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国立大学で教職をとりながらも、山形にある実家に戻り就職ならぬ「就農」を決意した著者。
ところどころ、文章に読みにくさがあったり、「国立ファーム」の理念にハテナを感じる部分もあったが、素直な感じで読みやすかった。
農業のイメージを変えたい。儲からない家族経営方式の農業を脱却し、会社組織の、正しく儲かるかっこいい農業へ。それには「女子」も参加できる組織づくりを…と、とても前向き。
イメージを武器にしようとするのは、かなり大変だと思うし、「ガールズ」が年齢を重ねてどうなるかはまだ見えてない。
でも可能性の見えないことに挑戦する人が、何かを変えられるのかもしれない。
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農業を女子が考えると、どうしてこれほどまでに面白く楽しくなるのか?とにかく、この本に登場する女子達は魅力的である、そして、賢い。日本の農業は現在、大きな岐路に立たされている。後継者問題、TPP、農薬、放射能汚染。このほとんどが農水省の猫の眼行政と揶揄された、農業を知らない男子官僚たちの責任であると言っても過言ではない。このような環境下で、高学歴、高キャリアの女子達が、畑で伸び伸びと働く姿は私達を大いに励ましてくてる。とにかく彼女達を応援するためにもこの本をぜひ読んで貰いたい。
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大学で教員免許を取ったものの、自分のやりたいことは農業だと故郷の山形へ戻り、実家の農業を父親と一緒にやり始めた著者・菜穂子さん。周囲は、せっかく大学を出たのにもったいない、家の農業を娘が手伝っている、という言葉ばかり。肝心の父親も、農業は儲からないからやめたほうがいいという。
菜穂子さんは、国立ファームの高橋がなりの講演を聞き、農業のやり方を見直す。国立ファームでの修業(?)を経て、女子だけの農業生産法人・山形ガールズ農場を立ち上げる。
前半は、農業への疑問と情熱、農場の設立。後半は、菜穂子さんの、農業経営論。
こういう若い農業家が、日本の農業を変えていくのかもしれない。
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タイトルにひかれて、読んだ。農業を一つの職業として、女子大生が選ぶ。そのためには、農業もおしゃれでかっこよく、そして儲かるものにしなくては。
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女性の農業進出について、夢ではなく良い意味での現実が述べられている。
女性でも必ず農業ができるということが感じられた。
ガールズ農場を目標としながら、目標とせずに、自分ができることから進めていきたい。
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近頃、農業に興味があり、何故農業は儲からないのか?儲かっているひとは何を行っているのかを知りたくて、その参考になればと読んだ。
この山形ガールズ農場が儲かっているのか?というところまでは明確には書かれていなかったが、少なくとも成功はしている。
農家が儲からない原因は流通のシステムにあるとしている。
流通をやる側は、ものづくりをしている人たちのサポーター、パトロンにならなければならない。いいものが作られたなら、それがしっかりと市場で評価される仕組みがあってこそ、作り手は安心してものづくりにこだわれる。
しかし、現在はその機能がなく、流通業者のいいようにされている。
そこで必要になるのが、農家が自ら経営を行うこと。
ただ流通業者にできた野菜を流すのではなく、自分で自身のある野菜であるのならばそれの付加価値を示す。直接、消費者にアピールするもよし。
農家が生産を行うだけではなく、販売までを一貫して行うことが重要とある。
でも実際に、農家を営んでいる人は、農業は得意であっても、経営は進んで行わない。
いくつかの農家が集まって企業化すれば、会社にしてしまえばいいのにと考えたりもする。そうして農機具の共有化、経営担当者(社長)を作ってしまえばいい。
でも、まぁ、つくる野菜によって農機具も違うだろうし、自分の農地では自分の好きな物を作りたい、ってひともいるだろうから、そうそうはまとまらないのかもしれない。
山形ガールズ農場は経営を行っている。自分達に売込みに出たり、野菜BOXなどの商品も考えて販売している。
そういったことを行っている会社の社長が一個だけ年上の女性というのが素直にすごいな。
個人的に新しいサービス「ガールズ農業メイド農園」はなかなかにして面白いと思った。
お客に農園を貸して、お客の要求する野菜を栽培〜管理などまでも山形ガールズ農業の従業員が行い、収穫時期になったらお客が行う。もちろん、栽培などもお客が行うことも出来る。
お客の要望通りにガールズ農業の従業員が農園を作って行く、まさに従業員はお客のメイド。故にメイド農園。
もうこうなると農業とリアルシミュレーションって感じがする。ユニークで面白い。
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がなりぶしがよくわかる。AVの人でしょー?というのの先のものがなんとなく理解できた。
まずやってみるのよね。その先でぶち当たったら、プロに聴く。分解してやってみる。でも冷静に、顧客満足と利益のバランスを考える。
こういう農家がたくさん増えたら、きっとたのしいね。女性としても、幸せだとおもう。
バリバリやっている人たちの気持ちのよい話はとても好き。感謝忘れないしね。
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農業の六次産業化の必要性をあらためて認識、川上から川下まで一貫して企画実行。考え込むよりまず体を動かして実践あるのみはとても参考となる。
高橋がなりの国立ファーム十カ条は奥深く常に意識しておきたい。しばらくはケータイ壁紙にしておこう。
ボーイズ版が出ることはないなだろうか??
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農業をちゃんと商売にしている
でも自分の感覚とはちょっと違う
化粧することを義務付けるとか女性の自衛官みたいなイメージがする おねーさんが農業やっているというのを売りにするのは誰かになんだかちょっと違う
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同世代で仕事をする。若い世代が持つ農業という仕事への閉塞感は、服が汚れるとか肉体労働だということではなくて、あまりに世代が違う中で仕事を孤独にしなければいけなそうだというイメージに起因しているのではないかと個人的に思う。逆に言えば、ITベンチャー企業のように社員の平均年齢が20代ですというような状態で若者が集まって農業ができる環境があれば、きっと農業という分野はもっともっとおもしろくなると思う。そのヒントや実践が書かれた一冊。