紙の本
「ハウツー」よりも「自分で考えるチカラ」こそグローバルに生きぬくうえで重要だ!
2012/04/04 15:56
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
16歳のとき、みずからの意志でみずからを英語漬けの環境に投げ込んだ著者が振り返って語る、一人の人間として生きていく上でほんとうに大事な教育とは何かについての本である。
ほんとうに重要な教育とは、日本では主流のノウハウやスキルといった小手先の「ハウツー」ではない。「自分で考えて自分で行動する」というマインドセットのことなのだ。そしてそれこそが、日本の外で生きていくための「生きるチカラ」の基礎となるのである。これこそが著者がいいたいことであり、わたしも全面的にその趣旨に賛成だ。
おそらく多くの人が関心あるだろう、ハーバード・ビジネススクールで何を学んだかについては本書にはあまり書かれていない。むしろボーディングスクール(全寮制高校)とリベラルアーツ・カレッジ(全寮制少人数制大学)で学んだことがページの多くを占めているのは、専門教育そのものよりも、人間としての基礎をつくりあげる教育のほうが大きな意味をもっていると、著者自身が振り返ってみて思っているためだろう。誰にとっても、20歳までに経験することのほうがはるかに重要なのだ。
あくまでも出発点は個人。だが個人の存在を前提とするからこそ求められる協調性。ボーディングスクールでは、ほとんど修道院のような厳しさが求められることに多くの日本人は驚くことだろう。しかも、日本のように受験が最終目的なのではなく、自分がやりたいこと、やるべきことを見つけるための幅広く勉強することが求められる環境。なるほど、できるアメリカ人が専門分野だけではなく、幅広くモノを知っている理由はそこにあるのだなと納得させられるのだ。リベラルアーツとはそういうことである。
わたし自身は、アメリカでの教育体験はビジネススクールだけだが、著者がいっていることにはほぼ全面的に賛成だ。「白熱教室」はべつにハーバード大学のサンデル教授の専売特許でもなんでもない。アメリカの授業はみな、あんな感じなのだ。一方通行のブロードキャスティング型のレクチャーではなく、授業は発言と対話を重視したワークショップ型。教師はあくまでもファシリテーターというのがアメリカの授業スタイルである。
最終章に書かれていることは、著者はかなりアメリカナイズされているなとは感じるが、あくまでも一人の日本人女性の手記として受け止めておくべきだろう。著者が10年後、20年後、どのような感想をもっているのかはわからないが、すくなくとも現時点ではこういう感想をもっているということを知るのは、とくに著者とは近い世代の10歳代、20歳代の若者には意味のあることだ。もちろん、若者世代以外も本書を読んで、アメリカの教育スタイルがどういうものか知って、みずからの常識としてほしい。
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タイトル買い!
こういう留学ものは、なかなか時間的にもお金的にも
自分が行けない分、必ず読んでしまいます。
ハーバードへ留学する日本人が減ってきている中、
高校からアメリカへ留学し、ハーバードMBAを取り、
今はシリコンバレーのグーグルで働いている著者の留学記。
留学記というより、日本とアメリカの教育に対する考え方の違いを
題材にしながら、自分の頭で考える重要性を説いた本です。
著者は子供を生んだ数日後にハーバードMBAの
卒業試験を受けたそうな…。
かなりハードな人生送ってます。。
もう少しナマの留学体験部分を
たくさん書いてくれていてもよかったかなとも思いますが、
現地の教育の空気感を少しでも感じられて良かったです。
さくっと手軽に読める留学体験記です。
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直近では海外に行けず、日本の社会人向け大学院で学ぶ予定ですが、グローバルに通用する人材を目指すにあたり何を目標とすべきか、沢山のヒントを頂いた☆
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16歳で渡米後、ハーバードでMBAを取得し、グーグルで働く著者によるアメリカ教育の素晴らしさが書かれた書籍。
そのまま日本にいたらこんな人生まれなかっただろうなと確かに思います。
僕も子供が生まれたら欧米で教育させたい。
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前半はアメリカの教育に関して、著者が通ってきた道をベースに解説している。日本との教育の違い、バックグラウンドを知るのに参考になった。今、米国側と仕事をしていて、あーだからあんな感じなんだと納得出来たりした。
最後2/3(後半)は、著者のこれまで通ってきた道から生まれた、現在の著者の価値観をベースに、今をどう生きているかが書かれている。
こういう考え方もあるんだなって参考になった。
本の帯には、
考え尽くす「思考力」、言葉で勝つ「議論力」、自分を管理する「マネジメント力」・・・ぜんぶアメリカの学校で身につけました
