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ページを開くだけで文章としてではなく映像のようにスルスルと頭に入って来る。読み易い。挿し絵がたくさんで嬉しいのですが、小さくて残念。
駒子さんの絵で、ストーリーもシンプルにして絵本にならないでしょうか?
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非常にドギマギするさよと仄田くんの冒険。
夜の世界はとても怖い。
それなのに二人は五つめの夜の世界に軽やかに飛び込んでいく。
すごいなぁ‥、がんばれ!
無事に帰ってくるんだよ!ということで下巻につづく。
最初はワガママな子に思えた仄田くんのことが少しずつ好きになってきた。
いろんな気持ちが心の中に隠されているんだよなぁ、なんて当たり前のことをしみじみと考えてしまう。
さよのお母さんとお父さんのこともとても気になる。
「また、会おう」の約束が果たされますように。
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物語の最初は当たり障りのない、文章。所々に川上弘美らしいセンテンスが散りばめられる。「一緒でなくなること…」王道の筋道を彼女なりに解釈しているのだな、とやや俯瞰して読み進めていく内、少しずつこの物語の中に引き込まれる。毎度思うのですが、この物語に出てくる女性や女の子はわたしによく似ている。そう思わせるのは、彼女とわたしが共振しているからかしら。
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『あれ、この物語、時代設定が、ちょうど自分が子供の頃やん。』
ということに、程なく気づいた。
この物語を読んでいくと、昭和40年代から50年代の子供だった人が、子供時代のもう忘れてしまった気持ちや、どこかにいってしまった思い出の断片を、見つけ出せる。
何もかもが不透明でモヤッとしていた子供の頃、本に登場する二人のように、感じたり、考えたりしながら、日常を送っていたなぁ。
子供が感じるであろう、様々な"モヤモヤ"を描くって、難しいだろうに。。。と、感心しながら読み進めた。
ファンタジー小説というよりは、子供の心の動きに焦点を当てた作品、なのかな?
ファンタジー小説なら、他に、いくらでも、壮大で世界観が確立しているものがあるものね。
本の中の世界と現実世界がリンクするという設定で、真っ先に思い当たったのが『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)。これも、主人公はもちろん、勇気ある少年に成長していくんだけど、『七夜物語』は、これとは、かなり異なるジャンルに属するような気がします。
それにしても、鉛筆や黒板がしゃべったり、突然マンタが出てきたり、摩訶不思議ワールドに入り込めなくなっていた自分に一番驚いたかな(++;)(笑)
脳ミソが硬化していっているに違いない。
《実はジャケ買いした本。酒井駒子さんのイラストが小さくても沢山載っていることと、装丁が素敵だったから。。。》
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小学校の図書館で読んだファンタジー小説のような物語。
何でも自分でできるつもりだけど、まだ親にも甘えたい年頃。
両親が離婚していたり、学校に友達がいなかったり。
悩みが尽きない時期だったなぁ。
たくさん冒険して、立派な大人になりますように。
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2012/08/14:川上弘美さんの作品は初めてですが、表紙の絵と読友さんたちの感想に魅かれて購入。中の挿絵も素敵ですが小さいのが残念。
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〈内容〉小学校四年生のさよは、母さんと二人暮らし。ある日、図書館で出会った『七夜物語』というふしぎな本にみちびかれ、同級生の仄田くんと夜の世界へ迷いこんでゆく。大ねずみのグリクレル、甘い眠り、若かりし父母、ミエル…七つの夜をくぐりぬける二人の冒険の行く先は。
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人間社会とか、世界平和とか、善悪の区別とか。そういったことに関心を持ち始める思春期の少年少女たちに読んでもらいたい。
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ちょいちょい大人目線の、説教の気配があるが、まあまあ良いかんじのファンタジー。第五夜の前半までが上巻に入ってる。
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10歳の女の子と男の子の冒険と成長の物語なのですが、ファンタジックなRPG的世界ではなく、現代版おとぎ話的な展開が地味と言えば地味でやや盛り上がりに欠けます。疑問文が"?"で終わらない文体にも違和感あり。
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児童書のようなお話。
細かいあれこれは下巻を読んでから♪(o・ω・)ノ))
とりあえず挿絵の量が半端ない。装丁の勝利。
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小学4年生のさよと仄田くんの冒険と心の成長のお話でした。
現実の世界と「夜」の世界を1冊の本がきっかけで行き来する
ようになった二人は、助け合いながら「夜」の世界の試練を
ひとつずつ乗り越えていく。
子供向けの本かと思っていましたが、子供はもちろんですが
大人も楽しめる世界です。
ちょっと古い時代の、ちょっと古い言い回しや
登場するアイテム等、むしろ大人が読んだほうが
ハッとするところも多いのではないでしょうか。
最近流行りの物語や本ではあまりお目にかからない
言葉がたくさん出てきて、もうちょっと国語力つけないと
いけないなぁと思いながら上巻を読み終えました。
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こどもが主人公で、ちょっと不思議な話なのだが、まったくのこども向けでもないようだ。
小学四年生の鳴海さよは、母親と二人で暮らしている。
母親は図書館がきらいだが、さよは本が大好きだ。四年生になって行けるようになった図書館で、さよは今まで気になっていた本を読みはじめる。そのタイトルは『七夜物語』。この本はなぜか、本を閉じるとその内容を忘れてしまう。確かに読んだのに、冒頭以外はどうしても思い出せないのだ。
さよはある日、同級生の仄田鷹彦くんと共に、ふしぎな場所に迷い込む。そこには2m近くの大きさの、二足歩行のネズミがいた。初めて会うのは確かなのに、さよはそのネズミの名前を知っていることに気付く。
川上弘美さんは初めて読むがおもしろい。
いまどきの子が『とっくり』は言わないだろ……(今26の私でさえ数年前に初めて知ったし)と思っていたら、時代設定がやや違ったようで。だから若干ことばが古風なのかと納得。
読書メーターやブクログもない時代、本の話ができる友達を見つけることは非常に困難であったなあと思い出す。
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小学4年のさよとほのだくんが、図書館で見つけた「記憶出来ない本」に導かれて 、不思議な七つの夜の世界に紛れ込むというファンタジー小説です。
子供に戻って絵本を読んだような、懐かしくて優しい雰囲気に包まれました。
・・・が、ちょっと退屈
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上巻ですが、児童向けというより、かつて子供だった大人向けの児童書ですね。
懐かしい、不思議、照れ臭い感じ。
いわゆる空気読めない少年の書き方がうまい。
今だと、こういう子供は病気と判断されるんだろうなあ。
でも、どこまでが個性でどこまでが病気なのか、判断するのは難しい。
たぶん、三文安のため、人の気持ちを考える訓練がまったくできていないんだと思うんだが。
それで苦しむ彼の内部の葛藤の書き方うまい。
自己中で勝手なんだけど、哀れに見えてくるのも事実。
後半はどうなるのかな。
娘さんのママの書き方もいい。特にママの恋愛。カッコ悪くなるお母さん、もやもやする少女の気持ちはわかる。
おばさんもいい。常識人って本当に貴重。