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冒頭から、東男と京女のやりとりが興味を惹く。片岡真子という女性刑事のキャラクターが面白い。
ストーリーは二転三転するので、途中で何がメインの話なのかちょっと混乱してしまう。
山本という男性の行動がやや納得しづらいか。
「生きている意味を問う前に、生きていることがすでに意味を持っている」というセリフにぐっとくるけど、物語の中ではちょっと違う意味合いで使われているようにも思う。
「生命の謎」というよりも、男性心理の闇、と言ったほうがいいような気もする。
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8月-10。3.5点。
京都の花街出身の女性刑事。経営者の家で発見された、
自殺女性の死体を捜査。捜査していくうち、自殺か他殺か、疑義が。
複雑に絡み合う、女性の過去と、第一発見者の過去。
まあまあだが、もう少しキャリアの上司が、癖があっても良かったかな。
シリーズ化するには、キャラが立っていないかな。
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主人公が女性である良さがあまり感じられず、キャリアが現場に出張ってくる意味もあまり描き切れておらず、どうにも中途半端な読後感。
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迫る時効に向かって犯人を見つけ起訴するという、ある程度結末が想像できる展開ではあったが、テンポよく展開して楽しめた。新米女刑事と上司らとの絡みも良かった。
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女刑事が頑張って犯人を追い詰めていく刑事物。面白くなくないが、主人公が京女ということ以外にとくに気を引くヵ所が乏しい。京女、坂本龍馬が好きなら。
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東京ダモイが面白かったので、
かなり期待して読み始めた。
序盤はよくありがちな推理小説的内容に少し落胆したものの
2つの事件が少しずつ繋がりを見せ始めると
一気に展開に引き込まれて読んでしまった。
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有名な女性刑事と言えば、乃南アサの音道貴子と誉田哲也の姫川玲子。この二人に比べると、本作の片岡真子は個性が弱い気がする。
ただ、坂本竜馬とお龍のエピソードや二つの殺人事件を絡めるプロットのセンスは、作者の今後を期待させる。
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京都の片岡真子と東京からきた高藤警部のからみがよかった。ストーリー展開に目新しいものはないが、読み易く、面白かった。
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ある死体遺棄事件をきっかけに、事件は思わぬ方へと転がりはじめる。
死体を遺棄したのは私だ、と自白したのと引き換えに、遺棄犯は失踪した妹を殺した犯人を捕まえろと要求。しかも公訴時効まで10日しかない。
結末の意外性には驚いたが、やや冗長な印象。ラスト50ページくらいの疾走感が素晴らしいだけに、最初のもたつく漢字がもったいない。
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京都にある会社社長の別邸で、若い女性の遺体が発見されることから始まるミステリー。その事件の捜査をする新米刑事の片岡真子。彼女の刑事としての成長と生命に対する純粋さを根底に感じる
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直前に読んだ「白砂」に近い内容ですが、主役の若手女性刑事と上司の警部のやり取りがシリアスなので、比較的重い雰囲気が全般的に流れているように思います。
事件の構造は本作のほうが幾分か複雑で、ミステリとしてはこちらのほうが面白いです。特にタイトルの「時限」要素が明確に関連してくる中盤以降はとてもスリリング。クライマックスの絶望感と、そこからの逆転劇は(少し都合よくも感じられましたが)見事だと思いました。
しかし「白砂」と同じく、被害者の境遇がわびしすぎて泣けてきます。山本妹にも同情しますが、それ以上に夏山千紘の人生が本当にいいとこなしにしか思えなくて、なぜかこっちまで落ち込んできます。
“イヤミス”というわけではないのですが、妙に凹むミステリな印象でした。
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京都が舞台。
新人警察官の女性が主人公。
京言葉が胡散臭い感じで、面白くなかった。
しかも、読み方もよく分からへん京都弁。
社会人として、自分のこと「うち」て許せへん!
2時間サスペンスドラマに使われそーなストーリー。
どうにも、退屈な作品やった。
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初めて読む作家。
枯山水を望む老舗呉服屋の別邸で、若い女性の首吊り死体が見つかった。京都府警五条署の片岡真子は、遺体の首筋に不可解な扼殺痕があると知り捜査を始める。遺留品と女性の過去から容疑者が絞られていく中、真子はある“時限”に挑まなければならなかった。女性刑事の情熱に絆されるカウントダウン・サスペンス というのがあらすじ。
先日観た「舞妓はレディ」で京ことばについてはある程度イメージができていたので、読みやすかった。タイトルは単行本時の「エクステンド」の方がいいかもしれない。
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ミステリーは苦手な人です。
推理は大好きなのですが、私にとっての読書は
あくまでも心のオアシスなので、殺伐とした
シーンが言葉で表現されているのを読むのは
辛いのです。
ミステリーは映像として楽しむ方が
気持ちにあっているのです。
この作品はしかし。別格でした。すごい。
かつて殺人事件の公訴時効までの15年は
たくさんのミステリーで扱われてきたテーマ
ですが、この作品にこめられた「生きる」こと
の意味にリンクした事件解決に至る衝撃的な
展開は予想もしませんでした。
そうして心の中で喝采を贈りました。
生きることの意味ではなく
生きることそのものに既に意味がある。
高藤警部のこの言葉が秀逸でした。
鏑木蓮氏の作品を連続して読んでいますが
これは最高!
鏑木作品の多くが持つ、深いテーマ性に
これほどまでに共感したことはありません。
今年一番の感動作でした。
この作家に出会えたことは私の読書の歴史を
大きく動かしました。
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[生きること]
推理小説の中にうまく散りばめた感じ。
龍馬さん、お龍さん、乙女さん。
なるほど〜と、ちょっと歴史の勉強にもなった。
生きる意味を問う前に、
生きてることがすでに意味を持っている
それをテーマに書かれた作品でした。
読んでよかった作品でした。