紙の本
温暖化問題を正しく理解するための必読本
2012/08/18 15:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たこわさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間が排出した二酸化炭素によって温暖化が起きているのは間違いないとの「信仰」を、きちんとしたデータとを使って論理的に否定している。この本を読めば、地球温暖化信者や、温暖化しているとは言えないことを知っていながら騒ぎ立てている詐欺師を簡単に論破できる。
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地球温暖化というとすぐにCO2が悪者呼ばわりされるが、ぼくはずっとこれに懐疑的だった。そういう懐疑論者もけっこういて、これまでもここで紹介してきた。本書の渡辺さんは「光合成」の専門家で、CO2は悪玉どころか、地球を緑化し、作物の収穫を増やすものだそうだ。CO2を悪玉にしたのは、例のノーベル賞をとったIPCCなのである。それがインチキであるということはクライメート事件で明るみになったように思うのに、今でもCO2規制を声高に唱えるのは、利権がからんでいるからだとしか思えない。渡辺さんに言わせればエコというのも本来おかしいらしい。それは、エコカー一つつくるのに大量のCO2を排出するからである。なるほど。ここまではぼくも納得するが、ここで例の自然エネルギー批判になる。自然エネルギーの利用は未来のことであり、当面は話にならないそうだ。では、渡辺さんは原発推進派かというと、それもはっきり言わない。高速増殖炉が完成しない以上バイオマスしかないと言うから、当面原発は維持すべきだと言いたいのだろう。では、今はいったいどうすべきなのか。そこもはっきり言ってほしかった。
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京都議定書を拒否したアメリカに当時強い憎悪を感じたし、今でも一連の大国の傲慢さには常々失望やら怒りを覚えますが、こんな本を読んでしまうと何が何だかわからなくなってしまう。どの話が真実なのかは別として、情報が溢れそれなりに判断力を持ち合わせていると思っていても、簡単に情報操作されてしまうことがわかった。では何をもとに判断するべきか?ただ、ため息が出ます。
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ここまで温暖化説を論破するとやり過ぎでは?と心配になります。
二酸化炭素濃度が増すと作物の収量が増える。(濃度二倍で30%増) 不都合な真実で紹介された事実のうちほとんどが間違い。温暖化は都市化による気温上昇を故意に誤認している。
クライメート事件や温暖化を主張するためにどれだけデータの操作があったか明かします。
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個人的にはCO2による気候変動の影響は現時点では良く分からないが正解だと思う。著者はIPCCのデーターの信頼性の無さを次々と証明する。CO2による温暖化を完全に否定しているわけではなく、都市化の影響や、太陽活動、海洋の活動を考えると影響はあっても小さく、対策にかけた費用が無駄になっていると言う主張である。
やや極端な例えが多いのが気になるが、こういう説が有ることは理解しておくべきですね。それにしてもクライメートゲートがまだ続いてたとはしらなんだ。
現実的には省エネ技術の開発は続けるべきだし、メーカーとしてはそれを商売のネタにするのは当然。但し、誰もがやるからと同じ方向に突っ走るのは危険だと思う。太陽電池や風力発電も良いけどどれだけの市場になるかちゃんと自分で考えるしかないやろうなあ。
日本がどうしようと石炭と天然ガスが増えるのは間違いなく、原子力は微妙。石炭の排出物をきれいにするのと、どちらにせよ付き合わざるを得ない核廃棄物の中間処理などにもう少し温暖化対策の費用を回してもいいのかもしれない。
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地球温暖化詐欺がいかに日本の税金を無駄遣いしてきたか。
他に使わなければならない分野がいくらでもあるだろうに。
学生さんや若い人達はこの本を読んで科学に基づく正しい気象現象を認識してほしい。
みんなが読めば税金の無駄遣いはなくなるぞ。
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地球温暖化の嘘を的確に証明している好著だ.大気の温室効果に占めるCO2の割合は2-3%でほとんどは水(水蒸気)であることから、このわずかな割合のCO2が増えても地球の温度は上昇しない.古くはDDT、ダイオキシン、環境ホルモン等、嘘にだまされきたのと同じ構図だ.莫大な税金を投入しても、ほとんど効果が出ない.マスコミがもっとこの事実を知らせるべきだ.
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「科学的に考えるというのはこういうこと」というのを、温暖化脅威論とそのCO2原因説を題材にして実演したような本。
・二酸化炭素は増えているのか?
・二酸化炭素が増えるのは本当に悪いことか?
・二酸化炭素は温暖化の原因か?
・地球は本当に温暖化しているのか?
・温暖化は悪いことか?
・二酸化炭素を減らすことに意味があるのか?
