紙の本
映画版に超期待!作者の今後にも期待!でも、これはねえ・・・って感じ。
2012/08/17 03:47
12人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:summer_rose - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画の予告篇を観て読みました。映画版の予告篇はホントに凄かった。まさに日本の高校生版「ゴドーを待ちながら」だと思った。部活をやめたという桐島という男。その男の行動に玉突き的に影響を受け右往左往する他の高校生たち。でもそのほとんどは桐島という男が誰かも知らないっていう設定。主演は天才子役から一人の男優に進化中の神木隆之助で、映画部部員でおタクっていう役の彼の魅力も含めて、ものすごい予告篇だったので、さっそく原作を読んでみた。残念ながら、「ゴドー」的な、不在の存在を強烈に感じさせる内容ではないし、高校生の未成熟な軽薄さの表現が、ホントに今の高校生はこんなん?って思えてしまう感じでリアルを感じることが出来なかった。小説としては、中の下だと思いますが、それでもウルっくるところは何か所もあって、この作家の今後には絶対期待したくなる小説ではあるので、先物買いをしたい人にはお勧め。てっとり早くいいものを読みたいひとはがっかりすると思います。超微妙な小説だね。すばる文学賞かなんかを受賞したらしいけど、やっぱり二流の文学賞の受賞作はこんなもんかなあという面もあるけど、大学生時代にこれを書いたってことで、やっぱり今後には期待。もう何作も出しているけど、今後もチェックしたい作家ではある。これは処女作なので、表現が幼稚で稚拙な面があり、読んでいてイラッとくることも多々あるので、評価としては1点かな。でも作者には今後期待してます!!!
紙の本
衝動買い
2016/11/28 12:50
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投稿者:東行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
衝動買いでした。内容は期待していたものとは違いました。外から描くという手法は
面白かったのですが。
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桐島が主役じゃないのにびっくり。
でもが部活をやめたことで広がる波紋ってことだけど、リベロの子以外はそんなに?って感じがする。
でも、心理描写が丁寧で読みやすく面白かった。
神木くんが映画でやるらしいけど、誰を主役してやるんだろう。
そもそも神木くんは誰役だ?
あ、前田か。
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朝井リョウ読むとさ、大人になりたくないなって思う。いやまだまだ自分はいやになるくらい子供なんだけどね笑
かと言って、大人がどうとか子供な自分がどうとか、そんな否定的なことを言いたいわけじゃなくって。ただ、制服着て学生やってた頃には、もう戻れないんだなって少しさみしくなってしまった。だってこんなに話に共感できるのに。共鳴して、その頃の思い出も悩みも、簡単に出てくるのに。
複雑な心境になってしまった。まあ考えるまでもなくあたり前な事実なんだけどね。
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「桐島、部活やめるってよ」を読んだ。高校生活を男女の目線で描いた物語。「桐島って誰?」「なんで辞めたの?」と読みはじめ、登場人物の会話、行動、悩みなど高校生の今を凝縮したような内容。所々に描かれる情熱や恋愛要素にテレながらも温かい気持ちになりました♪
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雨の日曜日は散歩も終われば、3時の競馬中継まではやることも無く、本を読むばかり。一昨日買って来たこの本、サクサクと読めてもう読了。
田舎の県立高校に通う5人の高校生活を描く連作短編で、部活を中心にリンクする物語。
いわゆる“スクールカースト”みたいなものがあって、それぞれの立ち位置があって、それぞれの事情でイラつき悩む若者たち。
自分も彼女もそこそこイケてるユーレイ野球部員、桐島がやめたことで試合に出られるようになったリベロ、放課後に好きな男子がバスケをしているのを見るのが好きだったブラバンの部長、地味で目立つことを避け続ける映画部員、精神のバランスを崩してした継母と暮らすソフトボール部の女子生徒。
う~ん、同じ境遇に身を置き、同じ映画や音楽を嗜好し、同じ不安や苛立ちを感じる、彼らと同じ年頃だったら、また感想は違うと思うのだけど、もはや私の歳でこれを読んでも、大人になったらもっと些細でつまらなくってどうしようもないけどリアルに悩まなくてはならないことがあるんだよという感じかなぁ。
