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伊達巻・伊勢風雑煮・豆・ごまかしのカルボナーラ・アンコウ鍋・花見弁当・のり弁・うどん・トマト味の煮込み・煮豆・漬け物・ポトフ・オレキエッテ・クロックマダム・お好み焼き・素麵・味噌漬け・ラタトゥイユ・ホットコーヒー・団子・ココナッツミルクのカレー・シャンパン・ローストチキン
以上23編の短編集。
誰かのために、料理を作る。
その様々なシチュエーションを描いた作品集です。
上手に女の子をとっかえひっかえするクラスメイトにドキドキする「うどん」
家族で笑いあってご飯を食べる喜びが眩しく光る「ポトフ」
のるかそるかの人生の岐路。酔っぱらって女をひっかけたと思ったら・・・「クロックマダム」
別れた夫から送られた本当に美味しい素麵。ちょうどよいお腹の納まり具合。器用な女でもなかったんだけれど「素麵」
独身カレなし女と娘と妻あり男の同期同士の連作「ホットコーヒー」&「団子」
そこそこ顔のいい帰国子女の同級生を連れ込んじゃおうかなって考える「ココナッツミルクのカレー」
なんかが好みでした。
ふーん、そうなんだ、とそんなに共感できずにスル―する話もあれば、うんうん、そうなんだよねっ!!と思いっきりのめり込む程共感できる話もありました。
23話の中で、どれか一つはわかるわかる!って話があるかもしれませんよー。
あ、ちなみにそれぞれの中表紙に材料が載せられているのですが、のり弁とホットコーヒーだけ百円玉3枚十円玉8枚とか十円玉9枚って書かれてあったのにちょっと笑ってしまいました。
こういう「くすっ」って笑えるトコ、好きですね~。
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とても素敵な、温かいものがこみあげてくる短編集。橋本さんの、奥さんやお子さんへの愛情、ていねいな生き方が散りばめられていて、心に沁みてきます。しかし、連載時の題が「家飯」って・・・w 「今日のごちそう」とえらく違う印象ww 木野聡子さんのシンプルな装画、カットも魅力的♪新年~クリスマスの時期に合わせて、1年かけてゆっくり読むのもステキかも。ほっこりしたい気分の時におススメです♫
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料理をテーマにした短編集。
ひとつひとつホンマに短いけれど、ちゃんと心に残る。
ええ書き手さんやなー。
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パスタをこねながら、思い出す恋人のこと。失敗したデートのあとで、家で一緒に食べるアンコウ鍋。なかなか大きくならない我が子のために、ことことと煮る煮豆――。いろいろな日に、ごはんを食べる。一人で、二人で、家族そろって。誰にでもある、ごくふつうの日の料理の風景を繊細に丁寧に切り取ったドラマ。とくべつな日ではないけれど、それぞれのごはんがごちそうになる、人生のある一日を温かな筆致で描く掌編小説集。
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丁寧に作っておいしく食べる。たったそれだけのことが、どれほど人の重荷を軽くしてくれることだろう。誰かのために、自分のために、みんなのために作る普段のごはんこそがごちそうなのかもしれない。毎日家族のためにごはんを作ることのできるしあわせを心からかみしめる一冊である。
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年の瀬からクリスマスまで。
特別じゃない普段のごはんを題材にした短編集。
最初あまりに短くて物足りなく感じたが、
徐々に面白味を増した。
扉絵にそれぞれの材料リストが載ってるのも面白い。
どうせなら全てリレー方式でリンクして欲しかったな。
【図書館・初読・4/13読了】
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日常のほんのささやかな場面を切り取った短編集。そこに織り込まれる『ごちそう』も、すごくありふれてて、リアルに感じられる。
いいなぁ。
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とても短いお話が23話。
各話の共通点は食事シーン、または調理シーンがあること。
幸せな食事は少ないかもしれない。今傍にいない誰かを思いながら、その人との思い出の料理を食べる(作る)話が多かったように思う。
確かにあらためて考えると、食事によって誰かを思い出すことは意外に多いかも。
今の私にとっていい記憶もあまりよくない記憶もあるけど、どちらにしても思い出した時の少しチクッとする感覚はよく似ている。
この小説を読んでいてそれに近い感覚を味わった。
1番好きな話は「煮豆」。
最後の食事風景がとても優しいから。
大切な人と笑える幸福を感じられるような、そんな瞬間をもっと描いてほしかったな。
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今までの感じと違う!!
