紙の本
優しく力強いメッセージ
2019/10/06 15:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:グリーンブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る
柔軟な精神を持つ、真っ直ぐな努力家なんだなあと感心させられます。勇気と共に暖かい風を送って貰えたような気がします。かっこいいですね。
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理不尽に勝つというよりも、理不尽を活用しようといっているように感じた。すぐに何かできるようになるノウハウ本ではないが、一読の価値がある本。筆者の経験からくる重みのある言葉が読める。
いくつか気になったフレーズをピックアップする
•理不尽は絶対になくならない
•フェア/アンフェアは立場で違う(スポーツなんてアンフェアのかたまり、理不尽にしてこそ楽しさが生まれる)
•理不尽は人を鍛える
•一人だけチームから浮き上がって優秀に見える時は、いい状態ではない、それは周囲よりも本人に問題がある
•感覚を研ぎすます。このために理不尽に耐えて鍛える
納得の言葉が多い、私自身もそれほどではないが、理不尽に鍛えられてきたと実感する部分はある。望んで理不尽にあいたくはないが、なくならない以上、活用できればと思う。
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古い根性論ではなく、かといって「納得性のある理論的な」スキルアップ論でもない。理不尽さは必要、と説きます。辛くてもスジが通っていなくても、それをすることで自分が向上する時がある、と。
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義兄から借りた。
理不尽なことに直面することは無駄なことじゃないんだということを改めて知らされた。もちろん、どう取り組むかによって無駄になってしまうことも忘れずに。
文章も読みやすく、あっという間に読み終えた。
あとこの本を読んだら、岡田武史の本を無性に読みたくなった。
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本書は、平尾氏の実体験に根差した自己マネジメント啓発本です。
「世の中は、思い通りになることの方が圧倒的に珍しい。ならば、その環境をどう乗り越えていくか。」
理論派を自負する平尾氏ですが、高校・大学時代は典型的な体育会系世界を経験してきました。そこで体得した理不尽の効用について語っています。
ただ、正直なところ、以前直接聴いた平尾氏の講演で伝わってきたような厚みは、本書からは感じられませんでした。(ライターの技量によるのかもしれませんが・・・)ちょっと残念です。
もし、平尾氏の著作を手に取るのであれば、経営学者金井壽宏神戸大学教授との共著「型破りのコーチング」の方をお勧めします。
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理不尽に耐えて、乗り越えていく心、行動力を持てるようになることが、人間としての成長につながる、逆に今の時代は理不尽なことを排除しすぎていて、経験がないから、立ち向かい、乗り越えることができなくなっているとの指摘。
理不尽に耐えて、乗り越えていく心、行動力を持つというところは賛同できるし、そうしたいと思うけれども、理不尽なことをなくすことを全くする必要がないというところには、ちょっと賛同できなかった。
理不尽なことを変えるための心、行動力を持つということも、人間としての成長につながると思う。(何事も変えるためには、パワーが必要だと思う)
本の中で、"妥協する"と"折り合いをつける"というのは、全く違うことといっていたところが、なぜか非常に印象に残った。
・"妥協"は、現状に甘んじること。
・"折り合いをつける"は、自分の欲求を抑えるなど、セルフコントロールのちからをつけることになり、次に進むための準備となる。
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24・12・22 古橋
著者の平尾誠二氏に興味があり手にとりました。理不尽と言う言葉は良く使われますが、理不尽さに嘆くのでは無くその理不尽さに打ち勝つ強い精神とスキルを持てと氏は促しています。
平尾氏と言えばラグビーですが、そのラグビーから学んだ強さ、厳しさ、そして仲間を信じる心そして出会った指導者の厚さを通して平尾氏なりに現代の若者や社会に出て目標を見つけられず迷っている人々へ発した熱いメッセージが詰まった一冊だと思います。スポーツ未経験者の方でもその文章には引き込まれると思います。
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タイトル通り、「理不尽に勝つ」ことを一貫したテーマとして、
著者の経験に基づき記載されている。
生まれながらにして平等でない我々は、理不尽を活かすことで
しか幸せになることはできないし、改めてその覚悟をさせてもらえた。
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世の中の仕組みは、決してフェアではありません。
人間が不完全である以上、世の中から理不尽さがなくなることはないでしょう。
理不尽に立ち向かうには、強い気持ちが必要です。
著者は、「状況を変えるには、自分が変わるしかない」と強調します。
本書は、理不尽に屈せず、それを乗り越えるためのヒントをわかりやすくまとめた一冊です。
詳細なレビューはこちらです↓
http://maemuki-blog.com/?p=4099
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平尾にはもっと生きて、いろいろ伝えて欲しかった。
指導者としても優れているのに、その真価は結果としてあらわれる前に逝ってしまった気がする。
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*理不尽な体験をすることは決して無駄にはならない。それどころか、確実に人間を鍛えてくれる。強くしてくれる。理不尽を経験すればするほど、人は強くなる。だから、もし自分がそういう状況に置かれているのならへこたれてはいけないし、若い人たちにも経験させたほうがいい。その壁を乗り越えた時、その人は必ず成長しているからだ。
