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これも良書。
Part1なぜ事業戦略は機能しないのか?
Part2なぜ『競争戦略』を使いこなせないのか?
Part3顧客に「有意差」を感じさせられるか?
Part4簡単にまねされない差別化が実現できるか?
Part5次から次へと差別化を実現できるか?
Part6プロフェッショナルの戦略立案担当者になれるか?
1~4はポーターやコトラーやブルーオーシャン戦略に書かれてある話
5と6特に6はとてもいい話。役に立つと思います。
会社でも薦めたいと思う本でした。
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ポーターの競争戦略は奥が深い。
どの企業も生き残る道を模索して、競争力を高めるべく努力している
と思うのだが・・・
他社との差別化を機能させるために、ターゲット顧客のことを考えた
サービスや製品を提供することを第一に考えるべきとのこと。
「瞬足」や「ハッピーターン」、牛丼チェーン店など身近な事例も掲載。
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競争戦略のフレームワークを使いこなすためのノウハウをきめ細やかに解説している。フレームワークを使ってMECEに課題を整理することに留まらず、中身をどうやって考えるのかについて踏み込んでいる。
戦略キャンバスはけっこう有用なんだなと納得。
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あまり響かなかった。
なぜか、本書で紹介されているブルーオーシャン戦略について、興味を持った。
増やすor減らす
付け加えるor取り除く
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なぜ、名著と言われる戦略本も、現実に当てはめてみたら机上の空論ぽくなるのか疑問だったが、この本で謎が解けた。私達は、競争戦略を理解でき、賛同したとしても、その当てはめ方がわかっていないので、戦略を使いこなすことが非常に難しいのだという。
具体的には、「アドバンテージマトリックス」を使うことで、「業界構造分析」と「戦略基本パターンの選択」がつながる、とのこと。そうすることで現実と戦略のアンマッチを防げるのだろう。
コンサルから学者となった筆者ならではの「使いこなす」ための示唆に富み、そのうえ論理的な前半に比して、後半はコンサル体験談のように見えたのは、自分の読み込みが甘いからか?
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具体的な「どうするか」について、根性論になっていないだけよかった。
経営戦略論については目新しいことは記載していないが、少なからず成功事例が書かれていたのは良い点と思う。
・正しい回答を目指すと、どの企業も同じ方向性を目指してしまい、結果価格競争というレッドオーシャンになる。
・つまり差別化戦略を目指すべきである
・差別化をして、他社も追随できたら差別化にならない。圧倒的差別化を得るにはどうすればよいか。
・差別化とは、ある部分を捨てることでもある。
・差別化とは、顧客を「有意義」にさせることである。
最近は「共感経営」だったり「ストーリーを語る経営」などが言われており、ここで書かれている「有意義」はほぼ同義である。
各社の成功事例を見ると本当に面白いが、あくまでも結果論だ。
こうして成功したから良い事例に見られるが、果たしてアイディアレベルの段階で「これ行こう!」と自分が言えるだろうか。
そこを考えることが重要なのだと思うのだ。
ハッピーターンの話は非常に参考になる。
マクドナルドとモスバーガーの顧客ターゲットの話。
牛丼三者、吉野家・すき家・松屋の価格の話。
ラーメン二郎の顧客体験とは。
アキレス社の「瞬足」開発のエピソード。
日清カップヌードルの「解剖会議」は特に面白い。
たしかにその企画に対して「全員一致」な状況は危ない。
成功確率は極めて低いと言っていいと思う。
みんなが良いと思うものは、角がとれているものだ。誰かの心に刺さる訳が無い。
本書でも秋元康氏の名言として取り上げているが「記憶に残る『幕の内弁当』はない」は本当にその通りと思う。
このことを正しく意識できる経営者はどれだけいるのだろうか。
今でも下から上げてきた企画に対して難癖をつけ、角が取れたら「フムフム」なんて言ってないだろうか。
やはりリーダーとして責任感を持って、そこは背負ってほしいところだ。
自分自身も安易に角を取ろうとせず、まだまだエッジを効かせていかねばと思う。
(2021/6/12)