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予想以上の面白さ。ハシエンダ閉店とその後を綴ったエピローグでは、つい目頭が熱くなってしまった。ピーター・フックにこれほど文才があったとは…。それと「ハシエンダ」は訳注がほとんどないところが良かった。知らないバンド名が出てきたらググればいいし、聴きたい曲があればYoutubeで聴けるんだから、そんなのあっても邪魔なだけ。今の時代の正しい本の作り方だ、と勝手に思う。
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2012.6.15 図書館
伝説のクラブ、ハシエンダ。日本ではあり得ないようなとんでもないエピソードが満載。毎日がカオス。ビジネスとして捉えず、アート、音楽の場を提供することを貫いた結果のハシエンダなんだな。
あと、ドラッグはやっぱりやっかいだと思う。
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リアルタイムではなかったMADCHESTER時代の点と線が繋がった。
「24 Hour Party People」のサントラを聴きながら読むのが、正しい読み方。
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ニュー・オーダーのピーター・フックが、自らも経営者の一人だったクラブ、「ハシエンダ」について書いた本。
唖然とするしかない杜撰すぎる経営で、ニュー・オーダーが稼いだお金のほとんどがハシエンダに浪費されていく様は恐ろしくも笑えます。 機材や証明やありとあらゆる備品を、スタッフに盗まれたりしてます。ありえません。
何回も「絶対にクラブ経営なんかするな!」という忠告を繰り返すネタもいいです。
読みやすいし笑えるし、フッキーさんの音楽への愛が伝わって来ました。ジョン・ケイルのソロが好きというのも意外でした。ウタモノが好きなようです。
それとその頃マンチェスターに住んでたニコが、会えば延々と愚痴ばかりだったようで、「いつも愚痴ばかりで惨めな人だった」と書いてあり、なんかぐっときた。愚痴なんて言ってもいいことないし、前向きに生きなくちゃ行けませんね。
バーニーとの確執にはあまり触れていないのですが、たまにおちょくった発言があってそこも笑えました。ローゼズやオアシス、ジザメリとかUK好きにはたまらないエピソードも満載です。
フッキーさんは色々と問題もありますが、結構気さくでいい人そうな印象でした。
ロックの歴史の一部としても勉強になるし、普通に読み物としてもすごく面白い本でした。次は曲作りとかアルバム制作についての本を書いてほしいです。