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ボーカロイド曲のノベライズである。
ロボットやアンドロイドにハマってた時(石黒浩さんの本とか読んでた時)にアンドロイドをモチーフにした小説はないかなぁと探してたら、この本にたどり着いた。
登場人物同士のやり取りが、ユニークで面白かった。
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鏡音リンのボカロ曲「ココロ」から生まれた物語。楽曲の背景ではなく、独立した一つの物語となっている。
2012年、日本で開発された会話ロボットの二号機。二号機はかつて「ココロシステム」がインストールされ、人を殺してしまう結果となった一号機とボディを同じくする。二号機を乗っ取り再び「ココロシステム」を動かそうとする岸田。二号機を守ろうとする天本たち。二つの間で揺れる町子。
二号機が起こした殺人の被害者は、「ココロシステム」の原型となった被験者の女性・鈴。同じココロを持つ人間は二人要らない…そう言いながら、本当は自分が嫌いで生まれたことを後悔し、婚約者の岸田を裏切った自分を誰よりも許すことができなかった鈴。それでも、何度でも会いたいと鈴の心を復活させようとする岸田。
心は、記憶。同じ記憶を持つ者ならば、それは同じ人間なんだろうか?鈴と、「ココロシステム」の中に蘇った鈴は、同じニンゲンなのだろうか?
並行して語られる未来世界。「ココロシステム」を巡って、すでにココロが無くなってしまった時代の部隊が、二号機を探しに来る。ココロは何か。どこにあるのか。未来でも同じ疑問が繰り返される。
鈴の「ココロシステム」に二号機が乗っ取られかけた時、たくさんの二号機ダミープログラムが出て来るところが無性に楽しい。自分の中の、プログラムという形の無数の自分。脳内世界で繰り広げられるちょっと笑えちゃう攻防は見物。プログラムであれど、心があるように見えるものは、心を持っているのか?
人間と、ロボットの境目。心は何か、そしてなぜ心がボーカロイドによって語られたのか、そんなことを考え始めるとなかなか深い。
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見逃しているだけかもしれないが、話の流れで説明がほしいところなどがあった。
<ネタバレ注意>
なぜ、二号機と天本はあの後何故、出会えなかったかなど。
前提知識などはほとんど必要ないが、ボカロに抵抗ある人には薦めにくいかも。ボカロの前提知識などがあればより楽しめる。
読了日2013/04/24
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原曲と違うというレビューが多くあってどんなもんかと思ってたけど、これはこれでひとつの解釈だと思うし、全然アリ。むしろ読んだ後に原曲聞くと、この作品のための曲じゃないかと錯覚するぐらい。世界観や設定はガラリと変わるのに歌詞そのものからは外れてない描き方が良かった。2501年・ロボットだけになった世界での乙(リン)視点での話も読んでみたい。
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原曲とは少し違いますが、この解釈もいいと思います。
登場人物のやり取りが面白かったです。
人間に近くても、実はプログラムである存在のロボットの切なさ。
人間とロボットの境界線はどこで区切られているのかわかりません。
話の内容以外で、「未来の世界はロボットに支配されているのかもしれない、、、」と、勝手に想像してました。
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人間模様やリンの出来ゆくまでのロボットと人間の心模様が凄く良かったです。2冊目は読了済みなのでずっと気になってた3冊目、早く入手しなきゃ!!
因みに小説自体も解りやすくとても読みやすいのでお薦めです!
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原曲とだいぶ離れていて、何だか思っていたのと違う、という印象。ラストは一回でもいいので"ありがとう"と言って欲しかったです。
(2012/6/27)