投稿元:
レビューを見る
小町娘のお蝶と、色白美人の沙十。美人姉妹と、次々と現れるクセ者の男たち。かしましくも賑やかな日々の裏、お蝶を狙う影が迫っていた…。 ・・・・と
誰を信じていいか段々分からなくなる!
最後のほうはお兄さんまでうたがってしまった。
投稿元:
レビューを見る
お侠な小町娘のお蝶と、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで“弁天観音”美人姉妹と、次々と現れるクセ者の男たち。一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那。かしましくも賑やかな日々の裏、お蝶を狙う影が迫っていた…(「BOOK」データベースより)
西條さんの書くキャラクターはどれも素敵なのですが、今回はもうちょっとそれぞれの活躍を書いてほしかったかな。
嫁と義妹の美人コンビが、お江戸の色々な問題を解決する短編ものかと思っていたのですが、大きな事件を解決する長編だったので、脇役陣、あんまり出番がなかったなぁ。
後半は沙十さんも出番が少なくなってしまい残念。
彼女をもっとうまく使うと面白くなったかも。
投稿元:
レビューを見る
時代物があまり得意ではないけど読み始めたら、もうあっというまに江戸の住人に。
時代物なのに、どきどきのミステリで、本当に面白かった。
そして何よりとりこになったのは、沙十さん!
物腰穏やかでたおやかで美しくて知的で、申し分ないのに、方向音痴っっ!
これからはもう、方向音痴だの迷子キャラだの言われても、動じないぞ。
堂々と生きてまいります。沙十さんを目指して!
ずっとシリーズ化して欲しい、ぜひ!
投稿元:
レビューを見る
+++
一気読み必至! 《西條流》直球エンタメ時代活劇
江戸に二輪の美花が咲く。お侠な小町娘のお蝶と、その義姉、物腰穏やかな色白美人の沙十。人呼んで「弁天・観音」美人姉妹の周りには、一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若侍、好色な若旦那などがひしめき、かしましいことこの上なし。だが、その賑やかな日常の裏で、亡くなったお蝶の父親が遺した“あるモノ”をめぐり、幕府転覆を狙う巨悪の影が二人に迫っていた……。
辰巳芸者の娘で長唄師匠のお蝶は、情に厚く裏表のないお侠な性格。目鼻立ちのはっきりとした美人で、人呼んで「高砂弁天」。行動力に溢れるが、そそっかしい。お蝶の兄、安之のもとに嫁いだ沙十は、楚々とした美貌と穏やかな物腰で「観音さま」と崇められる。おっとりした外見とは裏腹に頭が切れ、実は薙刀の達人。
この二人がそろう時、何かが起きる!?
+++
やはりいちばんの見どころは、個性の違う女性二人のそれぞれの背筋の伸びた生き様だろう。安之を介して姉妹となった、元々縁もゆかりもない二人だが、互いに頼り合い守り合って事に当たる姿には真の姉妹に勝るとも劣らない情を感じる。望んだわけでもないのに、女二人の手にはあまりにも重すぎる事件に巻き込まれることになったとき、彼女たちの行動力にも舌を巻く。なんて格好いいのだろう。現代にも通じる憧れのキャラクターである。千吉のこの先の運命が案じられる一冊でもある。
投稿元:
レビューを見る
高砂弁天と呼ばれるお蝶と、観音様のような物腰穏やかな沙十。
お蝶の父が亡くなってから、不穏な影が忍び寄り、兄嫁の沙十と共にその謎を追う。
一人一人が生き生きしていて、西條さんの作品では一番好き。
お蝶が長唄の師匠という設定も何か活かせればなお良かったのでは。
是非シリーズ化して欲しい。
【図書館・初読・3/8読了】
投稿元:
レビューを見る
南町奉行所の与力とその妻、与力の腹違いの妹、この三人のキャラ立てがいい!特に奥方様・・・味がありますねえ。三人を取り巻く人々もそれぞれに存在感があります。是非ともシリーズ化してほしいものです。
投稿元:
レビューを見る
それぞれ弁天・観音と呼ばれる美人姉妹が大活躍のお江戸ミステリ。人物設定もストーリーも文句なしの一級エンタテインメント。2時間TVドラマにしたら面白そう。
投稿元:
レビューを見る
前半は、話に溶け込めなかったが、後半なんとかいつもの調子になったような。
