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安楽椅子探偵然とした座間味君の名推理には驚くばかり!次々と真相が暴かれていく様は小気味良いが、実際にそうだったら怖ろしい話。
短編集ならではの面白みがあったと思う、設定がやや不自然な事件もあったが、たいして気にならなったところはさすが。
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止まらずに一気に読み終わった。科学警察研究所の津久井操が気の知れた?大幹部、大迫警視正に飲み会に誘われたことから物語が始まる。大迫が連れてきたのは警察官の愚痴を聞かせたら世界一、通称「座間味くん」。那覇ハイジャック事件で犯人と交渉し、人質である赤ん坊を救った一般人である。それぞれの章の最初に過去の事件のあらましが出て、時は現代に移る。津久井と大迫と座間味くんが書店に集合、飲み会で津久井が過去の事件を(言える範囲で)あらましを話すと、座間味くんが独自の感想を述べるという流れ。それにより終わった事件が意外な真相を持っていた可能性があることが(座間味くんの推理が合っているかは別として)明らかとなり、こうしてはいられないと大迫警視正が腰をあげようとする。そこでまた座間味くんがユニークな一言で座らせるのが一連の流れ。これを繰り返す短篇集。
一部の推理には結構無理があるなと感じたが、3人の会話が小気味よいので読みやすく、ページを捲る手が止まらない本だった。シリーズ物とのことで他のも読んでみたい。
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座間味くんが、座間味くんがー!
あの時の聡明な勇気ある青年は、こんなに素敵な男性になりました。
座間味くんはいつまでも座間味くんです。
そして素敵なおじさまになってゆくのですね。
「え?どういうこと?」
このわざとらしさと超推理を楽しむのが座間味くんシリーズの醍醐味である。
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はじめの2話くらいは面白かったけど、ずっと同じ展開って。。。
ちょっとこじつけっぽいとこもあったし。
文章はさらりと読みやすいからほかのシリーズを読んでみるか。
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「傘の花」「最強の盾」「襲撃の準備」「玩具店の英雄」「住宅街の迷惑」「警察官の選択」「警察の幸運」7作収録。座間味くんシリーズ。
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7作品入った短編集。事件の詳細を聞いて、皆が気がつくことのない真相に迫るというパターンで展開して行くのだが。ちょつと仕掛けが雑だなぁというか、無理があるだろってのもいくつかあって。私が好きだなと思ったのは「警察官の選択」。疑惑が残ったままのラストなのに、そのモヤモヤが良いと思う。ないよー!と思ったのは「最強の盾」。
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安楽椅子に座り話だけ聞いて謎解きをするおばあさんがいましたが、こちらは毎回ビールやワインを飲み美味しそうな食事をしながら30代半ばから後半くらいの結婚し子どももいる民間男性がスマートに読み解いていく。
事件の説明役の警察関係者が2人、解決したはずの事件の深層を知り…表面にでない隠されている部分に人間のいろいろな部分が見えて、派手さはないけどおもしろかった。
7話の続きも読みたいな〜。
シリーズ化しないかな?
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座間味くんシリーズ。
提示された情報から現状を読む能力に長けた彼が、所謂安楽椅子探偵の立場で事件の真相を解く、短編集。
そこに、おいしいもの要素(石持浅海作品にはよく食事シーンが登場する)も加わり、わたしとしては二重においしい。
座間味くんが二児の父として幸せであることを知れたのも嬉しい。
短編集なので、小さな推理クイズのような小気味よさで読める。
できれば座間味くんシリーズの順に読んで欲しい。(「月の扉」「心臓と左手」の二作だと思います)
本編の感想からは逸脱するが、書いておきたいのはこの本にもやはり出て来た「幸運」というキーワード。
わたしは石持浅海にこの言葉の使い方を教わった気すらしている。
幸運だったね、と思える余裕。
それには、どう生きて来たかが無関係ではない。
数多くの幸運に感謝できる人生でありたいと思う。
「傘の花」「最強の楯」「襲撃の準備」「玩具店の英雄」「住宅街の迷惑」「警察官の選択」「警察の幸運」の7作。
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科学警察研究所に勤める津久井操は、室長から与えられた「警備における成功事例と失敗事例の分かれ目は何か」というあまりに捉えどころがない研究テーマに苦戦していた。そんな中紹介されたのが、一般人で「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」の座間味くん。凝り固まった操や警察官の思考では思いもしなかった角度から、彼はそれぞれの事例を推理していく。
おもしろい切り口だなーというのが読後の第一印象。起こる事件はすべて主要な登場人物には関係のないもので、すべて解決・処理済みのもの。そしてそこから失敗・成功した要因を拾おうとする操に対して、事件の内容をひっくり返すのが座間味くん。こういう組み立て方のお話はあまり見ないパターンだと思う。
ただ、正直なところ7つもそんな短編が並んでいると、3つ目を読む頃にはパターンが見えてきてしまったし、同じロジックを違う話で繰り返しているだけの感じがしてしまって、途中からはダレてしまった。短編集だからこそ軽く読める良さもあるけど、もう少しバリエーションがあったらさらに楽しかったのになー。
あと、最大の後悔は先に「月の扉」「心臓と左手」(座間味くんが出てくるこれ以前のお話)を先に読まなかったこと!