「地球は本当に温暖化しているのか?」について、IPCCの報告書制作でデータ改ざんがあったことが、2009年に匿名によって公開されたメールデータで暴露され、クライメートゲート事件と呼ばれている。
後半は、そのクライメートゲート事件で明かされた、科学と政治が共依存関係になった原因と犯罪的な事実を淡々と挙げ伝える内容。
難しい数式や専門知識も必要でなく、義務教育までの理科の基礎と論理思考があればすらすら読めるので、環境問題やエネルギー問題に関心があるなら読んでおいたほうがいいと思う。
残念なのは表紙がトンデモ本に見えてしまうこと。
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「地球温暖化」について疑問に思っているので、わが意を得たりと思える本。とはいえ、この本の内容を鵜呑みにしていいものなのかを検証する知識が無いけど……。
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温暖化については、今まで比較的単純にマスコミや講演会でのCO2有害論を信じていましたが、ロンドンでイギリス議会の科学アドバイザーをしている信頼できる人から、現在の温暖化論には嘘も多くていろいろ問題があるというコメントを聞き、企業寄りでない人でそういう考え方の人もいるのかとびっくりしたことがありました。
最近Webで再び温暖化懐疑論の記事を読み、知り合いからこの本のことを聞いたことで、これはぜひ一度読んでみたいと思い、購入しました。
読んでみると、実際にIPCCのデータやマスコミの取り上げる温暖化危険論には信用できない点が数多あることが、バックデータをもとに具体的に論じられており、それに非常に説得力が感じられたことにびっくり。この作者の取り上げたデータの方の信頼性の検証の方法もないので、作者の主張を鵜呑みにするのもまた問題なのでしょうが、少なくとも現在の湯水のように金を使う政策としての「温暖化対策」には問題があることは、十分に納得できました。
IPCC報告書の提言に盲目的に従おうとするのではなく、真の意味で環境的にバランスのとれた、持続可能な社会システムのあり方や、達成すべきゴールについては、もう一度ゼロベースで深く考え、議論してコンセンサスを得るようにしなくてはいけないということなのでしょう。ものすごく勉強になりました。
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「不都合な真実」と同じ書棚にあって、ちらっと読んだら地球温暖化論の反論みたいだったので一緒に。
「不都合な真実」が主張する、人為的なCO2の増加が地球温暖化の原因である(からCO2の排出を抑えなければならない)という論は
(1)大気中のCO2は主に人間が増やしている
(2)そのCO2が地球を暖めている
(3)暖まると悪いことがいろいろ起きる
が前提であり、これらが一つでも崩れれば成立しない、という著者の主張はまったくそのとおりだと思う。なので、これらが正しくないという証拠が示されるのだと思って読み進めたが、どうも釈然としない。
例えば(1)だが、人間の生産活動の活発化によって近年CO2の排出量が急激に増えている点については著者も異論はないようだ。大気中のCO2濃度が右肩上がりである点についても認めている。ということなら普通は人為CO2の増加→大気中CO2の増加と結びつけそうなものだが、著者はそうではないという。根拠の一つは、産業革命以前からじわじわとCO2濃度が上がってきたというグラフ。なるほど。でもそれ以外の根拠は何度読んでも見当たらない。人為CO2以外で大気中のCO2濃度が上がる理由もはっきりとしない。これ本書のキモだと思うのだが。
こういう本を読むたびに思うのだが、主張の異なる同士でちゃんとディベートしてほしい。異なる主張もちゃんと取り上げて、反論してほしいし、反論への反論も聞きたい。口喧嘩が聞きたいわけではない。科学的な論争を聞いて評価したいのだ。ちなみに「不都合な真実」と本書を読んだあとでネットを検索してみたら、反論も、反論への反論もそれなりに見つけることができた。言いたいことを言っているだけでは説得力は半減する。
なお著者はれっきとした科学者みたいだが、本書は皮肉と悪口が多くて結構辟易した。環境論者が嫌いなのは著者の勝手だが、嫌いだから反論しているんじゃないか、バイアスがかかっているんじゃないかと邪推したくなる。アル・ゴアが金持ちである事実は、アル・ゴアが科学的に間違っているという主張の根拠にはならないと思うんだけど。こういうのを説得力として認めるというのなら、温暖化を煽り立てて税金を無駄使いする(と著者が主張する)連中とやり口は同じじゃないの?
CO2が作物の収量を増やすという研究は初めて知った。
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地球温暖化問題−CO2脅威論をめぐる騒動に終止符を打つのに充分な説得力を備えた必読書。
それにしても巨大な利権が一旦生まれると、その修正は途方もなく難しい。
ことは環境問題に限らない。