著者の誠実さが伝わる一冊
2013/11/23 20:02
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投稿者:usako - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が今までの経験を読みやすく、誠実に書かれていた。そして、読者を成長させてくれる一冊だと思う。
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尊敬するロールモデルのお一人。
物事に真っ正面から向き合う姿勢と、「本気」の言葉が気持ち良い。
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2014年71冊目。
自社本のため割愛。
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2013年28冊目。(再読)
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2012年32冊目。(一読目:2012年4月28日)
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前半部分は前作「国をつくるという仕事」の内容と同じような感じがした。
だが、所々出てくる「頭とハートを直結する」という言葉に惹かれた。頭でいくら合理的に考えても答えが出ないなら、ハート重視で行動すればいい。ハートを納得させるためには頭で考えればいい。頭とハート、お互いがいい意味で作用しあっているのが必要だと感じた。
そして、最後に最近の若者に対する考え方として、彼らは「人の心」にハングリーだという描写があった。今の大人たちが若い頃には物やお金が無かったから物質にハングリーだった。でも、今は物がありふれている。
だから、僕たちは目に見えない「人の心」にハングリーなるのだと深く共感した。
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「自分がどうしてもらいたいか」よりも「自分が何ができるのか」を真剣に考え、行動する。そんなところから何かが変わるのかもしれない。
ギスギスして閉塞感がある世の中。みんな何かがオカシイと感じている。でも変えることが出来ない。そして変わることもない。人は誰でも他人の役に立ちたいと思っている。その素直な気持ちと行動が伴うとき、組織は変わる、会社は変わる、そして国も変わる。大きなものに頼る時代も終わった、我々一人ひとりがリーダーなのである。
本書はコラムをまとめたような本なので記事を読んでいるように気楽に読めます。藤沢久美さんの解説はよかった。じっくり読むなら「国をつくるという仕事」と合わせて読むことがお薦め。
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本気のスイッチを入れなければ動けない。
信念は情熱を呼ぶ。
信念は信頼を怖れない。
感想:信念を持つことができないときはどうすればいいのか?よく考えてみた。信念と言う文字を眺めていたら、ふと漢字が分離した。
人・言・今・心
今の心を人に言う
今の思いを人に言い続ければ、そのうちきっと信念になるにちがいない!
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元・世界銀行副総裁の著者のメッセージ「本気で動けばなんだって変えられる」
世界銀行ってそれ何?という状態の私ですが、「貧困のない社会を作ること」が目的なのだそう。
官僚的な組織を変えていくにはどうしたらいいか、現場に飛び込んでメッセージを伝えていく過程、ブータンの先代&今の国王から学んだこと、不自由でも豊かな島の生活、など、多岐にわたるエッセイでした。
印象に残った言葉
「私がほしいのは毎朝出勤がまちきれないほどいきいきと楽しく働ける職場と、帰宅や週末が待ちきれないほど幸せな家庭。皆もそうでしょう。この改革は私達ひとりひとりが力を出し合って、みんなでその夢を追うことだと思う」
ワークライフバランスの推進、みたいな言葉よりずっと力がありますよね。。
改革は楽しい学習の日々、と言い切れるところがすごい。日本でも活躍していただきたいな(人任せで悪いけど)
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世界銀行元副総裁の西水さんの2冊目。「頭とハートをつなげ」ながら世界の問題に挑む。世界銀行がどれだけ大切で力強い仕事をしているのかがよくわかる。ソーシャルアントレプレナーシップの本質もここにあるかもね。
