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<あらすじ>
少子晩婚化の日本の近未来
遺伝子診断で理想の相手をマッチングさせる結婚仲介業・PM社が誕生した。
相手との相性バッチリの『特A』だったら離婚率はゼロというPM社は
遺伝子情報を提供することで、理想の結婚相手を教えてくれて
さらには結婚から子育てまでのお悩み相談も受けてくれる。
無駄な恋愛をせずとも理想の相手と出会い結婚出来る
そんなPM社に遺伝子情報を登録する人は全世界に8億人いる。
そのPM社で働く男・水元が、相性が特Aの女性・長峰と結婚するが
1週間後、長峰に「性格も違うし好みも違うからあなたを好きになれない
離婚してくれ」と言われる。
実は水元も長峰に対して不満を感じていたため2人は話し合い
そして離婚することを決めた。
だがしかし、PM社は『特A』判定の夫婦の離婚を許さなかった。
裏工作による友人からの説得、カウンセリングによる洗脳、自宅の放火、、、
それでも2人は離婚のためにPM社に立ち向かう
そしてPM社の社長と面会し明かされる『新優生思想』
離婚をすればPM社だけでなく世界が崩壊してしまうという
果たして2人が出した答えとは
<感想>
ミステリーでもサスペンスでもなく、お見合い結婚近未来版物語だった。
恋愛?結婚?そこらへんを一答した内容でスラスラ読めたけど
作者への期待感のせいか、特に驚きもなくスッとした内容で残念。
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おもしろーい!
我孫子武丸は本当にエンターテイナー。ある種、伊坂幸太郎に通ずるものがある。
設定も秀逸だけど、心境の推移が面白い。読みやすくオススメな一冊。
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設定はおもしろいけど、恋愛心理を描ききれなかった中途半端感がある。論理と勢い半分ずつで振り切れなかったというか。せっかく我孫子武丸なので論理に振り切って欲しかった。
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予想通り?の結末だったけど、真相が気になって一日で一気読みでした。
そんなに遠くない未来、こんな世の中になるんだろうな…
恋愛ものはあまり好まないけど、単純に恋愛ものとは言えない内容で、私は面白かったです。
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発想はとってもとっても面白いんだけど・・・。
我孫子さんの近未来モノって、その設定についてちゃんとリアルさも含んだ説明があって、最初グイッと引き込んでくれるんだけど(「腐蝕の街」とか。「ドットジェイピー」はちょっと・・・)、いつも後半ダレるというか息切れしちゃうと言うか・・・。今回も惜しい感じ。中盤以降はかなり雑。風呂敷最初に広げ過ぎて書くの疲れちゃったのかな。
やっぱり速水三兄弟シリーズとか人形シリーズくらいの舞台設定で書いてくれてた頃の作品の方が好き。
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久しぶりに我孫子武丸の作品を読んだ。人形シリーズしか読んだことないけど(かまいたちの夜は別)
残念ながら読み始めてすぐに結末が予測されてしまった。でも、そこにたどり着く過程は楽しめた。
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登場する人物達にまったく共感出来ないというか、微妙な性格の人たちばかりだ…と思いつつ読んでいたが、
なかなか気になるストーリーでさくさく読み進めてしまった。
こういう世界があったとして、それはもうほとんど宗教に近いんじゃないだろうか…と最後の方を読みながら思った。
ラストは読めるオチではあるけれど、すっきりして良かった。
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お一人様真っ最中な私には痛い…と思って読み進めたけど、結末は落ちるとこに落ちたなという感じ。どんでん返しはなかったけど。赤い糸とPM社の特A判定にはご注意を。
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前半:お、いろいろ広がってきたぞ(でも論理ばっかりで心理がわからんなぁ)
中盤:あれ、、、あの伏線回収しないの・・・?
後半:この線、最初からわかっとったがな!
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近未来、遺伝子判定で理想のカップルが決められて、その結婚が普通として成立する世界。主人公たち夫婦は新婚旅行から帰ってきて、たちまち離婚を決意します。でも、判定で選ばれた二人の離婚はありえない。様々な邪魔が入りながらも離婚方法を模索していくと、そのシステムには国民には明かされていない真の目的があって…というお話。
長さを感じさせず、サクサク読ませてくれるテンポの良い逸品です。個人的にはちょっと展開が早すぎるような気もするのだけど、冗長なよりはずっといいかな、なんて思います。もちろん、文章自体が短いわけではないですよ。
「利己的な遺伝子」、界隈の話を知っている方なんかですと、結末は先読みしやすいかもしれません。でも、結末でどんでん返しのあるミステリというわけでもないですし、過程もとにかく展開が早くて読みやすいので、逆恋愛小説としてお薦めです。こんなコメディドラマがあったら見てみたいなあ。…意外とそういう想定だったりして。
最後に。
こういう世界を通して、愛することとはどういうことなのか、結婚するとはどういうことなのか、と語られます。物語冒頭から離婚するために頑張るという逆恋愛物語と書きましたけど、結局のところ、やっぱり人を想う恋愛小説です。
殺伐となんかしないコメディタッチなので、色々な方にお薦めします。
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じつは恋愛と遺伝子は密接に関係を持つと思っています。ロンドン大学でそれを研究していた友人の影響かもしれません。
なので、人間が自分よりより良い種を保存したくて、恋愛して子孫をなすのだと。
しかし、それが国策となり、大企業によってコントロールされる世の中。どうなんでしょう。
ただ、この話はそれをシリアスに社会的立場から書いたものではなく、半ばコメディータッチなので、時折わらえるエンターテイメントとして、かなり面白かったです。
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学校の図書館で借りて、文庫本を購入した本。
近未来的な恋愛を題材にした内容でした。
賛否両論あると思うけど、私としては、コミュニケーションを取るのが面倒くさい部分があるから物理的なものでそういうものが決まってくれたら楽なのに…と変に納得してしまった。
主人公の女のひとのように、芯の強い人間だったら違うんだろうけどな。
優生学というものも、恐ろしくもあり、興味を引き付けられる部分。
生物学的に人間以外には当然研究されていると思うけど、やっぱり人間になるとタブーの域になるのだろうな。
最後らへんが何となく予想できて、少しSFが行き過ぎた内容だったけれど、今後の恋愛について考えさせられるものだったから面白かった!!
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久しぶりに我孫子武丸さんの本を読みました。
結構殺伐としたイメージがあったのですが、これは読み終わってほっこりました。
文章もスピード感があってさくさく読めるし、最後は落ちるところに落ちて面白かった。
本当にこういう世の中になったらちょっと怖いですが。
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結婚仲介が国の施策になり、マッチングした相手との相性はほぼ100%のシステム。
でもマッチングシステムへの疑問だとか組織への反抗みたいのが殆どで、なんか物足りない。
確かに男女それぞれの視点で気持ちの変化などいろいろ語ってはいるが、男視点の視野が狭すぎる感があったかな。
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少子晩婚化にストップをかける為、国策により男女の相性判定を行う近未来の日本が舞台。
ちょっと東野圭吾作品っぽい。ただ、このワンテーマで長編にするのは無理があるような気がする。
我孫子氏には、鞠夫シリーズのような作品をまた書いてほしい。