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タブッキの訃報を知って、タブッキの本を図書館に予約したら、目に入りました。
リスボンのジェロニモス修道院に行って、ペソアのお墓参りがしたくなりました。もちろん、スペイン、ガルシア地方のフェニステレ岬にも行ってみたいです。(事実、前から行ってみたかった)
それから、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ギリシア語、ヘブライ語がいっぺんに習いたくなりました。
さらに、映画も見たくなります。「インド夜想曲」が一番見たい!
ポルトガルチームのサッカーも見たい。パウロ・ソウザは今は何をしているのでしょうか。
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これは、読み終わるのが惜しい本だった。哲学小説、というくらいだから、多少難しいところはあるけれど、プラドと言うポルトガルの医師の残した言葉と人生を追っていく中に、自分にもぴったり当てはまる気持ちが代弁されていたりして、すごく大事に読んだ。斜め読みはもったいないから、時間をかけて読みたい本。
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わずかこの一冊によって、圧倒的な郷愁の念、そしてそれはおそらく何年もの歳月を経て生みだされるはずの思いなのですが、これを起こさせるこの本の言葉たち。最初から最後まで、遠くから客観的に読んでいたはずなのに。
淡々と読み進めていきましたが、本が終わるという寂しさが手伝ったのか、最後のあたりではこの本で読んだ全てをとても愛おしく感じました。
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「リスボンへの夜行列車」読んだ。http://tinyurl.com/75xbbuy 思春期に済ますべき通過儀礼を経ずに定年目前で自分探しに旅立つという、ハルキもびっくりの中二じいさんの現実逃避が原動。テーマは救済。宣伝にあるような思想/哲学書とかではない。救済の物語(つづく
自分探しなんて幼稚で失笑、家族や周囲から畏敬され慕われるが生涯孤独だったプラドの話だけでいい、と思ったけど、深夜特急ではなかった。プラドという男性と彼と関わった一人一人を、プラドの人生に取り憑かれたグレゴリウスが強引に不器用に辿るうちに、図らずも全員を救済し再生させる (つづく
最後まで読んでようやくおもしろかったと思える本。でも所々に出てくる宗教に関する内容は理解できなかった。こういうことがあるたびに、キリスト教は勉強しなきゃかなあと思う。あとやっぱり、人生における経験への免疫って大事だ。初老の自分探しはシャレにならんよ(おわり
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不安・苦悩・内省・遡行・模索…。
知的世界に圧倒される。
言葉・文章の力に圧倒される。
しかもストーリー展開は面白い。
長編だがもっともっと読んでいたかった。
濃密で至福の読書時間であった。
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これはグレゴリウスの大冒険についてですが、冒険に出ようと人生最大の決心をするまでが前半、列車に乗ってリスボンに辿り着いてからが後半、夜行列車のひとときが休憩時間となります(ちなみに休憩の主役はシルヴェイラ)。
断然、前半に魅力が凝縮。この作品を「リスボンへの夜行列車」に乗るまでの物語として読めば、不朽の物語かと。
もちろん後半でも、われらのグレゴリウスはがんばります。生粋の喜劇人なのではないかと疑うほど懸命に生きます。眼鏡も壊れます。追いかけた女の行方(ポルトゲーシュ)はつゆ知らず、知的な香り漂う謎の男(プラド)の足跡も、片鱗を知るにつれやがてありがちな等身大の姿を現します。馬脚を現すと言い換えても過言ではないでしょう。プラドが体現していたかのような作品が醸しだす神々しさも、徐々に翳っていきますが、それが現実の結果です。よくいえばそれこそが文学のリアリティーです。やはりグレゴリウスそのものの思索(妄想?)と行動(迷走!)こそが、この作品の真骨頂です。
とまあ、シルヴェイラならそう読むはず。
追記:映画は駄作です(しかも英語…)。原作を粗筋としてしか理解できないものたちがつくった駄作です。しかもシルヴェイラの配役なし…。理解に苦しむ最低な振る舞いなのでやはり駄作です。映画が原作の持ち味をぶち壊してしまっているのみならず、原作の存亡にすら影響しそうなので駄作中の駄作です。
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じっくり読ませる哲学小説でした。読みながらこれまでの自分の人生も時々合わせて浮かべることもあり、時間がかかりましたが、読み終えたときは旅が終わったような安堵感とさみしさを同時に感じました。
