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他にはちょっとないレンガ本、厚さは相変らずですが、講談社から文藝春秋に移ったことで妖怪の装丁からガラッと模様替え。肌触りも紙の質感もこだわっているのかしら。
そして講談社NOVELSでは文字のフォントが小さく1ページ上下二段組だったのが、一段組で文字も大きくなったので気持ちユッタリして、何だかその空間や情景・登場人物の生々しい息遣い・リズムを感じとれるような気がした。文字を追っているのに朗読を聴いているような気分って他の人に分かるかしら。作者が文字に込めた言霊に上手く囚われたような。
…な~んて、大げさか。
実のところ、本編を読んだのはもう随分前だからこのスピンオフそれぞれの主人公たちがどこに出てきた人かはほとんど覚えていない。榎さんだけは特別なので一番最初に読んだけど。記憶力の良い人や、既刊本を直近で読んでいた人、あるいは、この本が出る前に既刊本を全て再読して復習した勇者(!)などはさらに楽しめたのかもしれないけれど、さっぱりの私でも別腹として物語に浸れることができたと思う。
この短編集が出るのも暇かかったから次の本編も気長に待ちます。
鵺のなんとかだったかな、何年前に聞いたかな~。
いや、待てる!自分! (と言い聞かせる)
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みんなが待ちに待ってた百鬼夜行シリーズ。ひゃっほう♪
サイドストーリーでも、短編集でも嬉しいのだ(≧∇≦)
長編の脇キャラの皆さんが、なにゆえ彼岸と此岸のあわいのグレーゾーンに引きずり込まれてしまったのか、というあたりが語られています。
ラストの書き下ろしだけが脇キャラじゃないけどね(・∀・)ニラニラ
「鵺の碑」関連も2編ほど! そうか、あのあたりが舞台なのだな!
さあこい、いつでもこい! 用意万端で待ってるぜ、バッチコーイ!!
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あれ、百鬼夜行ってこんな感じだったっけ。「陰」のほうはもうちょっと妖怪を絡めたストーリーだったと思ったが。何というか面白みに欠けた。途中まで。
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過去の作品における、物語の進行上、重要な役回りでは在りながらも主役にはなり切れずに脇役に甘んじていた人物にスポットライトを当てた短編集。とにかく、過去の作品の主要人物ではないので、覚えていないは覚えていないわで、また読み返さないと分からないなと、自分の乏しい記憶力にがっかりする。覚えていたのは、狂骨の作家とか古い作品ばかりなのも不思議。それほど、初期の作品の方が自分にとってインパクトが強かったのかと思われる。ほぼ、全ての作品が人が人でなくなる様な経緯を妖怪に絡めて語るいつものノリではあるが、唯一の例外で、この短編集のハイライトなのは、前作の「陰」と同じく最後の書き下ろしであり、シリーズの主要人物が揃い踏みで、なおかつ薔薇十字探偵社の命名の経緯が明らかになる話であり、これだけでもファンには堪らないだろう。それにしても不思議なことは何一つと無いとしながらも、探偵の異能については、自然に受け入れて何も説明しない古書屋が良い。作家も、この時点では結構、普通な人であるのも面白い。
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「青行燈」
堆積した昨日
胤篤老人を想うと何とも言えない気持ちになる
平田を通して事件後の老人を書きたかったのだろうかなどと邪推してみる
「大首」
大鷹が邪魅本編よりもまともな思考をしているように思える
しっかし私はどうもこの男を好きになれないというか生理的に無理というか
うーん、良くわからないのだけれども
女陰女陰女陰ばかりで少し恥ずかしくなってしまった
「屏風覗」
漢字出ないorz
意外な人物の意外な過去
糞婆という処世術かあ……成程
のぞかれるのは嫌だなあ
「鬼童」
大鷹とは対照的に、徹ちゃんのことは好きです
それこそ理由はわからないけれども
彼には何が足りなかったんだろう、何が足りすぎていたんだろう
何があったら彼はしずくを求めずに済んだのだろう
なんてことを考えるのが楽しい
「青鷺火」
鷺なんて言うからまた伯爵関連なのかと思ってしまった蹴れど
死んだら鳥になって飛び立って、また人になるのか
鳥は死人なのかと考えると、切ないような救われるような
それで狂骨に繋がっていくのだからなおさら
「墓の火」
鵼より
他のお話に比べたら不気味さもあまり感じない
鵼を読んでいないからなんとも……
鵼は出ますか……
「青女房」
箱箱箱箱
あーこれ読んでしまうと悲しくて切なくてしょうがない
