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読んでから読書ノート編集まで時間が経ちすぎてしまいました。
タイムパラドックス的な小説は以前『ラッシュライフ』で書かれていますが、これは少し技巧的に捻りすぎたのか面白味に欠けたかなー。
でも伊坂幸太郎は『魔王』以降、『モダンタイムス』や『SOSの猿』を通して一貫して叫んでいるとは感じます。巨大な無意識によって自由意思が歪められる危険性。自分が無力だと思わざるを得ない強大なシステムの中で生きることの不条理さ。そういった村上春樹的な【対システム】小説が書きたいんだろうな。(きっと、彼のファンが読みたがっている内容とはかけ離れていますけど)僕はそういう自己主張の強い作家って好きだな。
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中篇3部作
小技が効いていて、ラストまで読むと綺麗に繋がる。
興味深く不思議な話。 伊坂さんこういう話好きですよね。
読後色々考えてしまった。 正直読んでる時は、「イマイチかなぁー」って思いながら読んでたんですが、読後にじわじわ来ました、面白さが。 うーん。 何なんだ、この感じ。 伊坂さんの著書は(全部読んでる訳じゃないですけど)読後に考え込んじゃう事が多い気がするのはアタシだけでしょうか。
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少し(S)不思議(F)な三部作。サイエンス(S)フィクション(F)というよりもいつもの伊坂節が効いたエンタメ小説。帯に騙されてはいけない。
全て既読だったが、若干のテコ入れで伊坂幸太郎らしく3つがリンクして1個の作品として楽しく読めた。
「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」というアドラーの言葉を引用して、少しの勇気が繋がって良い結果を生み出す物語は少年漫画のようにありきたりだが、ただそれだけに単純な面白さがある。
個人的には表題作の「PK」が一押し。
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伊坂幸太郎著というコトで、いつものような「全てが伏線、最後で全てのストーリーが・・・」といった感じはなかったのが残念。
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相変わらず伏線の張り方や回収はうまいけど、だいぶパターン化してきた。書き手というより読み手の問題か。
もうあまりインパクトを感じなくなってきちゃったな。
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未来の選択についての中編3部作。
自分の行動と未来の繋がりを考えると楽しい。
大きな出来事のきっかけは案外こんなことなのかも。
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この世界の全てが歯車であり、一つ一つの動き、変化が連なって世界そのものの動きとなっていく
っていうのを物語にしたもの。
うーんまあまあだったかなあ。
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いつも通りの伊坂節と見事な伏線に、今回も楽しませてもらいました。そして今回は伊坂さんのメッセージがとてもストレートに伝わってきました。
この「世界」は一人ひとりの意思や勇気によって形成されているんだなぁ、多分。
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独立した3つの話が最後にスッとつながる気持ちよさ。
伊坂さんのこういったセンスがとても好きです。
2つ目の話を読んだときに感じた違和感が、3つ目の話でスッキリした時の感じがいい!
短編3作ですが、3つまとめて読むのをおすすめします。
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未来三部作。
発想の豊かさは素晴らしいものがありますが、読み終えて若干物足りない印象を受けたのもまた事実。
「密使」は前回読んだときより繋がりがあった分読みやすかったです。
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「サッカー」と「政治家」に「スーパーマン」にそれに「ゴキブリ」。このワードがリンクして時空間をタイムトラベルし、三編にわたっていったりきたりしている。シュールではあるけどカオスにはならない。そこがすごい。それにしても因果関係に忠実な作品を生み出すなー。ほんとにパラレルワールドだ。まさにエンターテイメント!『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する』カッコいいなあ。まぁ、浮気してたけどね
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不思議な世界。不思議すぎて、今どこの世界にいるのか、すぐにわからなくなりそうで、今いる場所をを慎重に確認しながら読み進めることになった。オムニバス3篇。どこか繋がってそうなのに、ちょっとずつズレている、そんな世界が舞台。
久々の伊坂ワールド。
ゴールデンスランバー以降の伊坂ワールドに見え隠れするものがある。 個人の力では存在すら確認できないような、とてつもない力。 抗し難い力。そしてそれでもそれにあらがおうとする者。
昔の作品ほどの爽快感があるわけではないし、むしろ粛々と展開される物語。その眈々とした感じに、恐怖すら感じさせるが、その中で折々で発せられる一言が放つ輝き。強く胸を打つ。『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する。』
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SFエンタメ系というよりは魔王やモダンタイムスのような問題投げかけ系の作品だったような気がする。一つひとつの中編は何となく物足りないけど、3作を読み終えてみると作品間のリンクや一貫性があって楽しめた。私的にはPK≧密使>超人かな。伊坂作品でゴキブリが出てくると「ごきげんようおひさしぶり」とか「せせらぎ」を思い出してしまう。
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リンクした中篇が3部収録されている。
すっごくややこしいけど、こういうの好きだなぁ。
時系列が目まぐるしく変わる上に登場人物の名前があまり出てこない。だから、話のリンクしているところに遅れて気が付き、ニヤリとさせられる。
SFチックな、少し不思議なお話に仕上がっていて、時系列を考えながらもう一度最初から読みたくなる作品だった。
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3つの短編。時間軸をずらしながら緩くつながるストーリー。
複雑な伏線があるわけでなく、一つ一つの話は独立していて、あまり深く考えないでもサクサク読めてしまう。
個人的には、話はPKが好きだった。
あとは、密使としてのゴキブリ。
相変わらず、暗い世の中に清涼感となんか前向きにさせてくれるところが真骨頂。