が限界、チャート上位に来るのは殆どが85円(p133)
・普及率16%の法則、新製品の普及率が16%を超えると、そこから人々のライフスタイルが変わっていく、これは三種の神器の時代から同じ、インターネットは1999年、携帯電話は1997年にその普及率となった(p139)
・情報過多、変化が速くなったときに起こるのは、判断停止である(p179)
・ツイッター内の約50%が、2万人(0.05%以下)のエリートユーザーのツイートに集まっている(p185)
2012年7月1日作成
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元出版社、マスコミ側の人間からの、ソーシャルメディアのメリット・デメリットを書いた本というべきだろうか。
内容としては、フェースブックの利用の功罪と、実は社会階層内でで使うものであるということ、グーグルプラスの今後、ソーシャルメディアないでの公式web、電子書籍の功罪、新聞がなくなることの今後の世界、メディア融合、グーグルがビッグブラザーになるかということ。
どこかの雑誌の連載をまとめた本だとは思うが、技術だけに偏らず、社会的に、マスコミ側から見たソーシャルメディアの今後を論じていて、内容としても難しくないが興味深い。
やっぱり書き手が上手だと読みやすいと感じた。
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たしかに運動を拡大させたのはソーシャルメディアだったが、運動の主体はあくまでも若者たちであり、ソーシャルメディアはそのための情報伝達手段にすぎなかった。昔なら、チラシやビラがしていたことをソーシャルメディアが変わりにやっただけだ。
TWでリアルな情報に触れることができるようになった。
ただし、デマや偽情報も多いので、それを見極める目が必要になる。
Flamingは炎上。これは海外でもある。
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ようやく最近になってソーシャルメディアに関心を持ったので、どういった懸念があるのか知っておこうと読んでみた。可能性としては大きいが、やはり気を付けておかねばならないことは多い。
- 個人情報の管理
- Facebookでは実名ということもあり、つながりとは別の目的で利用しようとする人もいる
- 情報が多くなることによる「自分の考え・決定」への影響
- バーチャルとまではいかないまでも、公式な見解・情報とは限らないこと
などなど。
「自分が何をしたいのか」「何を目的として情報を得るのか」「何を達成するために発信・表現するのか」といった考えをしっかり持っていなければ、流されるだけで時間は過ぎて行ってしまう。
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タイトルは微妙だけど刺激のある面白い本だった。
FacebookにTwitter、グーグルプラスなどなど。
自分はやらないし(今のところ)進んでやろうとも思っていない
ネットのコミュニケーションツールが
物凄い勢いで広がってるけど、
どんだけ情報が漏れているのか、自分で漏らしているのか、
自覚しないで使っているのは本当に怖い。
パーソナルな家電製品を用いてパーソナルな状況で使っているからといって
情報がパーソナルな場所に留まっているわけではない。
毎日のくだらないどうでもいいつぶやきや検索は
全てどこかで記録され、使われる機会をうかがっている。
プラットフォームを提供している側の思惑一つで
勝手に繋がられ勝手に連れて来られてしまう見知らぬ人。
ネットのおかげで便利になったし友人も増えた。
ネットがなければ経験できなかった楽しいこともたくさんあった。
技術の進歩は止まらない。
でもこれ以上、どこまで必要なのか分からない。
日々増えていく大量のゴミデータに埋もれて
自分の行動半径の先にある、
もっと素敵で面白くて素晴らしいものにまで辿りつけない。
タダで手に入る情報、家に居ながらにして手に入る情報、
脊髄反射で反応できるようなやさしい情報。
最新のものも過去のものも、すべて同じように受け取れる。
そんな中で、ジミに取材や準備をして、時間とお金をかけて、
新しくモノを作っていくことを
これから先ヒトはどれだけ継続して行けるのかと思う。
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グーグル、フェイスブック、ツイッター。人を集めるインターネットサービスは増え、ユーザの利用時間はテレビの視聴時間を切り崩している。そして、スマートテレビになり、いっそうインターネットに接している時間が長くなる。
この本では、こうしたインターネットでの活動が裏側では細かく観察され、個人の行動を追跡可能になっていることを伝える。CIA元職員が米政府が個人情報を収集していることを暴露して大問題になったが、政府や巨大組織が個人情報を本当に本気で使ってきたら、何が起こってもおかしくない。ちょっとした暇つぶしのつもりで使っているSNSやゲームが、実は自分自身を危険にさらすこともありうるわけだ。
後半は電子書籍やオンライン新聞のユーザ数がなかなか伸びない日本の現状について指摘しているが、インターネット依存度が高まり従来型メディアに接する時間が少なくなると、人気メディアへの集中度が高まる危険性を危惧している。自分で内容を判断せずに、みんなが良いと言うものに集中するという現象だ。言葉は悪いが、筆者の言う、インテリが作ってバカに売るというのは現状をよく表している。自分で考えて、判断し、人に操られないようにするのが良いのだろうが、どこまで実践できるのだろうか。
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確かに使い方には気をつけないといけないだろうな.
でも,著者のもっとも言いたいのは少し違うところにあるのかも知れない.
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ソーシャルメディアの便利さの裏にある恐怖を綴った一冊。
Facebookなどの成り立ちから始まり、本質をえぐった上で語っているので、説得力が違う。
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「カッパブックス」でお馴染みの光文社からフリーに転身した「憂国のジャーナリスト」・山田順によるSNS脅威論。2011年にチュニジアとエジプトで勃発した「アラブの春」や米ニューヨークで起きた「ウォール街を占拠せよ」は世界に影響を与えたが、これらはフェイスブックやツイッターなどの力によるものだった。本書はテレビや新聞など大手メディアの影響力が低下する中でパワーを増し続ける「ソーシャルメディア」の負の側面とその危険性について言及し、さらにはウェブ検索市場を独占しつつあるグーグルや「当日お届け」という圧倒的なサービスで他の追随を許さないアマゾンなどの巨大プラットフォームと合体した「メディア融合時代」における近未来を予測し、ネットによる「監視社会」の到来までも展望する。