*世の中はフェアであるはずがない。そもそもこの世の中は決して公平でも公正でもない。フェアではないのだ。必ずしも理屈が通らないどころか、通らないのがむしろふつうだ。世の中というものは、もともと理不尽なものなのだ。なぜなら、世の中をつくっているのが、もともと矛盾に満ちた人間であるからだ。
*理不尽に打ち克つのは喜びだ。
けれども、われわれはそれでも生きていかなければならない。前に進んでいかなかればならない。「世の中は思い通りにはならない」ということを言い訳にして、「だからおれの人生はこんなものさ」と思ってしまったら、これほどつまらなことはない。自分が恵まれないからといって、恵まれている人をうらやんだり、妬んだりしても、虚しさが募るだけだ。大切なのは、そんな境遇にあっても、いつも自分の夢を実現しようとすること、理想の人生にできるかぎり近づこうと努力するうことだろう。その過程にこそ、生きることの醍醐味というか、喜びもあると私は思っている。そして、それは必ずしも経済的な勝者になることだけを意味しないはずだ。
*人は理不尽を経験すればするほど、より大きな理不尽を体験すればするほど、鍛えられ、強くなれる。間違いなく成長する。そして、理不尽が大きければ大きいほど、それに打ち克ち、乗り越えた時の喜び、達成感は大きくなる。そう、理不尽な経験をするのは決して悪いことではない。ネガティブではなく、ポジティブにとらえれば、得るものは非常に大きい。理不尽な体験をすることは、人間が成長していくために必要なことであり、とくに子供のころに、若いうちに経験するべきなのだ。経験させるべきなのだ。
*それで翌日練習に出ると、それまでとはよることは変わらないのに、全然つらいと感じなくなった。どうしてなのか、その時はよくわからなかったけれど、あとからこういうことだとわかった。「先生から強制的にやらされているのではなく、自分から”やろう”としたからなんだ」いってみれば、「義務」ではなく「権利」としてラグビーをやるようになったのだ。そうなってからは、たとえ理不尽にみえる猛練習であっても、きついとは感じなくなっていた。
*「自分は不運だ」「恵まれていない」そう嘆いても、何も変わらない。今、自分が置かれいる環境のなかでできることを全力でやる以外、状況を変えることはできないのだ。だから、今やるべきことをしないで先のことを心配する、過去の失敗にとらわれて、今しなければならないことがおろそかになる。そういうのは大嫌いだと岡田さんは言って、こう、続けた。「だから、今やれることをともかく全力でやってみる。そうすると、不思議なもので、最後に神様がご褒美をくれる。道が拓けるんだよ。」
*批判というのは、みんな「あと出し」だ。失敗したり、うまくいかなかった時、メディアをはじめとする���の中はこう言って批判する。「ほら見ろ、あの時こうしておけばよかったんだ。どうしてしなかったんだ」そんなふうにあとから文句を言うのは誰でもできる。でも、やる前から結果がわかっている人間なんていない。信じることをするしかない。そして、結果さえ出れば、風向きは一八〇度変わっていく。
*繰り返しになるが、世の中は、社会というものは、自分の描いたストーリー通りに物事が進むことはめったにない。どこかで絶対に理不尽な状況にぶち当たる。その時、モノを言うのはやはり、意思の力だ。「やり遂げる」という気持ちの強さだ。本人にそれがあって初めて、仲間だって支えてくれるし、ストーリーを完成させることができるのではないだろうか。
*「自由」とは「時間」だといっていい。自分の意思で使える時間のことだ。日本人は、その使い方が下手だ、というより、理解していない。「自由」が永遠にあると思っている。なぜなら、日本人にとって、「自由」とは、西洋のように戦いのなかで文字通り命を賭けて勝ち取ってきたものではないからだ。それまでいわば全体主義でやってきたところに突然与えられたものだからだ。
*理不尽は人を鍛える。強いエネルギーを出させる。筋肉を強化するには、負荷をかけることが必要だ。重いものを持てば腕の筋肉は強くなるし、持たないでいれば衰える。毎日歩いていれば足腰は強くなるけれど、歩かなければ弱っていく。ハート、すなわち心も一緒だ。負荷をかければそれだけ強くなるし、かけなければ弱くなる。強くなれば、少々のことでへこたれなくなるし、弱まればちょっとしたことで落ち込み、現実から逃げようと考えてしまう。そして、負荷をかければかけるほど心は強くなり、より大きな厳しさや苦しさにも耐えられるようになっていく。「こんなこと、どうってことない。」そう思うことができる。たとえ歩けなくなっても、生きていくことはできる。でも、現実から逃げてしまえば、生きていくことは難しくなる。そして、負荷をかける方法はいくつかあるだろうけれども、理不尽は間違いなくそのひとつといえる。人は理不尽な経験をすればするほど、強くなるのは間違いないのだ。これが、理不尽が必要だと私がいう最大の理由だといっていい。
*理不尽を理不尽だと思わない人間が、やっぱりいちばん強いのだ。
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理不尽に勝つ。平尾誠二先生の著書。世の中は理不尽なことだらけ。理不尽に対して不平不満を言ったり、被害妄想をしたり、嘆き悲しんだり、怒ったりしても何も始まらない。理不尽を受け入れ、理不尽を楽しみ、理不尽と戦った達成感を得るくらいの姿勢が大切。ラグビーの選手、ラグビーの監督として高名な平尾誠二先生だけれど、きっと他の道に進まれていたとしても大成功されたのではないでしょうか。
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2019.10.12
やっぱりそうよなあ、と思うところがちらほら。企業にいても応用できる考えがたくさん。古臭いと言われる考えもあるかもしれないけど、個人的には共感する部分がたくさんあった。
媚びない、キレない、意地を張らない
妥協せず、折り合いをつける
頑固にして柔軟であれ
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NHKニュースで話題『理不尽に勝つ』
ミスターラグビーこと、故・平尾誠二さんが、
日本人が失った戦闘意欲を養う方法を教えくれる一冊です!
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生きる力を養うために大切な事は何か?を述べた本。
それが理不尽である。
最近の日本では、理不尽を無くそうとしているが、これでは人が成長しない。理不尽に打ち勝ち続け、理不尽を理不尽と思わなくなる人間が一番強いのだと。
非常に共感出来た。今の仕事でも、プライベートでも理不尽な事は多いが、自分を強くしてくれるものだと前向きに捉えていきたい。