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久しぶりの乾さん。
「イニシエーション・ラブ」でみごとに騙されて以来の2冊目。
2006年、天才美少女“ひらめきの天使”こと中学生の羽鳥亜里沙は、TV番組の取材でつくばの未来科学研究所を訪れる。
ひょんな事から、そこで見た冷凍睡眠装置の試作機に関する秘密を知ってしまい、かわりに所長の八田から高解像度スキャナーの試し撮りを依願され、装置に付随した寝台に横たわり、一瞬ののち目覚めると、そこは2036年の世界だった…。
科学の分野が苦手で、SF小説も得意ではない私でも、意外にスムーズに読めた。
スケールの大きな物語の中、乾さんお得意のどんでん返し(サプライズ)がきちんと用意されていて、安心した(笑)
結末も、高いIQを持って生まれた子供達4人のそれぞれの行く末が、しっかり描かれていて、恋愛要素も含んだスピード感溢れるミステリー(^^)
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映画になりそうなSFファンタジー。主人公の亜里沙の儚さ、切なさが心をつかむ。科学描写や情景描写がウザいこともあるが、初めからSFだと思えば納得できる。もう少し亜里沙いや「アリサ」の心象風景を描ききれば大作として後世に名を遺すモノとなったかも。惜しい!
もうちょっと行間で読ませるように書いてもらえれば、最高なんですが。
でも、作品として引き込まれた。5点!
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なんだか妙にリアルな未来像。
途中「え、こういうありきたりなパターンな結末?」って思わせられたが、全く別の結末を迎えた。乾さんさすがだなぁと思った。
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乾作品ではイニシエーション・ラブほどのサプライズはなかった(あくまで比較で十分サプライズはある)けど、SFとして読むとストーリーは普通に楽しめるものだった。(イニシエーション・ラブは単体のストーリーとしては陳腐)
ネタバレ系なので、あんまり詳しく書けないけど、サプライズがほしい、トリッキーなストーリー展開、小説を楽しみたい人にはおすすめ。というか乾くるみはそういう作家のようだ。ということで次はセカンドラブも図書館で借りてきた。
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"神の領域まで行き過ぎた科学"…冷凍保存され30年後の未来へ。解凍蘇生を受けた亜里沙を待ち受ける新世界は博士の30年越しの恋の完結!?。衣食住環境パーツは結構なレア物揃いで面白い。二人のアリサの"眠り"の歴史、過去と誕生の歴史を辿りつつ読み終えてみれば、再生復元を施してまで"現代のイヴ"への思い入れは"科学のちから"メンバー間のとてもピュアで悲しいラブストーリー!!。
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面白い。
イニシエーション・ラブ、リピートに続く傑作と思う。乾くるみが嫌いじゃないなら読むべし!
(以下ネタバレ有り)
読了後にパラパラと読み返してみたけど、戸松が復活アリサに現状の説明をする場面は本当によく練られていて、感心する。
ここが「引っ掛け」の山場になるので当然といえば当然だけど、読み返してみると戸松が真実を巧みに織り混ぜながら嘘の説明をしていることが分かり、結果アリサの実家訪問などのイレギュラーな事態にも対応できている見事な説明となっている。戸松くんにはノーベル説明賞をあげたい。
また、戸松くんはアリサ復活時に備えて、恐らく科学のちからの女の子用の制服をコスプレショップかなんかで作成して、かつ30年前にアリサ宅に侵入して盗み出した下着を大事に持っていたと思われる。ノーベル変態賞もあげたい。
復活アリサが山根所長が襲われるときの「お前は戸松に命を与えられた」発言、所長を倒した変態が何か言っていなかったかとしつこく聞く場面、何か違和感があったが、これも最後まで読めば納得だった。ということはあの違和感は作者が意図して植え付けたに違いないわけで、作家っていうのは本当に凄い。
随所に登場する理論の妥当性は正直よく分からないが、恐らく調べあげて矛盾や破綻は無いようにしてあるのだろう。
ただ、人体再構築にも原子レベルの材料があればよいのなら、豚でもなんでも良さそうなもんで、わざわざ8番カプセルの女性を使う必要はないように思うんだけど、どうなんだろう?
徒然なるままに気が付いたことを書き連ねたけど、最後にもう一度まとめると、全体としてはとても良くできていて完成度の高い、オススメエンタメ作です!
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科学を使ったSF小説。最後は、そういうことかという驚きもあった。が、イニシエーションラブのような衝撃はなかったなぁ。
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人を冷凍保存し30年後に解凍、再生するというストーリー。未来のはなしというのは突飛な内容でどこか空々しいものだけれど。この本では細かく現実的な設定がされていて入り込める。途中から冷凍保存されなかった場合の話が始まった時にはどうしたものかと思ったけれど、最後の落しどころは納得の5ツ星!面白い本!
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乾さん大好き。
恋愛ものしか読んだことなかったけど、ミステリー?SF?恋愛要素ももちろんあって…いきすぎた恋愛感情と、科学が、1人の女の子を犠牲にした。
もうストーリーの進め方が絶妙すぎて、一気読み!
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斬新とまではいえないものの発想にある程度の独自性があり、後半の展開も乾氏らしい逆転の連続ながら、何故かあまり引き込まれない。
イニシエーション・ラブの時から続くこの印象は、相性が悪いということでしょうね。
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乾くるみさんの本は初読だった。
自分はあまりSFのような話は読まない。なので、テンポ良く読むことはできなかったが、文章自体はわかりやすく、科学の小難しい話などもスラスラと読めた。
主人公の少女の歳も近いので、ワクワクと読み進めることができた。
0318読了
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初読
乾くるみさんのSF小説。
『夏への扉』へのリスペクトにあふれた作品。中学生のときに、テレビの科学番組で取材に訪れた研究所で起きた事件から、30年の時を越えて少女が未来へ。
冷凍睡眠を実現させるテクノロジーが2006年にすでに開発され、この日本のどこかで、医学と科学の進歩を待つ人々。科学と倫理と、そして愛。救われない想い。良作。
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ひょっとしたら近い将来ありえるかも?と思わせてくれるSF。犯罪に対する法律など、実際取り入れればいいのに、と感じる部分もあり。最後まさかの夢オチじゃなくてよかった。
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引きこまれて夢中で読んだけれども、読み終わって「うーーーん」となってしまったので☆3つ。
なぜ「うーーーーん」となってしまったのかといえば、やはりアリサの扱い方だろうか。
最初はタイムトリップかと一瞬思わせておいて(しかし冷凍技術云々と言ってるんだからちょっと違う)、微妙に噛み合わない説明が続く。何かが違っているような違和感を味わいつつ読み進めると、「ん?」と思うような章立てになる。これは、夢か現実か、と惑わせておいて……、という結末。
こういうのを「どんでん返し」と呼んでいいんだろうか。私には順当な展開としか思えなかった。
科学技術を否定する、昔を良しとするという価値観が私は好きではないので、現実のアリサが選んだ人生に共感できない。そのせいで、読後感が「なんだかなあ」なものになったのかもしれない。
近未来SFとしての側面もあるが、このあたりはなんとも微妙。変化した社会がどう主人公たちに関わってくるのかがよくわからなかった。
結局彼の偏執的純愛が引き起こした事件だった、ってことなんだろうか。
やっぱり「うーーーーーーーーん」となってしまうなあ。
いろいろ考えるネタがある、という意味では、何度も読む価値はあるかもしれない。
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なるほど。そういうオチですか。
SFもの。乾くるみって男性って最近知った。言われてみれば、どう考えても男性だわね。