って書いてあるが、じゃ、日本では全然身につけられないのかというと、そういうわけではないので、アメリカ教育万歳!ということではないのだろう。
ただ、アメリカのほうが、本質を考える教育をしているなぁと感じることは多い。だから、一つの参考として、日本の教育、あるいは自分自身、子供の自己啓発をどうやっていくかを考えるきっかけになる本だなぁと感じた。
・・・ただし、著者のような経歴を歩むには、まず、裕福な家庭に生まれていなければ、高校生で渡米して学費の高い学校に入るなんてことは出来ない。お金があるってすばらしいなぁともちょっと思った。。。
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すごくわかりやすい日本語で書かれており、共感する視点が多かった。時間のやりくりにランチタイムの有効活用は意識したい。挑戦は段階的にしかできないというのも、納得。オリジナルの価値観、ライフプランを大切にしていこうと改めて思う。
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著者の経歴は、日本の高校を中退し、アメリカのボーディングスクールへ入学。その後わリベラルアーツ・カレッジ、ハーバード・ビジネススクール、グーグル本社に入社。このような経歴をもつ著者の感じる日米の教育の違いが語られている。アメリカの教育がどのようなものであるか、という話が中心であり、実体験に基づき説明されているので、日本との教育の差がわかりやすい。ただ、日本の教育をどのようにしていけばよいか、という意見が欲しかったところ。
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高校時代に名門校に通いながら、日本の教育に疑問を感じて、中退→アメリカに留学、最後はハーバードまで行って、今はグーグル本社勤務。
著者は確かにすごいし、答えのないことを徹底的に考えさせるアメリカの教育に憧れも感じる。
でも、日本の学校を卒業してきた人間としては、日本の学校だっていろんなこと勉強できんだぞ!あんた、日本の学校知らんやん!と、半ば負惜しみみたいでも言いたくなります。
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おもしろかったー。個人的には名著。
米国的ヒューマニティの価値観にも触れられる(触れたような気持ちにになる)。自分を豊かにし、社会に貢献し、周りを幸福にする。こういうある意味犠牲の多い生き方、一度やってしまうと本人ももうたぶんそれしかできないんだろうなと思う。もっと楽に生きる事もできるんだろうけど、好むと好まざるに関わらず、そうしてしまうんだろうな。
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アメリカの大学は、知識やスキルを授ける場ではなく、考えさせ、悩ませ、本人にとって最善の選択ができるようにうながす場。
大学の競争力は、教育の質、卒業生の能力だと思いました。日本の大学も、きちんと競争力をつけて、アジアや世界の若者を集められたら、と夢想してしまいました。少子化を越えて、明るい未来が見えるではありませんか。
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著者の思い切りの良さ、潔さ、なんかかっこいいと思った。
これでいいのかと、今、自分が置かれている環境に疑問を持ったとしても、そこを飛び出す勇気を持っている人はなかなか居ないはず。
この本では、自分に合わない場所で無理をしなくてもいいんだということを学んだ。
日本を飛び出し、アメリカのボーディングスクールへ入学していなければ、グーグルで働くこともなかったのだから、トライすることの大切さを知る。
学生時代、英語が苦手でも、努力次第でアメリカで仕事を見つけることも夢でないのである。
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・ハーバードの留学生 日本が減っている。内向きを表しているのか?それとも学力の低下か・・・・
99年~2000年 日本 151 中国 227 韓国 18.
2009年~2010年 日本 101 中国 463 韓国314
・ボーディングスクール 興味はあるが、非常に高いぞ。
・先生の言葉で、「目的意識とプロフェッショナリズムをもった生き方を」
⇒納得
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「白熱教室」とは哲学を学ぶ場。勉強とは社会に出ても続くもの。運動と同じで細く長く続けることが大事。自分にとって成功とは、何か?突き詰めて考えることが勉強。
この本を読んで、優秀かつ向上心に溢れる著者に、ググったら、ご尊父も更に優秀な方で少し妬みとともに怯んだが、読了後素直にリスペクト!←著者は、リスペクトが大事とも述べている(苦笑)
・勉強を運動同様継続して週間単位で行うことが大事。
・時間管理が大事。
・人生設計とは
・成功とは何か?
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学ぶとは?
→答えのない問題を考え続ける
幸せや成功を手に入れるには挑戦するしかない
自分自身と向き合う