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授業とかで触れる三國志はなんだか堅い印象があったけれど、これは本当に読みやすかった。
私を含め初心者さんにおすすめ。
国の興亡が激しい中国の歴史のなかで、主人公の考える国とは一体何か、が興味深かった。
よいお話です。
あと孔明さんもかっこよかった。笑
装丁もカバー下まで凝っていて素敵。
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このシリーズの第1作(陳宮が主人公)のレビューで、私は三国志の熱さが足りないと書いたけれど、この第3作で遂にその熱さが備わった!
本作は、第2作の程普の巻に登場した廖惇(廖化)を主人公として、蜀の興亡を描く。
3作が、見事に連環して完結する。
1、2作だけ読んでは、このシリーズの真価は分からない。
ぜひ、この第3作もお薦めである。
素人のくせに生意気を言ってしまうが、作者の筆力の成長ぶりが、如実に
わかる作品である。
劉備、関羽、張飛、孔明ら名だたる名将に、新しいキャラクターを与えて、国のあり方、人のあり方を描いている。
関羽が廖惇に遺した言葉には、不覚にも眼がうるんでしまった。
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昔語風なので、その都度、時間が途切れてしまうのが残念。
しかし、他ではなかなか主役にならない人物(廖化)の視点から、語られる多くの人々に魅了させられる。
劉備後の、孔明と廖化のやり取りをもっとみて見たかった。
オチにはヤラレタ…。こんな彼は見た事ないかも。
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今回の主人公は蜀の廖淳(後の廖化)
蜀漢の滅亡を目前に廖化は北伐中の姜維に自分の半生を語る形。
波乱万丈な人生。その中で出会う人々。
大事な人が魏・呉・蜀の3国其々にいる廖化。
ちょいちょい登場する夏侯覇との絡みはもっと読みたかった。
3冊の内1番地味かもしれないけれど、程普・戯葉の言葉に出てくる「土」という言葉の意味を知るに1番重要であり基本中の基本の事を語ってる様に思えた。
その意味を悟った廖化が劉禅に言った言葉。
劉禅はその言葉の意味を知ってあの有名な言葉を言う。
「国」ってなんだろう?人が息づく「土地」・「大地」って?
この本の劉禅は案外暗君ではない書き方をしていた。
(しかし黄皓の感じの悪さ・悪役はこの本でも変わらない。不変ですなー。)
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廖化の話。
魏呉蜀は元は漢から生まれ、兄弟のようなもの。土はつながっていて、憎しみあってはいけない。
今の世の中も同じではないか。お互いに正義があり、それがぶつかり合うのは仕方がないが、それを超えて融和していくことが大切。同じ地球に住んでいるんだから。