いや、それ以前に私たちの学生時代ともはや時代が違うかねぇ。ちょっとミスマッチでした。
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著者本人が、どこかのメディアで「豊島ミホが好き」と言っていたとおり、雰囲気がそっくりの小説。ただわたしはこの「そっくり」が嫌いではなくむしろ好きで、読んで良かったなぁと思ったしだい。具体的には豊島さんの『初恋素描帖』に似ていますね。
内容について言うと、この著者の言葉のえらびかたが好き。風景も心理も、描写が上手いと思った。
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いやあ、おじさんが読むにはちょっと気恥しいかなあ。
でも文句なく面白い。
十代、もしくは二十代前半に読んでみたかった。
読み進めれば、ん十年前の高校生活ががっと蘇る、
そんな一品。
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読んでるともやもやします。
が、このもやもやが青春だなぁ、と思う。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-876.html
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桐島がバレー部やめることと、登場するほかの子たちとどうつながっていくんやろう?と思って読んだからか、そこのつながりは思ったより薄いなあという印象。でも、それがいいんかも。薄いけど、ちょっとだけ・・・っていう感じ。
実果の話がいちばん考えさせられた。女子ならだれでもとおってきた道で、だれでも感じたことのある感情がたくさん。
宏樹もそう。何かに本気になるのがこわい、という感情も、高校生くらいならみんな経験したことあるやろうな。
高校生たちの心情・行動がほんっまにリアルで面白く、さらっと読めた。
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音の表現が瑞々しい。高校時代の記憶を呼び起こさせる。ちょっぴりほろ苦さもともに。高校という狭くて独特の世界観。若々しくて、爽やかで、かつ残酷。
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文庫になっていたので、とりあえずどんなものかなと読んでみたけども、ちょっと私の好きな部類ではなかった。
セリフやモノローグが全部軽い。というより、背景描写が少なくて全部セリフやモノローグですすんでいるから、場面がわかりづらい。
でも、邦画タイトルが幾つか作中出てきて、あ、それは知ってる、と嬉しい気分になったり。
みずみずしい感性とも思うけど、深みがないなとも思う。
部活をやめた男の子によって、少しずつ影響される男女のお話。部活をやめた本人の話はない。
構成は面白い。今後、この平成生まれの作家さんはどんなふうに進化するんだろう、と楽しみにはなる。
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タイトルから想像する内容とはちょっと違って驚いた。
結局、桐島がどうして部活を辞めたのか、という本人による説明は無く、
風助の考えでしか、読み取れない。
が、それはそれで奥ゆかしい感じ。
登場人物の述懐が、美化もされず、かといって卑屈すぎず…
高校という社会においての、独特のキラキラとキリキリが乗せられていて
青春を思い出させてくれる。
出てくる子はみんな印象に残るけど、中でも宏樹の“なんだか、イライラする”は格別に印象的。
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映画化されましたね。
見に行きたいです。
そのくらい気に入りました。
登場人物の中に自分がいる、と思った人は、きっと涙が出るくらい嬉しいんじゃないかな。私はいなかったけど、自分も高校の頃こんなこと考えたとかこんなやついたとか思いながら読みましたので、私みたいに読める人は多いと思う。
でも小説でも映画でも「ぜんぜんわかんない」と思う人も、やっぱりいるはず。そしてそういう人と私は、あまり本音で話せないかも、とぼんやり思う。
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重松さんのように人の内面、気持ちの奥の部分を上手に丁寧に書ける作家さんだなぁと思いました。
タイトルにあるように「桐島くんが部活をやめること」がどうこうの作品じゃありません。結末が見えるようなそういう話でもありません。
誰しもが高校時代にこういう葛藤の中を通って大人になっていくのだと思います。だからこそ、知っておいて欲しい。読んでおいて欲しいなって思える作品です。