紙の本
よくぞ書いたなここまでの内情
2023/12/22 20:40
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2004年に巨人軍GMを引き受け、2011年に退任することになるまでの8年間のナベツネとの格闘を描いた本
喧嘩別れしたからこそ書けた内容だろうし、オーナー経営の中身に迫る内容ではある
あまりスポーツ経営としての戦略的な議論は多くはなく
中身を知らないオーナーが気分次第で経営に入ってくるガバナンスを指摘した内容が多いが
ややそこに終始しすぎで、本質的な構造問題とこうだったらうまくいったという提言にはなっていない
ドラフト後の選手の成功率の低さに驚く。この統計だと、大学野球など20代前半になってからの成果で採用しないとまともな選手ポートフォリオなど組めないなと思う。
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「育成の巨人」を目指し、4年連続で新人王を出して形になってきたチームを、そして自分の今後の人生を、一時的な感情で捨てるようなことはしないだろう。清武氏の反逆の意味はこの本を読めば分かる。もちろん本人の供述ばかりなのですべてが真実とは思わないけれど、遠からず近からずなのだろう。
なぜ育成枠やフューチャーズができたのかも詳細に書いており、とてもおもしろかった。ドラフト上位に入ってくる選手だけでなく、下位や育成で入ってくる一芸に秀でた選手をどう一流に育てていくか。その下からの突き上げがないとチームは強くならない。
新聞社というのが利権にまみれ、上層部の意思に従うことしかできない集団であることが明白になった。権力を厳しく指摘するのが新聞やメディアではないのか。上層部に逆らえないような情報媒体を読む気にはならない。スポンサーの不祥事も書けない新聞は、これからどこに向かうのだろう。プロ野球球団を持つ集団として、色々と改めてほしい。選手に夢を抱く子どもがかわいそうだ。
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巨人の新人契約金問題で話題になった本。西武は裏金問題でいろいろ罰せられたのに巨人だと無罪放免というのは納得がいかない。
その真相がわかるかなと読んだ本。
そういえば、仁岡も最初はカープ希望だったけど急に巨人に鞍替えし逆指名した。
期待していたのに結局はお金で惑わされるような人間だったんだとあきらめがついた。
フューチャーズや巨人の育成、データに基づく解析など、以前のFA補強のみの巨人から考えると改革を行った功績は大きい。その功績の話の合間に、渡邉恒夫と原監督への不満が組み込まれている感じ。
原監督のような現場の人間やプロ野球の功労者である渡邉恒夫の意見も聞く必要がある。
また、小笠原や横浜から移籍した村田の具体的な評価、上原・岩隈のトレード話など裏話を暴露するのはどうだろうか。
本当に巨人の選手に愛があるなら、別の方法も考えるべきである。
大きな組織になると(私も好きではないが)渡邉恒夫みたいなのはいるし、それをどのようにマネージメントするかを求められるのが著者の立場であると考える。同じような立場にある自分としては残念である。
昔に読んだの 「さらば桑田真澄・・・」の本を思い出しました。
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もっと強烈な暴露があるのかと思いましたが、
そうでもなかった。
清武さんの考え方はサラリーマンですね。
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新聞記者出身ということで、文章は読ませる。内容は、期待したほどではなかった。記者会見のその後を読みたかった。
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特段反発を覚えることも無ければ、共感することも無い本。知的な文章で、自分の正当性を整然と語っている印象。
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巨人軍創設者の正力松太郎氏を描いた「巨魁伝」のタイトルをパクリ、現代の正力氏との対決を主張したかったのか。プロ野球改革への取り組みは斬新で、素晴らしかった。しかし、現在の巨人軍首脳へのリアルな暴露は、あまりにも大きな損失をもたらしてしまった。この書籍の発刊により、自らが代表を務めてきた巨人内部の人間関係を完璧にぶち壊してしまった。はっきり言って「自らの立場は正義」という、新聞記者的な傲慢さをビンビンに感じた。辞任までの野球改革が素晴らしかっただけに、残念だ。
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読売新聞グループ本社代表取締役会長の渡邉恒雄と元読売巨人軍取締役球団代表 清武英利の闘いを清武英利の視点で書いた著書。