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解決していたはずの事件を座間味くんが疑問点をあぶり出し、もしかしたら真相はこうだったのでは、、、ということ語る、少し怖いお話。
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事件はなぜ起こったのか? どうやれば食い止めることができるのか? という成功と失敗の「分かれ目」を研究する科学警察研究所の所員・津久井操。
とらえどころの無い研究を大学時代の大先輩である大迫警視正にこぼしたところ、大迫は彼女に一人の民間人・座間味くんを紹介した。
研究の対象となる事件は既に解決済み。お酒の席で津久井は事件を話すと、座間味はポツリとこう言った。
「ひょっとしたら、事件は、まだ終わっていないのかもしれません」
安楽椅子探偵ならぬ吞み屋探偵。
津久井操が研究材料にしている事件の概略を聞いて、その事件を別の側面から見たら……と、座間味が見た目を逆転させてしまうという構造の連作短編集。
小気味の良い推理になるほどと思いながら読み進めていくのですが、7編目になるとその構造が分かっているので、正直なところ飽きが入ってしまいます。
座間味は「月の扉」という作品に登場しているとのことですが、先にそちらを読まなかったのは失敗かもしれません。
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座間味君シリーズ。
今回はストーリーテラーを変えマンネリ化を避けたのかもしれないが、やはり後半飽きる。
内容は面白いだけに残念。
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おもしろかった。
いわゆる安楽椅子探偵、的な。
ひと通り事件のあらましを説明するだけで、
誰も気がつかなかった、真相にたどりつく座間味くん。
と、結局この人名前でてこなかったよな、確か。
座間味くん、はニックネーム。とはいうものの、面と向かってそう呼ばれているわけではない。
でも、本名でてこないのもいい演出って気もする。
常に、男性、と表現される彼は、まあそういう役回りなわけだが、
こうちょっと超然とした感あり、でかっこいい。
しかも素敵な家族もあり、とゆー、画に描いたようなヒーローじゃん。
毎度おいしそうな店にゆく3人が非常に羨ましい。
話を聞いているだけでおもしろそうなので、是非私も参加させて
頂きたいものだ。
玩具店の英雄、とか警察官の選択、とか、
ええ??そーもっていくかあっと、おもうところもあったけれど、
操さん同様、男性の、落ち着いた、語り口にすっかり納得させられてしまう。
ちょっと角度を変えただけでがらりと様相を変える事件。
その転換ぶりが小気味よく、おもしろい。
にしてもここにでてくる警察官さんたちは、なんだか仕事に対して真摯で
とても好感がもてる。
表紙は一見内容全く想像つかんぞ、ってな感じだったが、
読むとなーるほど、と思う。
そこにあるものは同じはずなのに、全然違う様相、ってことか。
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「Rのつく月には気をつけよう」のように、
定型の型で進んでゆく短編集。
卓越した洞察力を持つ座間味くん…だが、
少々飛躍しすぎの衒いもあるようにビシビシ感じるのはご愛嬌か。
(部分的には説得力もあるようには思うけど)
ともあれ、年も立場も違う面々が、毎回ビールと美味しそうな食事を供にする様子は羨ましい。牡蠣の土手鍋が食べたくなった。
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座間味くんシリーズの第2短編集。
別解の提示があることを踏まえて読むと、だいたい結末が見えてくるのが残念。
「玩具店の英雄」に関しては、既に自分の子供の安全を確保済み、様子を伺っていると知り合いの警察官が対応しようだが、戦意消失状態にあるのが歴然としていたら、なんらかの行動にでることもあると思うのですがねぇ。