この父親にしてあの息子ありというのがよっくわかるけれども
匣
「雨女」
赤木も割と好き
邪魅読んでるときはただのいい人でしたが
その行動の理由がわかると何とも言えない
しかしそれはやはり良心だと思いますよ
幼いころから否定され続けてきたのならば、自分のなすことに自身が持てなくなるのも頷ける
それを良心がとがめるのかな、すごくいい人じゃないですか
しかしそれが裏目にでる、ことごとく裏目にでる
仕舞いには
「蛇帯」
怖ろしい記憶とは
セッちゃん再々登場とは嬉しい限り
心理学を齧っていればふんふん成程ね、と思えることも多いので、百鬼夜行を読む時には民俗歴史宗教だけでなく心理の予備知識もあったらいいのかしらとかまた要らないことを……
鵼楽しみです(やけくそ)
「目競」
榎さんのあの性格はやっぱり特殊な体質と折り合いをつけていく中で形成された部分が大きいんだなあと
しかし普通発狂するでしょそんな状況という中でも自分を失わないのはやはり探偵クオリティか……
すごい人だ
内容的には明るくて読みやすかった
「陽」ってこのことか
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http://takotakora.at.webry.info/201203/article_4.html
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ああ、この人どこで…!
という感じで、昔の作品を読み返させてしまうのがすごい。
彼らの背景を知って、その作品を読み返すとまた面白いのです。
そして、やっぱりトリのインパクトが大!
神の人間らしいところを感じられる一話でした。
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久しぶりかつ待望の新刊、堪能しました!
そして今までで一番「鵼の碑」の存在を近く感じることが出来ました。
そろそろ本当に発売されるのか…期待してしまいます。
個人的にはやはり最後の「目競」がイチオシです。
榎さんかっこ良すぎる。
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久々の京極堂シリーズの新刊。
ほとんどがこれまでのシリーズの犯人やら被害者やらの視点で描かれた内容なので、全編に暗い雰囲気が漂う。最後の榎津の短編が少しだけ暗さを緩和している。
長編新作につながる短編も二作入っており、期待も込めてこの評価。
この本を単体で読んでもそれほど面白くないと思う。シリーズファン向け。
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百鬼夜行シリーズのサイドストーリー的短篇集。『百鬼夜行 陰』同様これまでの作品に登場したの様々な脇役たちのそれぞれの物語が語られる。彼らの陰々滅々とした内面や、妖しげな空気の描写がさすがの巧さ。『鵺の碑』に繋がりそうな話が読めたのも嬉しかったね。
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忘れていたキャラや懐かしいキャラが次々登場して楽しめ、いくつか本編が読みたくなりました。次作「鵺の碑」も楽しみです。
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青行燈/大首/屏風闚/鬼童/青鷺火/墓の火/青女房/雨女/蛇帯/目競
う~~ん 百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーと帯にあるけど、長編シリーズほとんど読んでるはずなのに、どの長編のサイドなのかわからないのが悔しい。最後の榎木津礼二郎が解るのは当然だし……
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百鬼夜行シリーズの新刊。
本編読んだのがかなり前なので忘れてる人も多いてすが、時々おっと思う人も出てて面白く読みました。
最後の「目競」は神の人らしいところを見て動揺するやら切ないやら。
榎さんは凄い人だと改めて思いました。
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作者の描く妖しく纏わりつくような世界観が好きです。これでもかと作中の登場人物が自身と対峙し内省していくところに凄みを感じます。次の新作長編に早く浸りたいものです。
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シリーズ本編がもう何年も出てないせいか、登場人物の関連性がすぐ出てこないのが、もどかしい。
でも、やっぱり京極堂は面白い。
早く続編が出て欲しい。