野球には全く興味ないが、大企業TOPのワンマン経営とそれに翻弄されながらも企業人としての信念を貫く部下(清武英利)の生き様は見ごたえがあった。
これほどの大企業でも、モラルが崩壊し、TOPのわがままだけで、物事が判断されているとは知らなかった。そして、どれだけ読売新聞という会社がリーディングカンパニーだろうと腐っていることには変わりない。
あくまでも、部下(清武英利)の視点のみでの話なので、偏りはあるだろうが、世界に名だたる大企業でも、そこいらのワンマン中小企業経営者と違いはさしてない。
今、崩壊しかかっている読売巨人軍を立て直す道筋は企業の広告塔という位置づけからの脱却しかないないようにも見えるが、それには野球業界全体の大改築が必要であり、固定概念と悪しき伝統に縛られたこの業界では、まだまだ先の話だろう。
とりあえず、会社員はTOPに反旗を翻すと、組織の中には居づらくなる。という事実は揺るぎない。
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自他ともに認める独裁者のボケ老人と何が違うのか、と思って代表時代の著者を見てましたが、随分とまともな人なのかと思い直しました。もちろん若干は膨らませてると思いますが、育成に舵を切り、その具現化の話などはすごいと思いました。
ただやっぱりなぜ会見をしたのか? 何を成し遂げたかったのか?はいまだに不明です。結局は抑えきれない感情と意地なんですかね?
一つ一つのエピソードは興味深いし、記者上がりだけあって読みやすいのですが、最後の一番肝心なオチでこけちゃったから全部がしらけちゃうっていう印象です。読者側の期待に応えているとはいい難いと思います。
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2011年末、世間を騒がせた読売巨人軍のお家騒動。
清武元球団代表がその真相を語っています。
読売新聞社への入社から社内人事事情、読売巨人軍への出向と球団内部事情。
そして、自称「最後の独裁者」とするナベツネ会長が有する権力とその実態について・・・
巨人ファンはもちろん、野球ファン、新聞業界に興味がある人はほぼ100%面白がれる本です。
個人的には久しぶりのヒット書籍です。
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一連の騒動の暴露本。巨人ファンじゃなくても面白く読めると思う。こういう人がいないと日本のプロ野球界は面白くなっていかない。今のプロ野球界は一刻も早く改革をしマンネリをなくすべきだ。欲を言えば会見後どうなって行ったかの記述もほしかった。
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読売新聞の独裁者ナベツネと戦った著者。こんなにすごかったのか、ナベツネは。そしてちょっと前までの巨人躍進の秘密もわかるぞ。野球ファンだけでなくメディアに興味がある人にもおすすめ。
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今年の抱負②:通勤読書の21冊目を読み終わりました。
ジャイアンツお家騒動(?)で知られる「清武の乱」の真相は別にして、これは組織改革をテーマにした本です。中長期のビジョンがいかに大切か、それを実現するために、どのように行動したかを実際の球団の運営という面で書いています。
この会社のミッションは「勝つこと」で、それが会社の収益にもつながっていく。いかに育成が大切か、事実を数値で把握して共有するなんてところは、フムフムって感じです。
この清武さんが、もしウチの会社にいたら、どこから手をつけるのかな、などと思いながら読んでました。
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グラウンド上では語られない読売巨人を知る一冊。なかなか面白いです。個人的にはプロ野球はいつまでも盛り上がってほしいスポーツであってほしいですが、表面的な部分の盛り上がりだけでなく陰で頑張る人たちが思いきりよく働ける世界でもあってほしいです。
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巨人軍内部の暴露本だ みたいな前評判でしたが…? ?
予想に反して 選手の育成の話や 野球チームの裏側が“暴露”とは 全く関係無い観点で 面白くて 一気に読んでしまいました。
一軍半のチームの試合は とても興味津々ですし
山口選手 坂本選手のエピソードは スカウトの方や選手自体にも魅力を感じました。
小笠原選手の著者も読んでみたくなったし、 著者と解任されたコーチが どこかで 野球チームか他のスポーツチームの運営に 関わったりしないのかな〜 見てみたくなりました。