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単行本発売時から気になっていたが、単行本は読まない、読んでも全然進まない(作品そのものの読みやすさ関係なしに)超文庫派の私には2週間という返却期限はあまりにも短すぎた・・・
文庫本発売を機に購入してゆっくり読むことに(その割には2日で読み終わったけど)
上巻では囲碁で仕えていた春海が人生の転機となる経験・北極出地までを収録。
関やえんをはじめ、キャラクターでどんどん魅せてくる。
下巻の展開が気になるところ。
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とにかく面白かった。「ご明察」という言葉と和算、政治に陰陽師に天文学、色々な話がつながりあって最後に向かっていく。
今まで時代物を多く読んできたけど、将軍物は余り興味がなかったのに、少し興味が出てきて、自分の幅がひろがりそう。
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おもしろい。登場人物がみんなキャラがたっていて魅力的^^
最初の直角三角形に内接円が二つ接しているという問題。
本を離れて一生懸命計算しちゃった。
その後の春海渾身の問には挑戦しなかったけども・・・ヾ(´ε`*)ゝ
後半も気になります。
しかし、この薄さ。上下巻に分ける必要ないよね・・・。
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思えば2年半前に買った本を今頃読み終えたことに。当時途中で読むのを止めてしまったのは、なんとなくページをめくる気がしなくなったからなのだろう。まぁでも本屋大賞をとっただけのことはあり、じっくり読んでみると普通に面白い。若干冗長な感じはあるものの、テーマがテーマだけあり(江戸時代における新しい暦の採用)、丁寧に説明しているからか。
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コミカライズ→映画→原作小説
と云う、物凄く邪道な辿り方をしている…。
読んでわかったのは、コミカライズはかなり原作に忠実に作られてるんだなー、と。
さて、次は下巻だ。
総合的な感想は、下巻を読み終わってからにします。
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キャラが生きている、というのがよくわかる一冊。
とにかくキャラが生き生きしていて愛らしい。
言葉の端々からみずみずしくも溌剌としたキャラの生命力のようなものが伝わってくる。
お話だけ取れば時代ものだし、小難しそうな話だし、と倦厭しがちだが読めばサラッとした文体と生き生きとしたキャラ達のおかげでとても読みやすい。
話自体が面白いかは不明だが、ここまでキャラが生きている小説は今まで読んできた中でも多分初めて。
登場人物によって面白さが左右されるというのがよくわかる作品でもある。
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まだ折り返し地点ながら、文句なしの5つ星。
時代小説とはこんなにも面白いものだったのかと、物語に引きこまれながらここまであっという間に読みきってしまいました。
主人公の渋川春海だけでなく、登場人物の誰も彼もが(未だ姿を見せない人も含めて)それぞれに魅力的で、なおかつ舞台となっている江戸時代の描写の精緻さ、臨場感が凄いです。
ボリューム感はそれほどでもないですが、ハマりすぎて夜更かししたくない方には、上下巻を一気に揃えることはおすすめしません(笑)
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幕府の碁方である渋川春海が、改暦を成し遂げるまでのさまざまを描いた小説。
春海が出会うさまざまな歴史上の人物も、多くの人の想いをつなぐことで前に進む主人公も、魅力的キャラクターに描いていると思う。
あっさり味だが読み心地爽やかな一冊。
何かを成し遂げようとするときには、まっすぐに目的に向かう気持ちと、現実と折り合うための根回しが必要と実感。
そのどちらかだけでは、できることが限られるのだと思う。
でも、それは自分1人ですべてを背負うのではなく、たくさんの人がそれぞれの役割を果たしたとき、大きな何かが動く。
「組織として仕事をする」ことを考えさせられる作品だった。
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出てくる人がすごく魅力的。それから,場面が鮮やかにイメージできる。算術の問題は難しくて私には解けないけれど,思いもよらなかった知恵に惹かれて夢中になり,嫉妬してしまう気持ちはよくわかる。
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徳川家綱の治世中、日本独自の暦を作りあげるという大計画が立ち上がります。実行者に選ばれたのは、城お抱えの碁打ち、渋川春海。
上巻はやや長めの導入部といったところでしょうか、春海が改暦事業に携わるまでが書かれています。
所々に今後の春海の運命を想像させる描写があり、下巻を読むのが楽しみです。
それにしても、春海や春海と関わる人たちは、皆が真摯で、静かながらも情熱にあふれていて、なんてみずみずしい人たちなのかと、胸が震えました。「感動」の一言では言いあらわせないです。久しぶりに涙が溢れました。
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面白かった!観測に出てからの建部&伊藤コンビがとても好き。
夢があるっていいなぁ…上巻最後近辺は電車で読みつつ泣きそうになって困った。
上下巻、まとめて買っといて良かった。すぐに続きが読める…!
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冲方マジック。
いつの時代でも人の情熱(想い)は、変わらない。
主人公の好奇心、ワクワクする心。歴史小説なのに時代を超えて
伝わってくる。
歴史で勉強した江戸時代の知識が、知識ではなく映像として
迫ってくる。魅力的な登場人物達。面白い。
天地明察のタイトルも読み進めていく内に判ってくる
仕掛けも心憎い。おススメ!!!
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僕らのウブカタさんが時代劇にも手を出した!
ウブカタ作品なのにチャンバラもガンカタも出てこない。
悪徳に満ちたバッドガイも出てこなければ、クランチ文体でも無く読むに易し。
なのに、きちんとウブカタ作品となっている不思議な一品。
自らのアイデンティティーを持って、世界に己の在り方を刻み込む物語であるならば、それはたちどころにウブカタ作品となるのでありましょう。
もう、この人、どんな文脈でも物語が描けるのではなかろうか。
しかして、「無何有郷」から「天地明察」へ至る筋道に思いを馳せるも一興であります。
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碁打ち、としての飽きを満たしてくれるものが算術であった。そして、その自由をくれた算術への恩返し、という思想が渋川春海らしく思え、すばらしい発想だと思った。古代から、このような思想の持ち主がいたからこそ、学問の発展があったのだろうと思えた。
この物語の特色としての挫折と成功。最初の挫折として、関との一騎打ちにおける無術。そして、それを抱えての北極出地。そこでの建部と伊藤との出会いが、また、春海を変えていったのだと思う。
伊藤と春海とのやり取りにあった「頼みました」と「頼まれました」というのは、世代交代を表すとともに自身の夢・事業を受け継いでほしいという願いが込められているのが読み取れ、また、そのように託せる後輩をもつのは羨ましいことだと思った。
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文庫化を待ちわびてた作品です。登場人物のキャラクター設定が良いですね、主人公もビビッドに内省、また行動するところがまた青春を感じせさせます。さあ下巻を読み進めます。