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1966年1月から1967年9月まで「週刊文春」に連載していたもの。
いまから48年も昔のものが今頃なぜか書籍化。
48年だとさすがに古い。お相撲の例えで出てくるのが、大鵬、豊山である。
野球チームは大洋ホエールズ。
そうした固有名詞や言葉遣いは古いのだが、判断の古さは全く感じない。
人生の真実のようなものは時代を経ても変わらないものだと思う。
まだこの時代だと山口瞳がまだ40歳である。サラリーマンをやめたのが1963年なのでやめたばかりである。
人生相談に応じるにはサラリーマン時代の経験が一番生きている時代でいいタイミングだ。
それにしても40歳でよくこれだけの人生相談ができるものだと感心する。彼の持ち味はこの時からすでに十分に出ている。
『どうやって毎日毎日を暮らしたらいいのでしょうか。私はこう考えます。「毎日をおもしろおかしく過ごしたい」。
世の中をどう生きるか。私は「おもしろおかしく過ごす」と同時に「艱難辛苦に耐え忍ぶ」ことだと思っています。
艱難辛苦があるからこそ、同志があらわれておもしろおかしく世の中を渡ることができるのです。世の中が面白いから辛苦に耐えられるのです。』
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雑誌のコーナーに寄せられた相談内容を、1冊にまとめた物体。
なのですが、かなり前の年代のようで、給料から物価から
値段の価値がまったく違います。
が、そこを覗けば別段…でした。
話の内容も、年代を考えれば驚くほど女性の仕事に対して
辞めなくていい、という回答も。
発言内容も、なるほど、と思う事もあり
これから先、何かの役に立つかもしれません。
しかし金額…というか給料。
4万が高給取りなのか、普通なのか。
それすら分からないので、相談者が裕福でない物ねだりをしているのかが
さっぱり分かりませんでした。
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かくも人の悩みはたくさんあって、でも似たようなもので、と言いますか。1966年から67年まで、週刊文春で連載された人生相談コーナーをまとめた本。時代を感じさせるものもあれば、今にそのまま通じる話もあれば…。もちろん物価水準、出てくる事物、いろいろ古いのだけれど。