投稿元:
レビューを見る
ピアノ講師達による、練習方法のぐたいてきなコツを紹介した本。
三年ほど前、私もピアノのお稽古を再開した。
今の先生はとても教え上手で、子供のころやみくもに弾いていたところを、直してくださったりする。
昔と今とではフォームも違っていたりして、ちょっとしたカルチャーショックもあったりする。
ただ、コツの中には、人によって合うものも、そうでもないものもあるはず。
そういう意味で、違う先生ならどう説明するかという興味もあって読んでみた。
オクターブのメロディをどうレガートで弾くかなどは、なるほど、と思った。
練習の組み立て方(苦手なところを抽出して弾く、最後のページから練習するなど)も参考になる。
一方、脱力の方法で拳骨奏法というのがあったけれど、これは自分にとってはピンとこなかった。
でも、そういうのは仕方がないと思う。
上に書いたように、学習者の状況は人それぞれで、フィットする方法も違うはずだから。
というわけで、総じて言えばこれはピアノ学習者にはありがたい本だ。
蛇足ながら、p99の譜例2は、ドビュッシーのアラベスク第一番ではなく、ショパンのバラード第一番では?と思うが、どうでしょう?