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元世界銀行副総裁の西水美恵子さんの本。
電気新聞での連載をまとめたものです。
「国をつくるという仕事」は発展途上国での活動が中心でしたが、
この本では世界銀行の中の改革などが紹介されており、
女性を登用する取り組みや、働き過ぎ、過労に対する取り組みなど
日本の会社でも通用する取り組みが紹介されています。
発展途上国での活動も、世界銀行内の改革も、根っこは同じなのが西水さんなのだな、と感じます。
日本を憂う内容も多く、続きが読みたくなります。
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元世界銀行副総裁の著者が電気新聞に投稿したコラムをまとめた本。リーダーシップという視点だが、その視点は実に多角的だ。女性視点、経済視点、貧困世界視点・・・。著者の経歴からすると、ムズカシイ内容ではないかと思ったが、問題や課題を必死に受け止め進んでいく姿勢が分かりやすく書かれている。だからこそ、意思の強さと懸命さが強烈に伝わってくる。「本気で悩んでますか?余命わずかの告知を受けたような気持ちで?」というチャットメールの文言に、著者の「本気」の強さを感じた。
グータン国とも関わりが強く、現王だけでなく前王とのかかわりも強く、それが占める割合も多い。が、その中には漫画のようなコミカルなエピソードも添えられている
メモ)
・人間の耳はより好みをする。だから何度も繰り返さなければならない
・男女混合のチームは同性チームよりも観点が異なるため成長が大きい
・女性を見落とすのは人類の半分を見落としている
・世界銀行は戦後日本にも資金調達をしており返済はバブル崩壊前。
新幹線も世銀の資金だった。また「グリーン車」は世銀が名付け親
・人事では職員だけを考えては足りない、職員の家族も考える
・「権力は腐敗する傾向を持つ」
・演説は「頭ではなくハート」
・パワースピーチ
単刀直入に強く。最初の1分が視聴率最高。無駄な挨拶はしない
清涼を下げる。静かな声に聴きいる
専門用語は禁止。簡素に
沈黙も語彙
言葉で絵をかく。人間の脳は物語、実例、色に正比例
テーマは一つ。複雑なテーマは無いに等しい
終わりは感情を込める
人に伝えたいという強い信念が何よりも大切
・ワークライフバランス問題の核心は部下の声を聴かない経営文化とTOP
・自由とは好きな事をする権力ではなく、なすべきことが出来る権利
・高齢化の何が問題か。年齢と人的資源は反比例か。考え方を変えねば
・グループとチームは違う
・ヴィジョンなければ戦略は生まれない
・男が作った組織文化、女性ではない。女性視点の必要性
・世のため人のためと動く事業は民間で起こり、政治と行政は後から追いかけてくるのが常
・組織の最高責任者が心得るのは「未来を感知する事」
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世界銀行に勤めている友人がいるので、前作「国をつくるという仕事」に続き読んでみた。つい先日八戸市でも西水氏の講演会があったはずだ。テーマは『私たちの国づくりへ・雷龍の国ブータンに学ぶ』であった。本書もかなりのページをブータンに割いている。前ブータン国王から学ぶことが多かったそうだ。リーダーとはどういうものか直接学んだという。
世界のリーダーたちとリーダー論を交わし、それを別のリーダーや次の世代、さらには民間の企業のリーダーたちにも伝えていく。世界銀行で培った改革のノウハウを別の組織に伝えていこうとする。そんな西水さんの姿勢や行動に驚くし尊敬する。
本書はある新聞のコラムをまとめたものだそうだが、最後の藤沢久美さんの解説がまとめてくれているように思う。
「そこには経済成長する社会をつくるヒントがたくさんある。それを実現するのは私たち一人ひとりの意識と行動。それは私たち一人ひとりの中に眠るリーダーが目を覚ますことから始まる。」
読んでいくうちに初めて見る言葉に出会った。語彙が増えるのも読書の楽しみの一つだ。
・スーパー・シチズン(超越する市民)
・FOC(Flag of Convenience)便宜置籍国の旗
・不可触賎民(untouchable)(「賎」の字は一般に「賤」のようである)
《もとインドのカーストで最下層の人々。1949年に違法とされ、今日では公式には
Scheduled casteという》(ジーニアス英和大辞典より)
・ウィッシュ・リスト(wish list)理由なく欲しい物のリスト
・malapropism (滑稽に誤用された言葉:マラプロップ夫人に由来)
・sensing the future (未来を感知すること)
