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帯の坂木司さんのお言葉通り、癒し小説かと思ってたら、えっ? えっ?! となる話。たたかう話がすきだー。
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痛い。
痛くて、読み進められなかった本というのは久々だ。
主人公の家庭は、支配的な母親と影の薄い父親という、典型的なacの家庭である。
彼女の自我の希薄さ、身についてしまった無意識のお気楽演技は、現実世界から自分を守るための術であり、温泉は、彼女がその過酷な現実から解き放たれる唯一の世界だったのだと思う。
その、『幻想』の世界が生きていくための現実と結びついていくことはとても素晴らしく、救いがある。
家族を捨てることも、綺麗事ではなくていい。
変わらない家族のためにいつまでも傷つかなくていい。
何もかもを背負い込むのは無理なのだ。そして背負い込む必要もないのだ。
自分のために、好きなところで、好きなひとと、苦労しながら、生きていいのだ。
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2日間で読んだ。
レビューを書くにあたって、誰かの言葉をを借りたかった。
伝えたいことがありすぎて、でも自分の表現力や語彙力では乏しすぎるからだ。
まず、柚子の家庭。
確かにいまどきありがちだ。
ちょっと誇張した感じ。
でも、これを表現するのはすごい。
福一、イケメン過ぎる、かっこいい。
大好き。
柚子ははっきり言って、努力していないし、あまりにもシンデレラ・ストーリーすぎると思う。現実は甘くない。
でも、小説として、あくまでも「理想」として楽しみたい。
そして、なにより「心情描写」。
これは本当に上手だなと感じる。
表紙の赤と黒猫白猫の意味がわかったときはなかなか感動した。
すっと頭に入りにくいが、
お気に入りの一冊。
ずっと持ち歩きたくなる。
温泉、入りたいなぁ。
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嫌なことがあっても、自分を取り戻せる場所があれば生きていける。この一文に救われる。現代のシンデレラストーリー。
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銭湯(温泉)好きの高校生ゆずの物語。母の希望を一心に受け勉強しつづけて壊れかけの妹胡桃。何も期待されずそれを当たり前と受け入れて家事一切を淡々とこなす柚子。お風呂で水と同化し癒されるのが好き。フクイチとの出会いがそこである。銭湯で知り合いになったおばちゃんたちがパワフル。
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温泉オマージュ。温泉は地球からひとへの贈り物だ。伊東温泉に浸りながら読んだ。若いひとの御伽話だけれど本当に手足のびのび、主人公・柚子の初々しい、人を受け入れる、人生を、自然を楽しむ気持ちがこころよく響いた。
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不思議なお話ですが、ほっこりした最後でよかったです。
設定がかなり悲しいのは今の時代だからでしょうか。
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なんというか、軽いというか。
軽快というか。
ライトノベルとはまた違うのだろうけど、なんかなんとなくこういった類のものを好むのも分かるような気もしないでもない。
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もしかしたらこれからのわたしを支えてくれるかも知れないよき本に出会いました。
ずっと持ち歩きたくなる一冊です。
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温泉。それは地上最強のパワースポット。心も体もあったまる。わたしは、自分が凍えていたことに、気づく。息が詰まるような日常にも、きっと風穴があく。極上のガール・ミーツ・ボーイ・ストーリ
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風呂好き女子の物語?
ファンタジー系の青春小説。
なんか、家庭の問題とかから目を背けてる感あったけど、あれでよかったのかな。
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最初はどうなることか、とヒヤヒヤしたけれど、
帯にも書いてあったように、最後には、
不思議だけど、ほっこりあったかい気持ちになった。
今後、温泉に入るときに、楽しい気持ちになりそう。
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温泉好き、勉強嫌いの高校3年生大島柚子の旅立ちの物語。三姉妹の次女である柚子は、就職を契機に家を出たいと思っている。そんなときに大好きな「松の湯」に現れた、温泉旅館の跡継ぎの医大生フクイチが柚子の王子様になる話。そんなに面白いという作品ではないが、最後まで読まされてしまう。ご近所の婆さんたちと主人公の関係も面白い。
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木地さんの本は『氷の海のガレオン』に続いて2冊目。
文体はとても軽いのにその軽さの奥にものすごく重たいものを隠している、というかそれを隠すために軽くしてる感じがとても痛々しかった。自分を傷つけるみたいに夜中でも家じゅうを磨く姿が痛々しかった。
『氷の~』でもそうだけど、家庭環境がやや特殊(というか今回はひどい)で自己を抑圧されている少女が、ただひとつだけ自分を解放できる場所を持っているっていうのはとてもうらやましかった。わたしも忘れただけでそういう場所があったのかな。
最後はなんだか甘い路線に進んでいって驚いたけれど、わたしはおもしろかった。この物語自体に温泉的効能がありそう。
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温泉。それは地上最強のパワースポット。心も体もあったまる。主人公ゆずは問題を抱えた家庭に生まれ育った次女。恋愛に全力を注ぐ姉と成績優秀で母親の期待を一身に背負っている妹に挟まれ、温泉につかることを楽しみに生きているだけの毎日。しかし、一人の男子に出会い、いつも感じていた気持ちを共有したことで、自分が凍えていたことに気づく。息が詰まるような日常にも、きっと風穴があく。極上のガール・ミーツ・ボーイ・ストーリー。
ブクログでの評価が高かったので読んでみた。初の作家さん。表紙と序盤の主人公の癖から、もしやこれは陽だまりの彼女的に実は猫でした!とかなるんじゃないかと思ったんですが、普通に人間でしたwえーと、福一との決定的な瞬間になるときの不思議な力(透視?)は何だったんだろう。ファンタジーっぽいね。家庭で苦しい気持ちは私にもあったのでゆずのつらさはよく分かります。楽なものに逃げる気持ちも。でも実際こんなぼんぼんに求めてもらえるとか奇跡的だよな・・・羨ましい。ゆずは自分から何かをしたわけでもないのに(まあ妹への言葉とか福一と話す決心したのは偉いけど)結局幸せになれるのかぁと若干ひがんだ見方をしてしまいました(^^;)