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愈々国が乱れてきましたね
宋が無くなり金軍が押し寄せ
漫歩では新たな国が興り
楊令は 新しい国家建設に向けて行動していく
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あっちこっちの近況をまとめたような巻。ただ楊令と呉用10ページ以上話す場面がすごく嬉しかった!あと、蕭譲の時もそうだったが、金大堅が「偽印じゃない印を、この手で彫った」というところで感極まるわたくし。童貫を打ち破って、国を作ったという描写よりも、国印をこの手で彫ったという描写が好きだ。秦容と郤妁、岳飛も動きだす。岳飛は「盡忠報国」を口にする。次へと繋がる巻であった。
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梁山泊を国にしようと長いこと戦ってきた金大堅と李俊の会話
「梁山泊という国を、わしは見ることができた。おまえ、昔、こんなことを考えてみたことがあったか」
「考えはしたさ。ほんとうにできると思っていたかは、別としてな」
「そりゃ、考えたことにはならんな。わしは考えたり夢見たりしたが、ほんとうにできるとは、考えていなかった。」
梁山泊を国とした揚令は考えたのだろう。それが夢物語ではなく、実現するものとして。自分を信じて。
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大きな戦が終わり、新しい国家作りへの第一歩。
手に汗握る戦闘描写が大好きな読者には、少し物足りない印象(笑)
でも、ずっと戦をしている訳にもいきませんからね…
何のために闘うのか、ひとつの大きな目標を達成してしまうと、
ちょっと寂しい感じがします。
梁山泊がやがて国という形をとり、帝が即位したとする。
そうすると、やがては腐敗した役人が増え、賄賂が横行する。
すると国を倒そうと叛乱が起こるのは必然。
結局それは宋と同じ道を辿るのではないか?
それとも梁山泊だけは違うのだと言い切れるのだろうか?
国の在り様は難しいものです…
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船上で堂猛と楊令2人で話すシーンが良かった。
それにしても戴宗って昔(水滸伝時)から
あんなカンジだったっけ・・・
ニガテだなあ。
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108人の英傑たちを一つのストーリーに落とし込み、大河長江で練り上げた北方さんのこれは既に奇書といってもいいでしょう。ドエライ前作「水滸伝」をベースに新しい国の姿を求める主人公を追ったこの作品。大河歴史ドラマとか言うより組織論というか国家論なんだよなー・・・まだ途中ですがとぼとぼ進めます。
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日本、西との交易を活発化。それぞれの役割。
史進が意気がっている新参ものを鍛え直す場面が良い。打つ物、覚悟して受けるもの、ハラハラしながら見守る物。考えは違えど、想いは一つになれるのか。厳しいが乗り越えたときの強さ、絆。
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梁山泊軍に敗れた後の宋国が3つに分かれて混沌としている中、梁山泊軍は1つの独立国として着々と基盤を形成しつつありますね。
戦モードは小康状態となっておりますが、やはり岳飛軍がこの後、どう成長して、宋国の中でどう存在感を示していくのか?と、梁山泊軍とどう対峙することになるのか?というところが焦点ですかね?
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国を創り上げるというのも、ある意味では一つの戦。そう思わせるエピソードが幾つも出てきた第十巻。
楊令の壮大な構想は現実となるのか、まだまだ目が離せない。
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北方謙三描く水滸伝の続編シリーズ。童貫を失った禁軍は崩壊し、梁山泊は新しい国づくりへ。一方、金国の攻勢により、ついに都・開封府が陥落…。ラスボス打倒で終わらなかったこの物語の結末はどうなるんだー。
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地悪の光
地勇の光
地鎮の光
天慧の光
地囚の光
第65回毎日出版文化賞
著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)
解説:水森サトリ(1970-、東京都、小説家)
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交易のため、梁山泊の富を築くための章かな。
なので少しおとなしい感じ。
それでも、旧梁山泊に突入するあたりは少しハラハラした。
最後に史進の愛情話もあり。
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大きな闘いが終わり、次への準備段階に入った第10巻。
楊令が目指す「小さく豊かな国作り」のため日本から西域までの交易路を作り始めた梁山泊。
そして金軍の侵攻によって開封府が陥落、ついに宋王朝が終わりの時を迎える。一方、南では李富の野望が動き出す。童貫亡き後の禁軍でも岳飛と張俊が軍閥を率いて独立。幾つもの勢力が入り乱れどこかぶつかるのか、結ぶのか、なかなか読みにくい情勢下に。
そんな中、気になったのが韓成。これまで旧方朧軍の残存兵を率いて悲惨な闘いに傷つく姿、生き残った者たちを想う姿には心が痛くなってきた。
西域への旅の中でその傷ついた魂が癒されていくのか注目していきたい。
そして子午山を降りてきた秦容。どこかのんきで軽い雰囲気は優等生が多い二世キャラの中では新たな魅力。郤妁との掛け合いも小気味がいい。
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宋崩壊後の混沌状況。
これはこれでなかなか面白い。
水滸伝からの生き残りも少なくなった。
その中でも、神行太保戴宗は、呉用と並んで、宋江の最も最初の頃からの同志だったはず。
牢役人をやるかたわら、飛脚を使った情報通信網を作った功績は大きい。
それが年取って、ものすごく嫌な奴になっていくのが、リアルでイイ。
そのうち悲惨な死に方をするのだろうか。
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童貫を討ったことにより、戦いは一度終結する。
宋をめぐる思惑は、あちこちに不穏のたねを残しているけれど、楊令はこれ以上梁山泊を大きくするのではなく、民が安心して豊かに暮らせる国づくりを考える。
ここからみんなが幸せになっていければいいのだけど、そうはならないのが哀しいところ。
侯真は失うために人生を生きているような気がして不憫。
花飛麟のような感じで生きていくのかしら。
戴宗はもう使えないのではないか。
宋江と出会ったばかりの頃の戴宗は、懐の大きな人だったのに、今は何よりも心が老いて、小さく凝り固まってしまっている。
それなのに肉体の衰えがほとんどないせいで、心の老いに気づくことができない。
いつか、きっととんでもないことを仕出かしてしまうのではないかという予感と、妙に公孫勝が戴宗をさりげなくフォローしているので、最終的にはたいそうのせいで公孫勝が死ぬんじゃないかと不安になる。
李媛もそうだけど、想い描く理想の国の姿が楊令と違う場合、それは梁山泊にとっての大きな穴になってしまうのではないかと思う。
それを埋められるほど、まだ梁山泊は大きくはない。
なんとかみんな足並みをそろえて欲しいけれど、それでは小説にならないもんなあ。
岳飛が急激に成長した。
童貫が生きていた時は、童貫の言うことを聞いているだけの、まだまだひよっこだったのに、急に一軍を率いる将の風格がついてきた。
経験と置かれた立場がひとを成長させるんだなあ。