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ここしばらくの伊坂作品にしては珍しく、頭を使いながら読んだほうがより楽しめる作品だったと思う。
でも、”誰もが右にならえの世の中に異論を訴えるヒーロー”が登場するのはいつもどおり。
彼の描く世界に存在する”希望”が私は大好きだ。
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三部に分かれている短編集です。
伊坂氏らしい作品だと思います。
それぞれ異なった登場人物で書かれていますが、一つのキーワード、一人の人物でつながっています。
大人は、勇気、を忘れてしまう時、あるいはなくしてしまうことが多くあると思います。けれど、時に必要とされ、試されるのだと作品の中では語られています。
私は、この作品を読んで、勇気という言葉が大好きになり、自分は、勇気を持ちたい、試されても乗り越えたい、そう思うようになりました。
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さすが伊坂さん。
中篇の三作がどうリンクするのかワクワクしながら読んだ。
読み進めるうちに、これがこーなるか!とニヤリ。
『臆病は伝染する、そして勇気も伝染する』
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読了。最期の密使は、読んだことのある作品だったが、前の二作品とリンクされるように修正されてり、奥行きが広がった。さすがなり。世界を救うヒーローが、コメディタッチで描かれ、にんまり。
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かなり後半まで読み進めた所で、しばらく読むのを休止してしまい、やや内容が頭から飛んでいました。
そのせいだと思いますが、短編三話間の繋がりがしっくりきませんでした。
物語の世界としては、「魔王」の世界なのかな?と感じました。
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伊坂幸太郎の系譜からすると「フィッシュストーリー」の流れを受け継いだ作品。いわゆるバタフライ・エフェクト〜ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスで竜巻が起こる→ほんの小さな原因が大きな結果・違いとなって現われる〜にまつわるお話を現在・過去・未来を行き来しつつ、中編3本の連作で綴る。話のつながりを(おそらくは)意図的に詳しく書き込んでいないため、フィッシュストーリーのような分かりやすさ、面白さに欠ける反面、そのぼんやりとした印象がストーリー全体に効果的な膨らみを持たせている。私的にはフィッシュストーリーのほうが好みではあるが、読後の評価は分かれるところだろう。
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2012.03.15読了。さすが伊坂ワールド!で張り巡らされた伏線は、面白いぐらいに細かいところまでつながっていて、まさか『せせらぎ』までが組み込まれていることに驚愕。時系列も主人公も細々変化するので、読み過ぎてからやっと理解できた部分も多かったけれどw所々モダンタイムズを感じたのはあたしだけ? 臆病は伝染する、そして勇気も伝染する。カッコイイ言葉だなー。
さ、時系列を意識して、もう一回読もう。
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PK、超人、密使という3つの話からなる。
前に群像という雑誌とNOVA5というアンソロジーに載っていた話。密使だけ読んだことがあったけれど、少し書き換えられていて、他の話とつなげられていた。
心配性な作家が出てきたり、これは伊坂さんご本人のことだろうか?と想像しながら、楽しんで読めました。
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短編3つ。3つ目の密使はNOVA5って何人か書いてる本に載ってたやつ。面白いよ。
あと仙台ぐらしって本を読んでたので元ネタっていうか、当時考えてたことっぽいのが使われてて面白かった。
あとがきにもあるが2011年には書き上げていた小説なんだってさ。
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連作短編。
ワールドカップ予選の大事な試合でのPKにまつわる時間軸を行ったり、来たり疑惑があったらりの不思議でこころ温まる話。勇気は伝染する。
ラストにあのあれはあれでこうゆうことか!と完結させるところはさすが伊坂作品って感じですね。
まぁゴキブリとかw
話としてはSFファンタジーのーような感じでいいのかな。
好きな作家なので期待して読みすぎた。
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〈内容〉中篇「PK」「超人」「密使」からなる“未来三部作”。こだわりとたくらみに満ちた三作品を貫く、伊坂幸太郎が見ている未来とは。
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短編三作が微妙に絡み合った連作集ではあるが、別々に書かれたものであって、いつもの長編の様な伏線の収束感が乏しく、読後の消化不良感は否めない。また、いつもの様な強引なキャラが登場せず、多少、近いのが超人の作家ぐらいなのも残念。またPKの作家が子供の教育のためにたとえに出す子供が、作家の子供が大人になった後の秘書官だったとか、あまりに有名な青くて赤いマントをまとった超人等、あまりに強引な展開も短編であれば在りかとは思うが、連作として出されてしまうと、どうかなとなってしまう。そういった点は差し引いても、臆病は伝染するが勇気も伝染するとか、いつもの様な残るフレーズもあり、この作家らしいといえばらしい作品ではある。
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終わってみてからもう一度読み返したくなる作品。
繋がりが分かってから読むとまた新たな発見がある、伊坂さんらしい作品。
でもちょっと物足りないかなぁ。
次回作が楽しみ。
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三つの中篇「PK」「超人」「密使」からなるミステリアスなSFファンタジー小説。
最近の伊坂さんは原点回帰して、
最後に勇気と元気をもらえる作品でうれしい。
それぞれ独立した小説ではあるけれど、
「PK」と「超人」は完全にリンクしているし、
「密使」では他二篇の間の矛盾が解明する仕掛けになっている。
何度もあちこちを見返したり比較する楽しみがあるのは、
さすが伊坂さんの構成力にあると思います。
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とてもおもしろいような気がする。でもひょっとしたら気のせいかもしれない。もう一度読んで決めたい。けど今すぐに読み返そうとは思わない。
「密使」単独ならば胸のすっきりする短編だった。些細な能力を持った気楽な人間が他人を救う物語は、やっぱりいいものだ。