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●:引用
●こうやって、未来マシンと現実の製品の違いを突き詰めていくと、高度経済成長期の人々が小型通信機に何を求めていたのか、わかってくる。どうやらスマホ的なマルチ機能ではなさそうだ。そこで改めてビデオシーバーと流星バッジをしみじみ眺めてみたところ、共通点があることに気づいた。それは、どちらも身体に装着でき、ハンズフリーになる点だ。この発想にたどり着いたとき、「そういえば」と思い出したことがあった。固定電話をバリバリに使っていた時代、受話器を首のところにはさんで固定し、空いた両手でデスクワークを続ける人がかっこいいという風潮があった。テレビドラマや映画に出てくる「できるビジネスパーソン」は、たいがいそんな姿をみせている。
●【期待はずれの十大発明】
7.テレビ電話 企業では海外拠点などをつないだテレビ会議を盛んに行なうようになったが、プライベートでテレビ電話を常用している人は決して多いとはいえない。恋人どうしにはいいように思うのだが、なぜ?あれほど「未来マシン」として有望視されていたテレビ電話が、技術的にはなんの問題もなく利用できるのに普及しない理由は、ちゃんと分析すべきだと思う。