ただ私にはわからない辞書にも出てこない四文字熟語があった。「一心奮起」、「一心発起」という言葉だ。そして一つのコラムに4回も出てきたのが「一心元気に」という言い回しだ。もしかしたらこれは熟語ではなく「一心」を特別な言葉としてそれぞれ別々の言葉を装飾するように用いているのかもしれない。
実は西水さんのFacebookをフォローしている。その中でこんなことがあった。日経新聞に「春秋」というコラムがあるが、その中に日経らしくない英語の間違いが2つあるというのだ。私は素人だから全くわからないが、日経の春秋欄では
「NATO」を「ノット・アクション・トーキング・オンリー」と書き
「本社問題」を「ヘッドクオーター・プロブレム」とした。
これのどこがいけないかというと、「ノット・アクション・トーキング・オンリー」は間違いではないが「No Action, Talk Only」が一般的だという。英語は慣れの問題だという。
では「ヘッドクオーター・プロブレム」はどうかというと、「headquarters problem」が正しいそうだ。複数形の「s」が落ちているらしい。春秋がカタカナで表現した英語の言葉を複数形の「s」が落ちているから間違いだと言えるものなのだろうか。私にはピンとこない。「ヘッドクオーターズ・プロブレム」といえば正解で「ヘッドクオーター・プロブレム」は英語の間違いと指摘するような間違いなのだろうか。
私から見ると重箱の隅をつつくような指摘にみえるが、そんな著者が書いた本書を読んでいて驚いたことがある。ブータンについては何度も詳しく出てくるが、殆ど同じ文章が3か所にも登場するのだ。約5・6行のブータン国内の地理を紹介する文章だが、全く同じではないものの一つの文にちょっとだけ手を加えて変えただけの文章だ。59ページ9行目から13行目までが、90ページ4行目から8行目までと94ページ14行目から95ページ6行目までが同じ文章の繰り返しだ。
さらにはバージン諸島のコラムがある。105ページからの「お高い電気が幸せを」のコラムと194ページからの「節電ばんざい!」のコラム全体が殆ど同じ文章だ。こういうのは文章としてまた本として問題はないのかだろうか。気が付かずにこうなったのなら編集者に伺いたい。もし分かってやったのなら確信犯といえないか。前作を読んで西水さんには期待をしていただけにこれにはがっかりした。
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世界銀行の副総裁であった西水女氏にとってパキスタンの貧村訪問で経験した自分の無意識の差別意識は強烈なショック体験であった。その差別意識を自ら「鬼を見た」と表現している。その体験以後、スィッチが入りあらゆる差別と闘う生き方を貫いている。男女平等な職場作りに貢献し、人の幸せのために働いている。彼女が得意とするパワースピーチの要点は、初めは単刀直入にズバリと。声量を下げる。専門用語は使わない。沈黙も語らいのうち。テーマは簡潔明瞭に1つだけ。終わりは感情を込めて。
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元世銀副総裁のリーダーシップ論。官僚的であった世銀を現場よりの思考ができる柔軟な組織へと変革したとのこと。
西水さん自身の自分が率先して行動を起こすという姿勢からは、自分の中にあるリーダーシップを発揮して自分も行動を起こしていこうという勇気がもらえる。
今回、特に解説の藤原さんの言葉もすごく考えさせられる内容になっている。
■参考になった点
・人に伝えたいと心底願う堅い信念さえあれば簡単さ。信念は情熱を呼ぶ。情熱は無条件の信頼を恐れない。
・ルワンダの子供たちから見る我々は未来人かもしれない。その未来はどんな未来なの?と問われたら何と答えればよいのか?
・若者の仕事はその時代に足りないものを見つけ出し、それを指摘し、それを求めること。
・日本の世界への貢献は、今の途上国や新興国が、経済大国になった暁にお手本となるような、誰かを犠牲にすることなく成長する成熟社会を実現することではないだろうか。その小さなモデルが、何十年も黒字を維持し続ける地方の中小企業にある。
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途上国の貧困や硬直した世界銀行内部と戦う姿やブータン雷龍王の素晴らしい人格などこれまた自分の未熟さを気付かせてくれた本でした。リーダーとはこういうものという小手先のテクニックではなく、軸をズシリと伝えてもらいました。
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ずっと期待してた本だけど、貧しい国の経験で、世銀を改革しようと思ったー。ブータンいい国。的な話が中心。リーダーシップを鼓舞するモチベーション本ではなかった。