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【逆事 河野多惠子】
★★☆☆☆
人は潮が満ちる時に生まれて、潮が引く時に死ぬ・・ってありそうでないでしょ。あったら産婦人科が楽になるのにね。
戦死した息子に会いたいから、靖国神社に泊まりたいって・・。近くに住んでるからって、伝手があるって思うかなぁ。
【聖堂を描く 田中慎弥】
★★☆☆☆
見えているのに、なかなか辿り着けない聖堂。小説もこんな風に、書き上げるまでに右往左往しているって事なのかな。
色眼鏡で読んだからか、どうーもいまいち。
【たなごころ 楊逸】
★☆☆☆☆
ひきこもり。電波を通してしか人と関わらないデブ男・・。
はっきり言ってつまらなかった。
【二人の複数 穂田川洋山】
★★★☆☆
なぜ、2人に見えるのか、もうちょい掘り下げて欲しかった。
おばあさんは謎の老人って訳じゃなかったのね。最後は彼女の趣味が良く分からなかった・・。葬式好き??
【本屋大将 木下古栗】
★☆☆☆☆
ギャグなのかよく分からないけど、笑いのつぼが分からず、全く楽しめなかった。
【鬼の頭 前川知大】・鬼頭さん
★★★★☆
鬼をペットで飼うって、毎月そんなに苦しいなら飼いたくないと思うけどなぁ。せめてもっと能力を有効に利用するとかしないとね。
他の作品も読みたいと思ったら、劇作家なのかー残念。
【おにいさんがこわい 松田青子】
★★☆☆☆
読み始めはおもしろくなりそうだったけど、だんだん尻つぼみに。
【難破 赤染晶子】
★★☆☆☆
議員が不倫したくらいでそんなに人気ガタ落ちになるかな?ってか、道端でって、そりゃ目撃されるでしょー。
【PK 伊坂幸太郎】・小津
★★★★☆
「臆病は伝染する、そして勇気も伝染する」確かに。みんな、もっと子供に恥ずかしくない生き方をしなきゃね。
ひとりひとりが周囲に与える影響はバカにできないと思う。穏やかに行きたいと、しみじみ思った。
【梨の花咲く町で 森内俊雄】
★☆☆☆☆
あまり興味がない内容がたんたんとしていて、つい読み飛ばし・・。
【スポンジ よしもとばなな】
★★★☆☆
出た!よしもとさんのちょっとした不思議な話。
それにしても、編集者ってそうなの!?たーいへん。
【子供の行方 古井由吉】
★☆☆☆☆
戦争時の話?うーん、読み飛ばし・・。
【おれたちの青空 佐川光晴】
★★☆☆☆
父親の逮捕で児童擁護施設に入った中学生の話。なんだか途中からっぽいと思ったら、「おれのおばさん」の続編らしい。
そんなにタイプじゃないけど、前作から読んだらもっと楽しめたかも。
【永遠の子ども 荻世いをら】
★★☆☆☆
あじって名前がかわいいけど、猫より犬派なもので・・。
想像妊娠ってほんとにお腹が大きくなるんだー。
【憤死 綿矢りさ】
★★☆☆
なんだか辻村さんっぽい。
でも、「憤死」って分かるー。きっとそういう意味なのかもね。
【問題の解決 岡田利規】
★★☆☆☆
お、熊本!って思って読み始めたけど、1つ1つの文章が長くて読みにくかった。
最後は好きかも。こだわりなんて何かのきっかけで捨ててしまえばたいしたことないんだよね。
【街宣車のある風景 高村薫】
★☆☆☆☆
途中で面倒になって読み飛ばし・・・。
【イサの氾濫 木村友祐】
★★☆☆☆
暴力で押さえつけても、一時しのぎにしかならないってことかな。
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読者の方々には、震災の前と後といったことは、ひとまず頭の中から外してほしい。それは文学が今回のような惨事にたいして何の力も持たないとか、文学は社会的有効性とか救済といったこととは関わりなく、芸術として特権的な場所にあるなどといいたいからではない。文学作品が言葉で書かれる以上、それはリアリズムにせよ幻想小説にせよ否応なしに私たちの現実に関わる。戦争や災害などの現実を伝えるのには映像や写真はストレートな力を持つ。それは眼前の現実を、空間として余すところなく示す。しかし、散文(言葉)としての小説は、そのような「現実」をむしろ時間化する。それはまた各人の接し方で大きく相異なる形を見せる「現実の多面性」を貫いて、その根源に迫ろうとすることである。当然、回りくどい表現になるが、言葉によって時間の森をくぐり抜け(あるいは過去に逆行し)、現実の核心部へと近づく。そこに何が見えてくるのか。読者は何を見るのか。
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岡田利規「問題の解決」
戯曲であればモノローグ、小説だと一人称の地の文、その「語り」のキャラクターというものが濃密なため、本来の主体が霞んでゆき、客体や物事、問題もまた同様である。
「リアル」とはこのような語りの一過性の中にしか見いだせないものなのかもしれない。何も「物語の終焉」を待つまでもなく。
3.11後の日本とベルリンのユダヤ博物館(自虐史観への見事なあてこすり)との間のリアル。彼と私の間のリアル。
しかし、これは「別テイク」てしたというまたまた人を食った見事過ぎるオチに呆然としてしまうのだった。
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綿谷りさの『憤死』を読みたくてそれだけ読んだが、面白かった。さすが綿谷りさ、思春期の少女の描写は秀逸。