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夫婦の手紙 小さな町に託された3035通の手紙から みんなのレビュー
- 北海道松前町「夫婦の手紙」実行委員会 (著)
- 税込価格:1,047円(9pt)
- 出版社:宝島社
- 取扱開始日:2012/04/13
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紙の本
夫婦の温かい絆に溢れた1冊
2012/06/14 19:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
<夫婦とはなにか?>を調べたときに、<この地球上の65億5千万人の中からたったの2人が出会った事。考えたらすごく不思議なめぐり合わせである>というメッセージに出合った。結婚相手に出会える、ということは奇跡的なことなのかもしれない。この本は、「松前町が平成二十年から実施している「夫婦の手紙全国コンクール」の応募作を、再編集したもの」である。これまで四回実施されたコンクールに、全国から3035通の応募があったという。この中から100通選定され掲載された本書には、様々な形の夫婦愛の素晴らしさに心打たれ、伴侶を思う深い愛情と言葉が、いつまでも心に沁みる1冊である。
本書は、【目次:桜の里より皆様へ/柴田トヨさんの手紙/妻から夫へ/夫から妻へ/今は亡きあなたへ/夫婦の手紙】と、構成されている。30代から80代という幅広い世代からの手紙には、「ありがとう」、「感謝します」、「これからもよろしく」が溢れている。涙なくしては読めないほど、夫婦の絆の深さに、ただただ感服するばかり。
「ベストセラー『くじけないで』(飛鳥新社)の著者である百歳の詩人、柴田トヨさんが、夫・曳吉(えいきち)さんに宛てた手紙」と2編の詩が載っている。《思い出~桜の木》は、63年も前の出来事を詩にしたものであり、家族がいるからこそ、前向きにがんばれることの幸せを感じられる詩に、心が温かくなった。小さな幸せを見逃してしまいがちな私だが、手のひらからこぼれないように大切にしたいものだ。
私は、夫から手紙を貰ったことが一度もないこともあり、【夫から妻へ】の手紙を読むと、感謝の気持ちを声に出すことのない亭主関白な夫の心を、代弁してくれているように思えて、救われる思いになれた。なかでも、妻をマッチ棒に例えた55歳の鈴木さんの《マッチ棒は離さない:―人の一生は、闇の中でマッチを灯したような、はかないものだけど、僕は指をやけどしてもマッチ棒は離さないよ―》は、病床の妻へ捧げるラブレターだ。夫婦共に生きることの素晴らしさが伝わってくる。そして、73歳の森山さんの《日溜り:―夫婦春秋五十二星霜・過ぎてみれば一瞬だ。お前を見るとホッとする。心の日溜りだ。夫婦二人三脚レース。今年もよろしく―》これ以上にない愛情表現に脱帽。
<夫婦とは何だろう?>答えを求めて手に取った本書。答えになるのか自分でもわからないが、相手を思いやる心、愛情に溢れた感謝の言葉は、“夫婦の絆を強める特効薬”だと思えた。もうすぐ7年目の結婚記念日である。久しぶりに、我が道を行く亭主関白な夫に、手紙を書いてみようかな。
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