なんか少し、登場人物のキャラの設定がありきたりか。
話が膨らまなかった気がする。
投稿元:
レビューを見る
同じ登場人物による短編集なんです。
1話を読んだときは、いまいちかなあって思ったんですが、続けて読むうちに、全編に流れる謎やらそれにまつわる葛藤やら人間模様やらがおもしろくなってきて、最後は満足でした。
シリーズ化するのかな。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。粋で気風のいい主人公もいいが、特に兄夫婦がよかった。穏やかそうに見えて、どちらも食えない夫婦。それに気づいていない妹の二人へのコメントも面白い。
投稿元:
レビューを見る
やっぱ西條さんの作品はいいですね^^キャラが立ってるし語りも丁寧だし。お蝶の気風のよさも沙十の凛々しさも、そして兄上のシスコンっぷりも見事としかいいようがないというか(笑)沙十さまの薙刀の使いっぷりとか読んでると、ぜひ実写ドラマで見てみたいなぁと思いました。でも18歳やそこらで長唄の師匠として一人でやってけるのかなぁと疑問に思ったのも事実^^; ま、作蔵さんのキャラに免じて流しときましょう(笑)←エラソウだな
投稿元:
レビューを見る
L
スピード感がある。どいつもこいつも裏がある剣呑ぶりでナイス。蓋を開けてみれば世直しというスケールのデカイ企て事でそっちはイマイチだったけれどお蝶の周りのキャラが秀逸。ただちょっとご都合主義かなぁ、陣内なんて捉えられた時に殺されててもおかしくない状況。
母違いの兄、その兄嫁、癖ありすぎな一方、お蝶、若党と幼馴染がストレートな気質でバランスいい。弁天観音ペアをこれで終わらすのは惜しい。陣内もまだまだ育ちそう。
投稿元:
レビューを見る
威勢だけはいい妹と上品だが薙刀の名手である兄嫁の義理姉妹の対比が面白いなーと思っていたら、どんどん絡みあって敵味方か疑惑だらけw
千吉も陣内も四十次郎もイケメンな筈でお蝶ちゃん羨ましい。
面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
おもしろかった!!
よろず始末記、とあったので、表紙の女性2人が必殺仕事人的な活躍を
するのかと思ったのだけれど、そーゆーのではなかった。
沙十さん、サイコー!
作蔵が、薙刀渡した後は、すっかり見物気分になってるところが笑えた。
技の名前とか勝手につけてるし・・・・。(笑)
にこやかな笑顔の下に人をみすかす厳しい目をもってるところが
またかっこいい。
妹大事な旦那さんとあわせて全くいい夫婦だ。
お蝶さんはメッチャ気持ちがいい人。
だからこそ皆が大切に想うんだろうなー。
陣内との距離がちょっとずつ縮まっていく感じがツボだったー。
千吉には悪いが私は陣内さん派なのだー。
四十次朗は意外だった。なにやらいい男だが、これは敵方、と思っていたらあの紀津屋さんともにこちら側だったとは!
いやーやられたっ。
でもこの人相手に千吉と陣内がタッグをくむとこが笑えた。
絵的にもおもしろい。仏頂面の陣内と目くじらたてる千吉と
のらりくらりな四十次朗と、目に浮かぶようだ。
お兄様は、きっとみかけ昼行燈なのだろうとは思っていた。
思ったとおり弁慶安のエピソード!
千吉、ふぁいと~。
事件解決どころとしては、悪役が悪役に徹しきれてないとゆーか、
ちょっと最後かっこいいカンジになってるよ?ってな感じだったが、
それもまたよし。
やっぱ西條さんはおもしろいなー。
これも続きがあれば読みたい。
でもやっぱゴメスの続き~~~!!
投稿元:
レビューを見る
辰巳芸者の娘で長唄師匠のお蝶と、お蝶の兄安之のもとに嫁いだ沙十は、物腰穏やかな色白美人のおっとりした外見とは裏腹に、実は薙刀の達人で方向音痴。人呼んで“弁天観音”美人姉妹と、次々と現れるクセ者の男たち。一本気な枡職人、ワケあり破戒坊主、無愛想な若党、好色な若旦那。かしましくも賑やかな日々の裏、亡くなったお蝶の父親が遺した《あるモノ》を巡り、幕府転覆を狙う巨悪の影が二人に迫っていた…。お蝶と沙十を中心に物語りは展開するが、ミステリー仕立てで途中誰が味方か敵なのか?一番の曲者はお蝶の兄安之だった。