紙の本
次男のお薦めで読み始めた。
2015/08/25 16:06
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投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る
次男のお薦めで読み始めた。最初は、まあ息子は社会経験が浅いからこんな話がおもしろいんだろうという感じだったが、途中でおもしろいだけでなくなかなかいいなに変化して、最後は涙ぐむほどよかった。便所のぽつぽつなんてものが、際物でなくこの作品の背骨であったことに感動した。
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1つの会社が沈み、這い上がってくるストーリーを
勤務地も部署も立場も異なる複数の“社員”の視点から描いた物語。
浮き沈みはともかく、ひとりひとりを取り巻く事情は
ある意味どこにでもある、ありふれた会社そして家庭生活。
テンポはいいので楽しく読めるけれど、ちょっと作りが雑かな?
映画やドラマにはしやすいかも。
それはともかく、なんと言ってもこの小説は小説としては珍しく
フォークリフトだのパレットだのという弊社社員には親しみ(?)
のあるものが比較的よく出てくる。
絵がある訳ではないのに、頭に描かれるのはやはり弊社のリフト。
職業病とまではいかないけれど、やはり環境のせいだろう。
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会社の上司達、内部が腐っており、どうしようも無い会社が、内部告発によって、役員を始め管理職までもが、退職してしまう。派遣社員であった女性が社員となり、残された社員と共に一致団結して、会社を立て直す方向へ向かう。ありがちな話ではあったが、面白く一気に読んでしまった٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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いるいる、私の周りにもこうゆう人たち。良い事も嫌な事もすべてがあってなんだかんだ生活してるんだなぁって感じてしまいました。
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中小の食品会社を舞台とした企業小説の形態を取りながら、働くことの意味を教えてくれる痛快な物語です。
“ワンマン会社の鴨之木製麺工業で、派遣社員として働く加奈子。ある日、田布勢部長からセクハラまがいの仕事を言いつけられたことを愚痴ったところ、社内の派閥争いに思わぬ影響が生じてー。麺の開発部に飛ばされたデザイナー、工場でフォークリフトを操る元走り屋、内部告発を試みる経理部OLなど、不祥事に揺れる中堅企業で奮闘する社員たちを描いた長編小説。(「BOOK」データベースより)”
本の裏書きなどには「長編小説」と書かれていますが、派遣社員や工場の中間管理職などが主人公となった短編が綴られていて、それらがつながり合って一つの物語となっている連作短編という方が正解かもしれません。
物語の舞台は、家庭的な会社運営を行い、そこそこのヒット商品を出していた中小食品会社の鴨之木製麺工業。ここの麺しか使わないラーメン店があったりと、それなりに誠意を持って事業運営を行ってきた会社です。
ところが、会社が大きくなってくるに連れて営業部門の発言力が増してきて、売上げを上げることと社内での発言力を増すことに力を注ぐ管理職や社員が出てくるようになります。
家庭的で良心的な会社運営を行うことで大きくなってきた鴨之木製麺工業。同族会社の良い部分が徐々に企業としての体裁を取り始めた頃に、顧客のことを考えることから社内の勢力争いへと力の入れどころが替わってきます。
その中でも、物語の主人公達は「これで良いのだろうか」という疑問を持ちながら小さな抵抗を行い、それが徐々に徐々に会社の運営に影響を与えるようになっていきます。
そして迎える大きな動き。ひとつひとつの物語がつながって、物語全体が大きく転換して行くことになります。とはいっても、シリアスな内容ではなく、時にはクスッと笑えるような出来事などもたくさん盛り込まれていて、気軽に読み進めて行ける一冊です。
原宏一さんの書かれる物語には「働くことの意味」を考えさせてくれるものが多いのですが、今回読んだ「シャイン!」も正しい倫理観で働くことの大切さを教えてくれます。
こういう物語というのは読む年代によって捉え方が異なると思いますが、大人だけではなく学生や子どもにも読んで欲しい一冊だなと思いました。
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製麺所のそれぞれの部署で働く人々が気付いた職場の問題点。
それらがいつしか社内不正の気づきへと繋がっていく。
そして彼らは会社を改革して復活させようと奮起する。
冒頭に登場する田布勢部長が、実は。。。
トイレのポツポツからタイトルが変更になったとの事だが
肝心要なキーワードなので、そのままが個人的には良かった。
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単行本『トイレのポツポツ』改題。
家内工業から中堅の企業に成長した食品製造会社。しかし、その上層部は汚職、権力抗争に明け暮れ、問題が起きれば責任の擦り合いばかり。そしてそんな会社だから発生した食品ラベルの偽装表示。
それに立ち向かう若手社員の姿を描いた作品です。
どこか勧善懲悪をまともに描いちゃった気がします。悪は悪らしく、善は善らしく。そのせいでどうも嘘っぽさを感じてしまいます。もう一ひねり欲しいなぁ。
最後は希望の持てる爽やかなエンディングなのですが。。。
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いい企業が廃れていく。。
そんなん、お話し。
トイレからわかる企業の衰退。
そこから熱い魂を持ってる人たちが
増えて…
ラストは!
なかなか面白いですよ!(^-^)。
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虹色のパレットがいい。
いい、と言っていいのかなんていうか
胸がしめつけられる感じの。
たぶん改題してなかったら選ばなかったけど
会社員としてはなんとなく身につまされるお話。
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意外に面白かった!
ワンマン一族経営の製麺工場で働く立場も部署も違う社員達の短編をつなげて一冊繋がったストーリー。
初めのエピソードのタイトルトイレのぽつぽつが最後にも回収されていて思わず唸った。
感動したり、暗い気持ちになったり、明るく締めてくれたり一冊で色々楽しませてくれました。