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みんなのレビュー353件

みんなの評価4.1

評価内訳

350 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

リアルな企業もの、スポーツものであっても、ほとんどサバイバル冒険小説。

2012/03/13 20:15

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この物語は野球というスポーツ物であると同時に企業物でもあります。
こういう企業物というのは、描く題材や描き方によっては、日々、人員削減の嵐に泣きながら
働いている身としては、身につまされることが多くて、どうもエンターテイメントとして手放しで
楽しめないことが多いのです。
池井戸さんはおそらくサラリーマン生活を送られた経験があるのでしょう、というリアリティと
臨場感あふれる企業の内実とその企業の実業団野球団の行方を交互に描きます。
野球やスポーツ(団体競技)で「いい仕事していますね」という仕事にスポーツをなぞらえるのは
あまり好みではなく、スポーツは純粋に楽しみたいのですが、「勝った、負けた」はスポーツの世界の当たり前という
事実もあります。

 中堅所の機械部品メーカー、青島製作所。不況のあおりを受けて社長はじめ経営陣は
大変な苦労の連続です。
そして、不況のせいでスポーツだけでなく企業がスポンサーとなるイベントなども減って
しまいますが、実業団野球部の存続も危ない。
銀行は赤字を埋めるべくリストラをしないと融資をしないと言う。
ライバル企業(実業団野球でもライバル)のミツワ電器は'統合‘という言い方で結局、
吸収しようとつばぜりあい。

 某自動車メーカーが工場の派遣社員をクビにして「派遣切り」という言葉がありましたが、
私が派遣社員をしていたときから、真っ先にクビを切られるのは、派遣、パートであって
正社員でないつらさを散々してきて、青島製作所も正社員を含めてリストラの嵐が
吹き荒れるあたりは、もう、読んでいて胸が痛い。
リストラを宣言しなければならない総務部長の疲労も十分わかるのですが、
リストラを宣言された社員が「目の前の色彩が消え、真っ白になった」というのはリアル。

 また、実業団野球もいわば、強ければ企業宣伝になるけれどそこら辺が微妙なところ。
アマチュア以上プロ以下。結局、弱ければ企業のお荷物で、経費を考えれば廃部の危機は十分にあります。
実業団というのは、スポーツ選手であると同時に社員でもある。
人員削減で仕事がふきだまってしまっているのに、リストラの嵐に呑気に野球かよ・・という不満の目も
絶えずあります。

 もう、全編、崖っぷちの綱渡りの連続で、企業の役員たちも、野球部員たちも、これでもか、
これでもか、これでもか!と困難が襲いかかる。
そのたたみかけが迫力であって、一難去ってまた一難どころか、十難くらいきちゃいます。
もう、ダメだ、もうダメだ、もうダメだ・・・をとにかく生き残る。
女性はあまり出てこなくて、女性がらみのスキャンダルなどは描かず、男の世界ではありますが
意外なトリック・スターとして一筋縄ではいかない女性の配し方など抑制が効いています。

 もう、これは砂漠に不時着した飛行機の乗員がいかに生き残るか、のようなサバイバルものです。
日本の不況というサバイバル。これは、読み手の立場によって感じ方は色々だと思います。
スピード感あふれる展開にほとんど冒険小説の感覚になってエンターテイメント性を感じるかもしれないし、
企業戦士として共感を持つかもしれないし、底辺で働く身として痛みを覚えるかもしれない。
緊迫感ある野球のあれこれをはらはらしながら、手に汗握るかもしれない。
カネかヒトか?という所なのですが、ビジネスというのは綺麗事だけではいかない、ビジネス書として読むか。
 
 読みやすい文章というのは、漢字三割、ひらがな七割と言われていて、あまりにも漢字が多い文章は
読みにくいのですが、池井戸さんの文章は見事にこの「読みやすさ」の法則にのっとっています。
「~と言う」と書くところを「~という」とひらがなにしたりして、読み手の読む速度を考えています。

 そのリアルさに胸を痛めつつもため息をつく間なく、それでも 野球を続けるんだよ、それでも、
会社は存続させるんだよ、とくぐりぬけていくところには もう、読んでいて、はらはらはらはら・・・泣いてしまう。
生き延びるサバイバルものとしての迫力というものがあり、一気に 読ませる力はたいしたものです。

 働くということは大変なのよ。 

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紙の本

後半に連れて・・・・・・・

2013/11/21 16:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半は登場人物が次々と現れ混乱も余儀なくされたが、話を読み進めるうちに面白さが急激にアップする。かつては売上500億もあった企業が年々経営が圧迫し連日人員整理に翻弄される日々、そして企業野球チームも成績不振にあえぐ中遂にコストカットの標的になってしまう・・・敵企業からの執拗な経営統合話にも屈せず会社立て直しの為、仲間(部下)のために会社の幹部たちが奮奔する話になっている。当初は会社や野球部に冷徹な一面を持っていた笹井の発言は感動を呼ぶ!キナ臭かった青島会長も最後まで良い人で良かった。でも主人公は細川?三上?最後までハッキリしなかった・・・・・。

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2012/03/21 19:28

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2012/03/24 16:19

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2012/08/06 21:25

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2012/03/07 21:29

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2012/04/02 23:35

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2012/03/04 12:03

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2012/02/22 20:29

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2012/04/16 12:20

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2012/02/27 23:50

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2012/04/16 13:26

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2012/04/26 17:52

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2012/04/11 13:27

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