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あとがきにーー日本のすべての大人は、私自身を含めて、子供たちに対して、取り返しのつかない罪を犯してしまった。「これまで私は原発に反対してきた」などと、自慢できる者など一人もいない。ーーとある。これには同感。この本に書かれた提案にも、概ね賛成。でも、広瀬氏はアジテーターだから、時々眉に唾して読まないと危ない危ない、とも思ってる。
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広瀬 隆 (著)
列島が地震活動期に入った今、第2のフクシマがいつ起きてもおかしくない。「反原発」の、あの広瀬氏が日本を滅亡させないために緊急提言。六ケ所再処理工場の即時閉鎖、全原発廃炉断行、汚染食品の流通阻止……。渾身の書き下ろし。
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弱きものへの愛情。
一刻も猶予ならぬ、この国の現状。
権威や何もしない者たちへの怒り。
何よりも大事なのは、エビデンス(証拠)。
何十年も云い続けてきた著者だから言える警句。
その毒はきつい。
だが、吐き出せる毒ではないと思うがどうか?
我々日本人が既に大量の別の毒を飲み込んでいる現実ゆえに。
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今度原発事故が起きたら日本が滅亡する。これは本気で原発問題を考えている人ならだれしも思うことだ。広瀬さんは、今度の事故以後、続けて何冊も書いているが、これはわたしたちに送る最後の警告の書である。書いていることは、過激で、センセーショナルなものに聞こえるかもしれないが、よく考えればなるほどと思うことばかりだ。たとえば、地震や津波の危険性のある六カ所村再処理工場は即時閉鎖せよとか、日本中の原発を廃炉にし使用済み燃料を厳重保管せよとか(だから停止した浜岡原発も依然として危険だ)、がれき処理は東京電力の子会社ゼネコンによるもので、燃やすことで放射線が全国にばらまかれるから引き受けてはいけない、瓦礫は福島原発の敷地に保管せよとか、エネルギー問題では、自然エネルギーを持ち出すことで企業と対立せず、石油、石炭を使えばいいとかである。
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ただの原発反対論ではなく、多角的な視点で、危険性を論理的に訴えかけて、フクシマ原発事故の責任を東京電力にあると明確にし、自治体やエネルギー論まで展開しているので、非常にクリアーに理解が深まります。若干、文章の表現が感情的になりすぎるのは、広瀬さんの怒りの感情をぶつけているので仕方ないのかもしれませんが・・・。
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作者の東京電力への怒りが溢れんばかりに。結局一人一人の社員に文句言っても仕方ないのは分かるが、それでも原子力発電を続けようとする電力会社で働いている方は何を思ってる?
私の住む県の食材が輸出規制されていたのは衝撃だった。毎食自炊しない私の食べ物はどこで作られた野菜を使っているのか、すごい不安になりました。しかし、食堂のおばちゃんに「これは関東とか東北の野菜じゃないよね?」なんて聞けない・・・・
5章までは知らないことも結構あり、もっとみんな原子力への理解を深めないと、電力会社の言いなりになっちゃうと思いました。
6章で沖縄に言及して、とんちんかんなことを言わなければ☆もう一個プラスでした笑