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ジェレミー・アイアンズが主演で映画化となった。表紙の装丁はおそらくリスボンの路面電車の黄色い色をイメージか。原作はヨーロッパでベストセラーとのこと。ラテン語とギリシャ語とヘブライ語が堪能な古典教師が主人公の小説が売れるだなんて、いったいどこの知識階級の話なのか、しかも年寄りが新たなる自分の人生を探し求める旅って? しかもスイス人だから英語もフランス語もドイツ語もできますよ、そしてこれからポルトガル語にチャレンジである。それならヨーロッパどこに行っても困らない。しかし、読み始めると、ああ、こ、これは、なんだよ、面白いなあ! 主人公が人と出会うたびに鮮やかな描写のシーンが唐突に現れてきて広がる世界。別れた妻の記憶、本とのめぐり合わせ、唐突な旅、人々との出会い、主人公の眼鏡も洋服も変化する。これはきっと本好きのための本だ。ペソアの『不安の書』(不穏の書)がモチーフにもなっている。
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映画『リスボンに誘われて』の原作。
いやぁ、長い。そして、難解。さすが哲学者の小説です。緻密に記されていて、読むのに集中力を要します。元々がドイツ語の本ですが、ゲルマン的な本ですね。
映画は、かなり簡略化されており、且つ、内容も少し改変されています。特に、結末はね。盛り上がり的には映画の結末のほうが有るでしょうね。ただ、小説としては、結末は別としても、こちらの本の描き方のほうが良いかも。
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長い小説を読んでいると文体が身体に吸収されていく。
だから読み終わった後は自分の中の回廊にその為の部屋があって、しばらくの間、少し開いたドアの隙間から薄く明かりがこぼれているような気持ちになる。
そういう小説だった。
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哲学を教えている教授が執筆した小説『リスボンへの夜行列車』を読了。久しぶりにガッツリ来る小説に出会った。
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秋の夜長にぴったりの、静かに心に迫る小説。初老・堅物の古典文献学者が、全く偶然に助けた女性の一言から、それまでの人生を振り切ってリスボンへ向かい、そこでまた偶然に出会った本の作者に激しく惹かれ、作者の友人や恋人、家族と語り合う物語。人との出会い、本との出会いが人生を変えるのだ。本当の人生とは何か、自分の人生に満足しているのか、もし違った人生を歩むとして、それまでの人生はどうなるのかなど、考えさせられる。「我々が、人生の中にあるもののほんの一部分しか生きることができないとしたら、残りはどうなるのだろう」「自分に欠けているものが何か、ずっと分からなかったのが、手に入った瞬間突然それとわかることってあるでしょう」「人生は夜行列車に乗っていることと似ている。機関士が誰か分からない。列車を降りることはできない。窓の外からは誰が乗っているか分からないし、外がどうなっているか本当のところはわからない。トンネルはくらいが安心できる場所でもあり、いつかトンネルは終わるがいつ終わるかはわからない」
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堅物教師が突如それまでの生活を捨ててリスボンへ。
主人公はリスボンでとある男の人生を追うようになる。
この男が書いた文章が随所に織り込まれているのだが、読みづらい。
著者がいいたいことはここにあるんだろう、でもついつい読み飛ばして主人公の行動だけを追ってしまう。
なのでたぶん著者のいいたいことを理解せずに読了。
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パスカル メルシエの小説『リスボンへの夜行列車』は、URLはこちら http://cinema.pia.co.jp/title/163938/ 『2014年9月13日公開』 : の映画 URLはこちら http://lisbon-movie.com/ 『リスボンに誘われて』 : の原作です。
『2004年の刊行以来、全世界で400万部を突破した『リスボンへの夜行列車』を映画化。
ポルトガルの首都リスボンを舞台に、一冊の本に導かれるように同地を訪れ、本当の人生を知っていく中年教師の心の旅路を描く。
衝動的に旅へ出る主人公を、イギリスを代表する名優ジェレミー・アイアンズが好演。
西ヨーロッパ最古の街の美しい風景も見もの。』
映画の前に 読んでみようと 予約しました。
読み始めたけれど、読むより映画を見るほうがよさそうなので、読書は中止。
2014/08/21 予約 8/26 借りる。8/27 読み始める。 8/30 中止
内容と著者は
内容 :
謎めいたポルトガル人の女との奇妙な邂逅、そしてある作家の心揺さぶる著作の発見をきっかけに、定年間近の教師はすべてを捨てて夜行列車に飛び乗った…。
本物の人生を生きようとする男の魂の旅路を描いた、ドイツの哲学小説。
著者 :
1944年ベルリン生まれ。スイスの作家、哲学者。専門の哲学研究を生かして小説を執筆。
2007年には、定年によりベルリン自由大学教授を引退し、著述業に専念。
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最後の一文を読み終えたら、どうなるのだろう?
最後の一文を、グレゴリウスを常に恐れてきた。
どんな本を読んでも、半ばを過ぎると、いつかは避けようもなく最後の文章が来るのだという考えに規則的に襲われ、苦しくなった。