食べ物の小説ってなんだかいいんですよね。リアルな感じがするからかなぁ。丁寧に生きたいって思う。
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雑誌に掲載された、料理にまつわる短編集。
料理にちなむ人間関係のちょっとした機微をさらりと差し出してくれる。
おもしろかった。
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「新刊展望」(日販発行)に、「家飯」と題して連載された読み切りの短編シリーズ23編(2007年7月~2009年6月号)を収録。
原題が「家飯」ということから分かるように、地味なメニューをタイトルにした作品が多い。スタイルが一貫していて、まずはタイトルに「メニュー」が上げられ、下段にそのレシピがシンプルに記載される。中味はそのメニューにまつわる人々の物語という趣向。
「伊達巻」「伊勢風雑煮」「豆」と始まって、時おり「ごまかしのカルボナーラ」などという意味深なタイトルの作品も並んでいる。
どれから読んでも、さほど違いはない。ある日ある時の若い男女のあるいは、若い夫婦の人生模様が、料理を通して垣間見えるような内容の作品ばかり。
どれもこれも淡い印象で、それほどインパクトはない、中には著者の旧作に登場するような設定の男女や家族も登場し、言ってみれば著者の引き出しの中身を、料理と言うキーワードから抽出して並べたような印象だ。
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ご飯を絡めた短編集。
可もなく不可もなくといったところ。
心に引っ掛る話がなかったのが残念だけど、全体的に読みやすかった。
虎豆と煮込みが美味しそうで作りたくなった。
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ひとつひとつ、なんてことのない短編がつまった一冊。
短いのに、いやもしかしたら短いからこそ、なんとなくほっこりするのかも。
橋本さんの紡ぐ「食」の風景は、いつも温かい。
あぁ、いいなぁ、って思う。
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料理にまつわる23篇の短編集。
家族と食べる料理・誰かに作ってあげるor作ってもらった料理・
上司or元旦那から貰った食材・誰かから教わった懐かしいレシピ・・etc。
それぞれの生活・懐かしい記憶などを絡めて、切なくてほっこりするお話ばかり。
1つのお話がとても短いので、ぱらぱらっとめくって、さらっと読んで、
ほっこりして、ふぉわーんとして・・・を繰り返した。
このお話に出てくる〈ごちそう〉は、いわゆる豪華な〈ごちそう〉とは程遠い、
日常に繰り返し食べられる食べもの。
手を使って、知恵を使って、経験を使って、身体全体で作って食べるもの。
でも本当はそういうものこそ、本当の〈ごちそう〉に違いないと思うのは、
歳のせいなのかな。
誰かと一緒に食べるご飯は幸せの象徴だもの。
日常を大事にするのは簡単そうで案外むずかしいとわかったのも、
毎日料理をしているおかげかもしれないなあ。
自分ひとりで日常的に料理をし始めたのは15歳。30年近く毎日包丁を握ってきたんだな。
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可もなく不可もなし
短編で構成されてるので、
ひとつ一つの話があっさりしてる印象
人の暮らしの一場面を覗き見たかんじ
意外と、これ食べたい!!ってのがなかったなー
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【収録作品】伊達巻/伊勢風雑煮/豆/ごまかしのカルボナーラ/アンコウ鍋/花見弁当/のり弁/うどん/トマト味の煮込み/煮豆漬け物/ポトフ/オレキエッテ/クロックマダム/お好み焼き/素麺/味噌漬け/ラタトゥイユ/ホットコーヒー/団子/ココナッツミルクのカレー/シャンパン/ローストチキン